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アバウト・タイム


また恋愛映画かい!
というツッコミが来そうですが
すみません。これはまじで別物です。

恋愛映画というか「愛について」です。


悪魔の質問

映画好きって言うと、必ずと言って良いほど言われる
「おすすめの映画は?」
という質問。

わたしこれ、悪魔の質問と呼んでます。

これ嫌なんですよほんまに。
裸見られるより嫌かも知れん。

意外とこういうの聞いてくる人って
その人もまた映画好きな人とかが多いんですよね。
そういう人に王道映画ぶっこんでも
「ほほ〜そんなもんか」みたいな顔されるやないですか。
てかされそうやないですか。

コアなやつ知ってるな〜みたいなん思われたいし。
かと言ってそこまでコアなの勧めてもそれはそれで、は?ってなるし。
てかそんな知らんし。

とにかく、センス問われるんですよこの質問。
すっごい嫌。これみた人、今後私にこれ聞くのNGでお願いします。

でもまあそんな時に、私は必ずこの映画を言うようにしています。
ほんまにおすすめですしね。

確か大学2年ときくらいにやってたやつで
当時ほんまに好き過ぎて、映画館に6回見に行きました。
6回も行ったのこれとスターウォーズくらいですよ。

これを良いと思ってくれる異性じゃないと付き合えないと思います。
(いらん情報ごめんなさい。)


タイムトラベラー


主人公はタイムトラベラーなんです。

SFかい!!!!
と思われましたね?思ったよね?

SFみたいな壮大な感じじゃないです。
むっちゃ素朴な始まりです。
主人公も素朴です。

あとSFって感じで見ると
タイムトラベルの仕組みとか
ちょっと詰め甘いところあって
え?それやったらあそこ辻褄合わへんやん
みたいにならんこともないんで
厳密にタイムトラベルの仕組みに着目してみるのは禁止にします。笑


ある日急に父親から
「うちらタイムトラベラーの家系なんだよね」
って教えてもらいます。男児のみ。
これは誰にも言っちゃあかんよと。

ほんまかいなーって主人公は思うんやけど
そんなら試してみろと。
タンスの中入ってグッて目を閉じたら戻れるからと。

親父もついにボケましたわ、みたいな感じで
イヤイヤ(笑)みたいな感じで試したら
ほんまに戻れちゃってびっくり仰天。

え、これめっちゃお金持ちとかめっちゃ人気者とかなれるやん!
とはじめは思うんですが、父親に止められます。

毎日をより良くするために使いなさいと。


そこから主人公は身の回りの小さいことを
より良い方向に持ってくために
過去にちょっと戻ってはやり直し、ちょっと戻ってはやり直し
というのを繰り返していきます。


愛おしい時間について


この映画の「愛おしい時間について」
というサブタイトル。
これまあ元のやつにはついてません。
日本に来た時に翻訳されて勝手についたやつです。
日本が洋画を訳す時こういう勝手なことするの
普段は断固反対派ですが
この映画だけは、このサブタイトルめっちゃ良いなと思ってます。

このサブタイトルが言ってくれてるんですよね。
この映画の素晴らしいところは。

主人公はタイムトラベルを繰り返して
気づいていくんです。

毎日ってめちゃくちゃ素晴らしいなと。


ここからネタバレになりますが

主人公は、タイムトラベルを使って
友達を助けてあげたり
恋人を作ったり、失敗だらけだった自分の人生を豊かに変えていきます。

そして結婚して子供ができたり。
平凡だけど彼なりの幸せを勝ち取っていきます。


そんな時妹が、ダメ彼氏のせいで事故に遭います。
そんな現実を起こらないようにするために
ダメ彼氏と出会わせないよう過去に戻るのですが、、、

上手くことを成し遂げて現在に戻ると
自分の子供が別人に変わってしまっていました。

子供はその時の確率。その時の奇跡。

子供ができる前の過去はもう変えられないことを知ります。

過去を変えるのではなく、今の妹を変えることで
事故後の妹の人生をより良い方向に導く道を選びます。


そして彼はタイムトラベルを今までと別の方法で使い出します。
1日を一度普通に過ごします。
仕事の失敗や妻との喧嘩、どんな時も普通に。

そしてクタクタになってベッドに入る前に
過去に戻ってもう一度同じ1日を過ごすのです。

何かを変えるわけではなく
1回目には気づけなかった小さな日々の素晴らしさに目を向けるために。

あの時本当はこうだった。
あの時この人はこんな顔してたのか。

平凡な毎日が特別な毎日であることに気づきます。


そんな時、父が癌で余命幾ばくもないことを告げられます。
父もまたタイムトラベラー。

何回も何回もこの場面を繰り返していました。
泣かないように、愛する息子に伝えられるまで。


父が死ぬその時まで何度も2人で過去に戻り
過去が変わらないように工夫しながら
幼少期のあの日を一緒に過ごす。
そんな毎日を送ります。


そしてやってきた、父の死。
悲しいけど、彼は過去に戻ってまだ会えるんですよね。
でも妻に提案される「2人目の子作り」

2人目を作るということは、過去に戻って父にもう一度会ったりすることが叶わなくなる。
本当の意味での父との別れがやってきます。

でも主人公は2人目を作ることを選びます。


そして彼はタイムトラベルすることをやめてしまいます。


彼が気付いたこと。

タイムトラベラーが最終的にタイムトラベルやめるって、それどうなんの?
と思うかも知れません。

これもう先に言っちゃいますが。
彼は気づくんです。

タイムトラベルなんかしなくても
僕の人生は素晴らしいんだと。


同じ1日をもう一度繰り返して素晴らしさに気づく
というタイムトラベラーとしては地味だけど
でも素晴らしい使い方を編み出した彼は
もっと究極系にいくんですね。

それは「タイムトラベルして過去から来た気持ちで最初から1日を大切に過ごす」です。


いやこんなんよく言われるやつやん!
と思うかも知れません。
1日を大切に過ごしましょうなんて
どっかの標語か、と思うかも知れません。

でもこの映画を見て下さい。
絶対ちょっとだけその気持ち、変わります。

もちろん私もそう思って過ごせているわけではないです。
仕事で嫌なことあったり、疲れたり
もうしんどいわ〜こんな毎日嫌やなぁ〜って
普通に思います。

でもそう思った時は、この映画を見るようにしてます。

世の中に五万とある綺麗事みたいなセリフを
じっくり丁寧に、心に染み渡るように描いてくれてるんです。


素直に「1日を、自分を、大切にしよう」って思えます。思わせてくれます。



今回めっちゃネタバレ含めて書きました。
私この映画は内容知ってても見る価値あると思ってるんで
あえて書きました。
私の語彙力が足りないので、書かんと良さが伝わらん気もしたので、、、


DVDも持ってます。
わざわざ買ったのはこれと
スターウォーズとハリポタだけです。

あ、あとトムジェリも持ってるわ。


とにかく、これはわたしの人生のバイブルになるくらい素晴らしい映画だと思ってます。
ぜひ見てみてください!


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