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【DAY120】「肥満」って、ナニ問題?

「肥満」は自己責任、単なる自分自身の問題。まぁ、たしかにそうですね。
それ自体、別に間違いではないし、何も否定はしませんが、一方では、その人だけの問題ではなく、その「個人」の「集積」で社会的な問題になっていくとも強く感じています。

ひとつは医療費の問題

日本の医療費は、毎年一兆円を超える規模で年々増加しています。
高齢化など、原因はさまざまです。簡単ではありません。避けられない面もある、とは思いますが、この医療費増はさまざまなところを圧迫していきます。

個人の負担はもちろんですが、所属する企業や自治体、ひいては国の負担も…。
健康状態を改善して、そもそも医療を得る機会を減らしたり、得られる医療の水準を維持しながら、医療費を減らせるなら、こんないいことはないですね。

たとえば、私の場合

最盛期114キロあった体重は、本気でダイエットに取り組んでから以降、徐々に減少していき、それに伴って、私の「健康状態」はみるみる良くなっていきました。

まずは、長年患ってきた「糖尿病」が完治しました。糖尿病以上に長い間患ってきた「高血圧症」も完治。また、十年以上CPAPという治療器を必要とした「睡眠時無呼吸症候群」も治りました。「変形性膝関節症」で外出時には杖が手放せませんでしたが、それも一切不要になりました。

そんなこんなで結局、私の医療費は年間13万円も削減できる状況となりました。入院とか手術とか、そういうこと一切なしに、です。
そういう人、長年「生活習慣病」を罹患してた人たちがどんどん自身の健康状態を改善していったら、日本の医療費も劇的に改善していくのではないかと思っています。

「肥満」は〝社会問題〟か…

自身の「肥満」、言い換えれば「健康状態」を理由に、地域の活動に参加することをためらう方がいらっしゃいます。リアルにリサーチしたわけではないですが、肌感としては少なくないと感じています。

自分が参加して「もし迷惑をかけてしまったら…」と考えて躊躇したり、体調や日ごろの生活の様子等から億劫になったり、やる前から自らの限界を決めてあきらめてしまったり…。それはとても残念なことだと思います。
ゆえに、「肥満」は、ある意味「社会問題」「社会課題」でもあるんじゃかいと思っています。

一方で、こんな「問題」も…

現状、特に医療との向き合い方に対して、何も疑問に思わないで、あきらめてしまうこと。私がそうでした。高血圧や糖尿病の薬を処方された当時、こんなことを言われた記憶があります。
「こういう薬、飲み始めたら一生飲むことになるよ」。そんなもんかと思っていました。「そういう病気になってしまったんだから仕方ないかぁ」と思ってはいましたが、まさかこの歳になって完治できるとは…。自分でもびっくりしました。

治ってみてから、いろいろと調べてみたら、「治らないわけじゃない」という記述も見かけましたが、その事実を知ってる方、どれだけいるでしょうか? 一生のこととして諦めてる方、多いんじゃないでしょうか。少なくとも私は、これまで、ドクターからそんなことを言われた記憶はありません。

生活習慣病は、生活習慣を改めれば治る

妻の知人の現役のナースはこう言ったそうです。〝「生活習慣病」は薬では治らない〟と…。私も、「薬で治った」わけではなく、「瘦せて治った」んだと思っています。
私たち夫婦が信頼するトレーナーは、かつて糖尿病教室の運動療法専従だったそうですが、病院で糖尿病が治ったという人を見たことがないそうです。

こういう側面、可能性のひとつひとつを伝えていくことも、この本の役割だと考えています。
医療に携わる方々にも、その方の健康状態をきちんと見ながら、薬を減らしたり無くしたりしていく努力はしていただきたいと思います。

もちろん病院にも「経営」があるわけで、バランスをとることは難しいかもしれませんが、患者の経済的負担への配慮もしていただきたいとは思います。
そういう意味では、私の主治医にはとても感謝しています。決断力のある、良いドクターだと思います。

「社会的処方」への可能性

生活習慣病の原因となっている生活習慣を改め、健康状態が改善されれば、医療から民間のサービス、健康づくりを促進する市民サークルや地域の活動団体へとつなげていくこともスムーズにできるかと思います。まさに「社会的処方」そのもので、孤立・孤独の解消にもつながっていくと思います。

患者さんも、薬を飲み続けることが唯一の方法ではないことをきちんと知ってほしいと思います。
私たちは、志のあるトレーナーと出会うことができ、互いに信頼を築きあげながら、自分たちもアタマやカラダを使って実証実験を行い、きちんと生活改善し、この本の著者である夫は、数々の病を完治させました。

出会いには「運」もあります。運が良かったと言わればそれまでかもしれませんが、こうした体験が、たくさんの方々にとっての有益なヒントになることは間違いないと考えています。
そんな思いで、この本づくりには取り組んでいます。

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