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川口ゴールデンドリームス〜4年間を振り返って〜

お久しぶりです、山下です。
皆様あけましておめでとうございます。

記事出します詐欺して3週間ほどが経過していました。
せっかくなので年始がタイミングとしていいなという適当な言い訳をつけて、ドリームスでの4年間について振り返っていければと思います。

川口ゴールデンドリームスというチームに縁あって入部させていただき、4年の月日が経過しました。
振り返りがてら主観にはなりますがドリームスでの4年間について書いていこうかなと思います。

1年目(2020年)「なんかもう色々めちゃくちゃ」期

新卒1年目時代の2020年、新型コロナが猛威を振るっているご時世に、キャプテンに半ばはめられたような形で貴重なご縁をいただいて川口ゴールデンドリームスに入団しました。

入った当初は、とにかくもうはちゃめちゃでした。まずびっくりしたのは、ブルペンでストライク入ってないやん、ってとこから。
はちゃめちゃ具合はある程度3年前に記載した投稿に記載しているので割愛します。ぜひご覧ください。

まず牽制のサインちゃんと作るところだったり、最低限のフラッシュサイン作るところだったり、結果云々だけで振り返るのではなく試合に対してちゃんとテーマを設定して臨むことであったり、その辺りから始めたのはこの時期だったと思います。

とはいえ1年目は埼玉準優勝したり、決勝でボロ負けしたり、関東大会の1回戦で日本選手権に出たハナマウイと戦ったりと総じてチームの転換期になった1年だったと今振り返って思います。

特に、会長杯の1回戦の新波戦で、当時埼玉で1番良いピッチャーだった福田くんと延長10回投げ合った試合とかは特に印象深いです。
その試合はこちらで取り上げていただいています。

今思えば、立命野球部の同期から、投手で入団したと思いきや今や4番を張ってくれている岳や、二遊間でクラブレベルではなかなかいない守備をして攻守で引っ張ってくれている元登を誘って入団してくれたのも初年度の重要な出来事やったなと思います。

2年目(2021年)「結構まとまり」期

2年目。
手応えと勝負の厳しさを学んだ1年でした。

1年目にバッテリーで取り組んだものに対してより具体的に次のテーマに春のオープン戦から皆取り組めつつあり、「これならいける」と確かな手応がありました。

取り組んだ結果、
3月のクラブ選手権予選は1回戦の浦和戦を3人のリレーで9-0、2回戦の全三郷戦を自分の完封で10-0(5回コールド)。確実に投手陣も「いける」という手応えを掴んでいました。

嬉しい初完封
2回戦勝利後

そして迎えた準決勝の所沢戦。
結果は小野瀬さんの完投の力投届かず2-3でタイブレークのサヨナラ負け。山下は本気で優勝を目指していたので決勝での先発に備えていましたが、客観的に見てまだまだ細かい部分で点差以上の差を感じた試合でした。

結局この年はこの成績が最高で、手応えも感じつつ、上位層を倒すには「まだまだやることがあるな」と感じた一年でした。

3年目(2022年)「とにかく勝てへん」期

3年目。

公式戦0勝。

とにかく勝てなかった。

個人としても、この1年に本当に賭けていた。なのに勝てなかった。クジの結果強い相手と当たっていたのもあるが、とにかく悔しい1年でした。

個人では、3月、6月と全大宮さん相手に2度先発してどちらも負けたのが本当に悔しい出来事でした。

ドリームスには、全大宮さんや所沢さんとやる時にやっぱりどこか「勝てないんじゃないか」という敗者の雰囲気があるのを感じていました(なんなら今も残っている気がする)。

2試合とも監督に「絶対に勝てるし抑えられる自信があるので自分に先発で投げさせてください」と志願した試合でした。
決してエゴではなく(もしかしたらこれをエゴと呼ぶのかも知れないが)自分がチームの雰囲気も変えて、いけるんだぞ・俺らなら勝てるんだぞ、というのを示したかった。そんな決意を持って臨んだ2試合でした。

3月の都市対抗では6回でガス欠し逆転され途中降板。6月のクラブ選手権は体力自体はピンピンでしたが、7回で血豆を潰して途中降板。自分が代わった後にチームが点を取られてしまって、本当に自分が勝たせられなかったと、力不足を感じた2試合でした。

クラブ選手権:6回無死一・二塁を三振で0に抑えた場面
クラブ選手権:まじで悔しい逆転負け

最後の会長杯でも全浦和さんに逆転負けで勝てず。
野球ってこんなもんやな、とある意味「これで終わりかな」と吹っ切れてもいました。

2ヶ月ほど休んだ後、大事な人に「別に辞めてもいいけど負けたまま終わっていいの?勝ってるところ見てないけど」と核心を突いてもらい、もうちょっと頑張ろうと思った話は長くなるので割愛します。

今年(2023年)「おんぶに抱っこ卒業」期

4年目。ひとことでいうとチームの大人たちからの「おんぶに抱っこ卒業」がひとつテーマの年やったかなと思います。

去年の途中から一真が入ったり、シーズン途中から汰貴が入ったりとピッチャー陣はいいメンバーが例年になく揃い初め、ベテランになんとなく他責でついていく若手メンバーがいて、っていうチームから若手中心で試合を作っていこう、という風に変わってきた1年でした。

個人的に印象的な出来事やと主に3つです。

①都市対抗予選・一球幸魂戦とその後

去年1勝もできなかったチームが久々に勝てた試合です。
チームの投手状態もあまり良くない。今やから言えますが、自分も肘が曲げ伸ばしも十分にできない、力も思うように入らない最悪のコンディションでした。

それでもチームの勝ち筋としては、自分ができるだけ長いイニングを投げて一真に繋ぐことでした。こちらも監督に「勝つために行かせてください」と志願し先発させてもらいました。

結果は6回4失点と最悪でしたが、なんとか試合を壊さない程度には投げられました。試合は、一真の5イニングの魂の投球もあり延長タイブレークで16-10で久々の勝利。
色んな意味で勝利まで長かっただけに印象深い試合のひとつです。

肘曲げ伸ばしできない中なんとか投げた一球戦

ただ、その代償といってはなんですが、その後2ヶ月間ほぼ全く投げられず、だましだましクラブ選手権も投げることになり、今シーズン終盤になるまで全力で腕を振れなかったのはしんどい出来事でした。

②会長杯

久々にベスト4まで行けた会長杯は嬉しさも悔しさも感じられた大会で、非常に心に残っています。

チームとしてもクラブで全大宮さんに屈辱のコールド負けをして、そこから「若手が引っ張ってやっていかないと」となって変わり始めていた時期の大会でした。

初戦は全浦和さん。
結果は2-1で勝利。個人的にはブルペンの調子最悪でどうなることかと思いましたが、先発して6回ノーヒットのピッチングで、内容だけ見たら今までで1番いいピッチングをすることができました。結局、数ヶ月前から試合直前までの準備を入念に計画立てて実行したことがうまく結果に出てくれたのかなと思います。

6回ノーヒットピッチングの全浦和戦

迎えた準決勝の相手は新波さん。
個人的に新波さんはきっちりと「野球」をやってくるチームという印象で、投げてて1番楽しくやりがいのあるリスペクトしているチームです。

調子はむしろ1回戦より良かった。
だが結果は先発で3回4失点。
試合も2-5で敗北と悔しい結果でした。

とにかくこの試合で感じたのは「まだまだ力不足だ」ということでした。正直色んな戦績を持ったチームと今まで対戦してきましたが、新波さんが1番いい意味でしつこくバットも振れていて、本当に手の打ちようがなかったです。

週5で上を目指して活動している新波さんのようなチームに勝つには、戦略戦術云々の前にもっと単純な練習量が圧倒的に足りていないな、もっと投げてもっとバット振らないと勝てないなということを思わされた試合でした。

③熊谷カップ優勝

3勝1分で一度も負けずに優勝できた熊谷カップはもうひとつ印象に残っている出来事です。
個人的にも全試合登板で9回2/3無失点と、調整せずとも求められた役割を全うできた大会でした。
また、チームとして今までローカル大会といえど都幾川さん・新波さんらを抑えて優勝というタイトルを取れたことは印象深いです。
特に最終戦の都幾川戦のリリーフ登板は、今年1年取り組んできたことが1番ピッチングとして噛み合った試合でした。

めちゃめちゃギア上げて調子良かった日
うちのチーム良い雰囲気なんですわ

4年間をまとめると。

自分が入団してから本当にチームは大きく変わったと思います。

ほんまにぐっちゃぐちゃやったところからあらゆるところを整備して、新たなチームメイトも増えて、勝つ喜びと負けて悔しがることを知った1年目。ここがほんまに分岐点。
(この頃に、テキトーになんとなくやってる奴はほとんど来なくなりました)

投手の整備はさらに進んだものの、手応えと、上位チームとの細かくも確かな差を感じた2年目。

チームの綻びと、大人におんぶに抱っこな現状と、特定のメンバーに結局頼り切りな現状が浮き彫りになり、全く勝てずにとにかく苦しかった3年目。

大人に頼り切りな状況から新戦力もさらに増え、若手が中心で試合を作っていけるようになったものの、まだまだ勝負の厳しさを味わった4年目。

チーム創立15年らしいですが、少なくとも自分が所属した4年間を通して、「勝つためのチームを目指す」という点では多少は良い方には向かったのかなと思います。

断固たる決意ってやつがガチで必要。

今までの4年間の話を踏まえて、心の底から思っていること。

それは、
「断固たる決意ってやつが必要」ってことです。

3年前の今頃ドリームスに関して記した時、「もっとうちのチームは上を目指せる。まずは埼玉を獲りたい」と自分は言いました。今の埼玉のクラブ野球を追ってくれている方であれば、今はこれを声に出しても戦力的に恥ずかしくないところまでは来ていると客観的には感じています。

ですが、個人的にこれは今となっては半分本音で、半分は違うなと思います。

今思っていることをさらに細かく言うとしたら、これです。

「本気で勝ちたいのであれば、まずはどこよりも練習して、死ぬ気で本気で成長と勝利に向き合って、それを実行できるか次第。それさえできれば埼玉も獲れるし上も狙える。」

根性論に聞こえるかもしれないですが、マジでこれです。
戦力云々の前に、強者のプライドを持って戦っている全大宮さんや所沢さん・ガチで野球をやっている新波さんみたいなチームに勝つためにはマジで断固たる決意が必要です。対戦して今のドリームスや自分に足りないと身に沁みて感じたところです。

ドリームスは活動が基本週一で、野球をやる目的も様々なプレイヤーが集まっています。野球が「上手い」選手は贔屓目でなくても多いです。ですが、決して上や高いレベルで更に野球をやりたい志向を持っているプレイヤーが多いわけではありません。

正直クラブ野球で大きな成果を上げたからと言って、給料が上がるわけでも、大きな知名度が手に入るわけでも、有名税が必要になるわけでもないです。強いて言うなら何にもならないような、ちっぽけな承認欲求が満たされるくらいでしょうか。

なんで野球まだやるの?いつまでやるの?とよく聞かれます。

今自分が野球をやる目的は、
「大好きな野球を選手として極め続けること」「勝利でその答え合わせをすること」
「環境を与えてくれている大人たちへの恩返し」
です。

もちろん野球をやる理由はみんな様々です。
それ自体は全く否定しません。
それでもつまり何が言いたいの?断固たる決意ってなんやねんってところなんですが、ガチで勝ちたいなら本気で勝てるって思えるところまで、根拠のない自信とかでなく根拠持てるところまで、不安を掻き消すまでやらないとだよねってことです。

自分で言うのもなんですが、自分は大学でその努力の先にある景色の素晴らしさと、同時に悔しさを知ることができました。監督に「なんで俺じゃないんですか」って夜中に泣いて電話したこともありました。(今思えば自分の実力で何してんねんって話ですが)

頑張った結果勝ったり成果出たりすると、嬉しいしもっとやろうってなるんです。成果でないと泣けるほど悔しいってなるんです。まずは背中と行動で引っ張って、そういう体質のチームにしていきたい。そう変わっていければ、ドリームスは必ず強くなると勝手ながらに思っています。

決してスパルタにするとかじゃないです。言語化下手なんでニュアンスで感じ取ってもらえたら嬉しいです。

思考も実行もサボらず本気になることができれば、ドリームスはもっともっと強くなると信じています。

最後に。

とにかくまだ野球上手くなれると思っている方。勝っていい景色を見たい方。今までの失敗を環境のせいであったり他責にせず愚直に頑張れる方。
上手い下手は問いません。ぜひ力を貸してください。マジでええやつばっかです。
一回迷うならぜひ来てみてください。もちろんマネージャーもトレーナーも募集中です。

一緒に野球やりましょう!

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