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知らない間に失恋していたから恋愛漫画を

昔好きだった子に最近また会うようになり、「やはりこいつ可愛いな」と甘酸っぱい記憶とともに恋心がふつふつと蘇り始めた30歳の夏。

しかし、先日飲んだ人妻(友人)に「あの子、今付き合ってる子いた気がするけど」と言われ、30歳の恋はゲリラ豪雨のように突然終わりを迎えました。

まぁ、そんなこともあったんでね。恋愛漫画が読みたくなりまして、前から気になっていた「小路花唄」という作品を衝動的に買いました。

この作品は同作者の過去作、「路地恋花」という連作短編集に出てくる靴職人、西山椿が主人公のお話です。
「路地恋花」が大好きだった自分としては、逆に続きが読みたくなく(路地恋花でいい感じになっていた2人がダメになってるとか知りたくない気持ちもあり)読むのに何年もかかってしまったのですが、自分も失恋(?)したし、なんとなくこのタイミングで読んでみようとKindleでポチりました。

ちなみに「路地恋花」は京都にある若い職人たちが住む長屋を舞台にした作品で、いろんな職人さんが出てくるのも魅力的ですし、それぞれの恋愛模様も素敵。もしもこの記事をきっかけで「小路花唄」を読むのであれば、まずは「路地恋花」をぜひ。

で、「小路花唄」の話に戻るのですが、主人公は三十路も越えて恋愛面でもいろいろあり、職人たちが住む長屋でも気づけば最古参。独立しようと考えながらも金銭面の問題にぶち当たる中で、知人から紹介されたスクールの講師としてバイトをすることに。そしてそこで出会った就活中の大学生。新たな恋の予感と思いきや、未だに忘れられない元カレの存在。

まだ3巻しか出てないので(この記事を執筆段階)買うなら今ですよ(?)最新刊ではなにやら一波乱ありそうな展開で終わりを迎え、椿ちゃんの恋はどうなるのか……⁉︎ という感じで早いところ続きが読みたい今日この頃です。

あと前作「路地恋花」で出てきたキャラも出てくるのが嬉しいところ。麻生先生の柔らかいタッチの絵と、三角関係にはなるのですがなんか嫌な気分にならずに読める描き方も疲れた心に沁みます。ギスギスした恋愛漫画は苦手という方におすすめです。

でも、僕は別に恋愛に飢えてるわけではないんですよ。ただ恋愛漫画が好きなだけで。過去に書きましたが「私はヒモになりたい」


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