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食事で意識してもらう3つのポイント

アレルギーとたたかう理学療法士
及川文宏 より


以下の企画で自律神経やアレルギーについてのお悩みをたくさんいただきました。一つずつお答えしていきたいと思います。

ご好評なので、ご質問を1月31日まで延長させていただきましたので、この機会にぜひ、以下のリンクより、ご相談ください。


【ご質問の原文】
自律神経やアレルギー、免疫を考える上で腸内細菌が大切になってくると考えています。及川先生が患者さんに行なっている食事面でのアドバイスはございますか?またご自身で食事面で気をつけていることはございますか?

質問:
食事面でのアドバイスはどのようにしていますか?


✅ 最初に必ず確認すべきこと

食事面をアドバイスする際に最初に確認すべきことは、その方が食べ物と体の調子につながりをどのように感じているかを聞くことだと思っています。

普段から、食事に対して気を配られている方なのか、食事は全く気にせず、好きなものを好きなだけ食べている方なのか…。その方の捉え方によって、お話しする内容を変えなければいけないですね。

前者のように普段からとても食事に気を配られている方ですと、何を食べると体調が崩しやすいか、症状が出やすいかを知っている方がほとんどです。むしろ、少し心配しすぎて、食べられるものがどんどん減ってしまっている方がいるほどです。

そのよう方に対しては、体調と食べ物のつながりを可能な限り客観的に調べていく方法をお伝えします。病院での食物付加試験を行なってもらうことをお勧めすることもあります。

  • 食べると蕁麻疹やアナフィラキシーのようなアレルギー反応が必ず出てしまうもの

  • 不安な気持ちだけで食べるのを避けてしまっているもの

 ↑これらを区別していく必要がありますね。

たくさんの食べられない物の中には、食べた際に他の要因でたまたま調子悪くなってしまった経験から、食べるのが怖くなってしまっているものもありますね。食べるもの、食べられると思っているものが極端に少なくなると栄養も偏ってしまいます。

・食物付加試験をしながら、食べられるものを増やしていく
・体調の良い時に少量食べてみて体の反応を見てみる
 などの戦略が必要なこともありますね。


✅ 食物アレルギーのリスクの高い方

  • 体調が悪い時や睡眠不足の時、ストレスをたくさん感じている時などに食べ慣れないものを食べることは、控えた方が良いですね。

  • 旅行先では、注意が必要です。もし、アレルギー反応が出た時のためにアレルギー科のある病院を調べておく必要もありますね。

  • アナフィラキシーの可能性の高い方は、飲み薬をあらかじめ病院でもらっておくなどの対応も必要ですね。



話を「食事面のアドバイス」に戻しますね。

食事のアドバイス

食事で意識してもらう3つのポイント

1)身体に毒な食品を減らす

2)体液のphバランスを中性 or 弱アルカリへ

3)陰性の食べ物を控え、陽性の物を増やす



1)体に毒な食品を減らす

体に悪い食品として体表的なもの2つ

 ・トランス脂肪酸
 ・食品添加物
   保存料、人工甘味料

【トランス脂肪酸】

植物油に水素を添加して硬化(固形化)し、マーガリンやショートニングなどにする際に多くできるもので『プラスチック化した油』とも言われています。プラスチック化したって、いかにも体に良くないことが伝わってきますよねw。

『常温でも溶けにくく、安定した製品を作りやすい』
ファーストフード店での揚げ物には、カリッとした食感が得られ、長持ちするショートニングが使われている場合がありますね。

マッ○のポテトは、いつもカリッとしていて美味しいんですよねぇ🥔
(皮肉ですw)


食品添加物(保存料や人工甘味料など)

【保存料】

これらも体に悪そうなのは、何となく分かると思うのですが、その要因の一つは、腸内細菌を殺してしまうことです。

保存料は、殺菌効果をもつものもたくさんあります。賞味期限を伸ばすためには不可欠なものですが、たくさんの役割を果たしてくれている腸内細菌を殺してしまう可能性があるのです。

 [腸内細菌の働き]
 ・免疫の働き
 ・食物の分解
 ・ビタミンの生成 
など

これらの腸内細菌の働きを乱してしまう可能性を高めることになってしまいます。

【人工甘味料】

人工甘味料は、動物による研究では、様々な病気との関連性が指摘されてきています。ヒトへの影響については、まだまだ長い経過の報告が少ない現状ですが、世界各国で、人工甘味料の使用量の制限がかけられていることからも、ヒトの体への悪影響が心配されます。
今後どのような報告が出るのか、分からないからこその心配がありますね。


一つ言えることは

これらのものを可能な限り、食べる量を減らすことが大事

だということです。

忙しい毎日の中で、これらのものを全く食べずに生活することは、ほぼ不可能ですよね。だからこそ、食べる量・食べる機会をできるだけ減らして生活していく必要がありますね。


2)体液のphバランスを中性 or 弱アルカリへ

食べ物の分類の仕方には、酸性・中性・アルカリ性という phバランスもあります。具体的には、以下のように。

  • 酸性:動物性食品、白砂糖、白米、小麦粉、油脂、アルコール、化学合成物質、塩素、加工食品など

  • 中性:水、全粒穀物

  • アルカリ性:野菜、海藻類、塩(天日塩)、味噌、醤油、きのこ類、旬の果物など

アレルギー症状や自律神経の乱れで辛い思いをされている方は、体液のphバランスが酸性に偏っている場合が多いです。よって、酸性の食べ物を減らし、中性やアルカリ性の食べ物を増やす方が症状の緩和につながることがあるということになりますね。


3)陰性の食べ物を控え、陽性の物を増やす

  • 食べ物の分類の仕方には、陰と陽という分け方もありますね。
    具体的には、塩は陽性、砂糖は陰性

  陽性:引き締まる力・温める力
  陰性:緩まる力・冷やす力


 ✅ アトピーなどのアレルギーは陰性の病気と言われていますね。

ですから、アレルギー症状の緩和には陽性の食べ物を増やした方が良いとも言われていますね。


いろんな分類があります。余計に迷ってしまうこともあるかもしれませんが、最終的には、ご自身の体にどのような影響を与えるのかを食べながら確認していく必要がありますね。


今回は、私がクライアントさんに行なっている食事面のアドバイスの一部をお伝えいたしました。

参考にしていただければ幸いです🍀


アレルギーとたたかう理学療法士
及川文宏
より
日本アレルギーリハビリテーション協会
アレルコア
 YouTube(アレリハちゃんねる)noteでは、アレルギー疾患や自律神経に対する理学療法についてお伝えしています。

アレルギーや自律神経に対するリハビリテーションの講習会情報につきましては、以下のHPをご覧ください。

無料のLINEチャットでは、自律神経についての情報発信をしています。
LINEオープンチャット「自律神経の知識箱🎁」


【今後の研修会予定】

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー自律神経セラピストBasicコース③−3

『便秘と下痢の運動生理学❷』

日時 2023年1月25日(水) 20:00〜21:30
会場 zoom(ウェビナー)
講師 及川文宏
申込 ↓↓↓

※アーカイブ視聴も可能。当日収録した講義内容の動画を3日間(1月27〜29日)まで期間限定で公開します。
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『自律神経の評価と介入』 in 東京

 〜生理学から臨床まで〜
✅ 対面のセミナーになります ✅
 ※ アーカイブ配信予定あり
日時 2023年2月19日(日) 10:00〜16:00(昼90分休憩)
会場 東京 江東区(申込後に詳細をお伝えいたします)
講師 及川 文宏
詳細 こちら
申込 ↓↓↓

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『自律神経の評価と介入』in 大阪

 〜生理学から臨床まで〜
✅ 対面のセミナーになります ✅
 ※ アーカイブ配信予定あり
日時 2023年3月12日(日) 10:00〜16:00(昼90分休憩)
会場 大阪市西区(申込後に詳細をお伝えいたします)
講師 及川 文宏
詳細 こちら
申込 ↓↓↓

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[外部講師セミナー]

『自律神経研究の最前線』
 〜臨床とのつながり〜

日時 2023年1月17日(火) 20:00〜21:30
会場 zoom ※アーカイブ視聴も可能。
講師 横田裕丈先生
 (新潟医療福祉大学 理学療法学科)
申込 ↓↓↓

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3人の理学療法士が教える
『肩こり』

日時 2023年1月22日(日) 9:00〜12:30
会場 zoom ※アーカイブ配信あり
内容・講師
「自律神経と肩こりのつながり」
・日本アレルギーリハビリテーション協会
  理学療法士 及川文宏
「東洋医学的な肩こりの対処とセルフケア」
・東洋医学&リハビリテーション協会
  理学療法士 千葉道哉
「神経から紐解く首肩こり」
・もずっと -mozutto- BiNI認定講師
  理学療法士 佐藤純也
※詳細や講師紹介などはこちら
申込 ↓↓↓

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『皮膚から自律神経を整える』

〜皮膚刺激ツールで簡単ケア〜
日時 2023年3月4日(土)
会場 zoom ※アーカイブ視聴も可能。
講師 山崎 瞬 先生 
・地域疼痛ケア協会 会長 ・仙台保健福祉専門学校 理学療法学科
※講演内容の詳細や講師紹介などはこちら

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