gakko_no_sense

小学校の教員をしています。 仕事のことやらプライベートのことやら、感じたり考えたりした…

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小学校の教員をしています。 仕事のことやらプライベートのことやら、感じたり考えたりしたことをアウトプットしていきたいと思います。

最近の記事

やってあげる

病休日記は少し中断して、気付きを。 教員をされている方からすれば、当たり前なのかもしれない。 「何言ってんの」 って言われるかもだけど、僕は12年目にして気付いた。 やってあげていいんだ。 ずーっと高学年を担任していたからなのか、僕はやってあげることはその子のためにならないと思っていた。 やってもらってたら、その子はできない、わからないまま。だと思ってた。 今年度、支援担当として付き添い、いろいろなクラスに入ると、やってあげることが自然になってきた。 もちろん子

    • なんでなん?‐ぼくの病休日記(7)

      始業式の日は3時間授業。 始業式→学級編成→配布物・提出物回収で終わり。 鬼のようにとてつもない数の手紙を配ってさようなら。 この日の感想「ちゃんとすわってるやん」 「自分ならいけるんじゃね⁉」という気持ちと「もっとえらいことになるかも」という気持ちを合わせ持っているこの頃では、OKみんな生きてる。って感じ。 しかし、次の日の朝、驚かされる。 職員朝会を終えて教室へ向かうと、ろうかに数名。 「はよ戻りや」 座ってない児童数名 「座りや」 あれ?休みか? 「

      • クラス分け‐ぼくの病休日記(6)

        校長先生からの担任発表で不気味な静けさを放った新5年生。 担任を知ってから、クラス分けです。 1組の澤田先生(生活指導バリバリキャラ)クラスになるのか、 はたまた 2組の若造(僕)のクラスになるのか、 いまいちな反応のまま、多目的室に移動します。 そして、それぞれの担任からの呼名により、名前の順番に並び、そのままの流れで学年集会。学年開きとなります。 主任の澤田先生から学年目標である、「凡事徹底」の話の後、僕は、「人間関係はかけ算だよ」の話。 だまって聞いてい

        • いよいよ始まる‐ぼくの病休日記(5)

          時は少し進み、始業式。 5年2組41人の学級担任として、新年度が始まりました。 朝は、昨年度担任していた新2年生を引率して始業式、着任式へ出席します。この時も、自分が担任する新5年生の様子が気になります。 「休まんとみんなきてるやん」 「まっすぐ並べてるやん」 「話聞いてるやん」 当たり前ともとれますが、そんな小さな〇を積み重ねて学級経営を進めようと横目に〇を探しながら参加しました。 いよいよ担任発表! 教務の先生の 「いえーい」とか「えー」とかはダメ。の説明も

        やってあげる

          え?‐ぼくの病休日記(4)

          「大変な5年生」を担任することを目の前にして、希望と不安を胸に諸先輩方に相談を持ちかけたぼく。 「だいじょうぶやで」 「普通にやればできる」 という言葉を待っていたんだと思う。 一緒に組むことになる澤田先生から返ってきた言葉は、 澤田T「うまくいかへんで」 ぼく「え?」ぼくこの人キライってなりそうだけど、持ちこたえました。 澤田T「先生が思ってるようにはいかへんよ。こう言ったらこう返ってくるとか、こうさせたかったらこう言うとか。そんなんでなんとかなるもんではない

          え?‐ぼくの病休日記(4)

          読書記録

          原田マハ「本日は、お日柄もよく」 良いよ良いよと言われながら、今まで読んでいなかったんだけども、やっぱり良いわ。 本を読むときは、響いた言葉なんかをスマホにメモをしながら読んでいる。久しぶりにたくさんメモした本なので、読後もすごく前向きに仕事がんばろう!言葉の大切さを考える名作だと思いました。 「ご結婚なされて、一番良かったことはなんでしたか」との質問に対し、深いうまみのある人生を、あいつと一緒に味わえたことかな。ときにしょっぱくても苦くても、人生の最後の方で、一番甘い

          中間層をひっぱりあげれば‐ぼくの病休日記(3)

          同僚の人事予想が盛り上がる中、ボス(校長先生)から大変だとされる5年生の担任を打診されたぼく。 ある意味、ボスはぼくを評価してくれている。 やってみたい。 できるんじゃないか。 うまくやったら、かっこよくね。 こんなことを思いながら着々と1年生担任を終えようとしていました。 新年度をこれから迎えようとしている頃、今からできる準備があるよなと思い、校長室へ足を運びました。 ぼく「今のうちにやっておくべきことって、どんなことですかね。」 ボス「丁寧な準備は、上手くいかな

          中間層をひっぱりあげれば‐ぼくの病休日記(3)

          ちょっといいかな(2)‐ぼくの病休日記(2)

          前回の投稿で、ボス(校長先生)と僕の打診時の様子を載せました。 今回は、その時の心境について。 これは前任校での出来事。 前任校の同僚メンバーは、同年代のいわゆる若手と言われる年齢層が多く、よく飲みに行ったり、休日も一緒に遊んだりする仲でした。 年度末の話題は、やっぱり来年度の人事。 みんなで予想したり、希望を言い合ったり。もちろん決めるのは校長先生なので、誰の予想が一番近いのか、 「希望はどう出したの?」 「こうなったらいいよね~」を肴に飲むのが、何より楽しいので

          ちょっといいかな(2)‐ぼくの病休日記(2)

          ちょっといいかな‐ぼくの病休日記(1)

          今後は、病休へと進んでいく様子から病休中、復帰に至るまでを書いていきます。 今まさに「しんどい」という人にとって気持ちが少しでも軽くなれば、自分の経験が無駄にはならない。というか、病休を経験したことは今の僕にとって大きな出来事で間違いなく意味のあるものになっていますから、何か感じ取ってもらえるものになると思っています。 ということで、はじまりはじまり~ 今回のタイトルは「激闘」 それは、僕が大学を卒業して小学校教師として働いて3年目の2月にさかのぼる。 当時1年生を

          ちょっといいかな‐ぼくの病休日記(1)

          しんどい

          以前投稿した「みんなちがって みんなしんどい(笑)」がビューを伸ばしている。 確かに職業柄、病休、精神病などが身近で、実は自分も経験したことがある。 復帰してからは、こんな経験は同じ職場で働く人にしてほしくない。という思いで働いてきた。そのかいあってかなかったか、同僚の休職者はでていない。 自分の経験から「同じや」と感じで、少しでも気持ちが和らげばうれしいし、踏ん張る力になっても嬉しい。 個人的には、今すぐ逃げていいと思っている。 少しでも気持ちが楽になる記事になれば

          世界一美しいワインドアップ

          みんな大好き 能美さんの美学 最近はプロ野球中継の解説や報道番組のスポーツを担当されている能美篤史さん いわずもがなではないですね。僕は大の阪神ファンですので、オリックスで引退した能美さんであっても、読みたいとなるわけです。 ただ、正直、読んだのが少し前なのでほとんど内容は覚えておりません。 印象に残っていて、記憶にあるのは、兼任コーチとしてオリックスにいる時にどんな思いで仕事をしていたのか。 年長者として、若手へどんな声かけが必要か。それぞれの性格に合わせた声かけ

          世界一美しいワインドアップ

          来賓いらねーんじゃねーのか論争

          卒業式、入学式の時期になると近年話題になるのが来賓いらねーんじゃねーのか論争 僕なりの私見をお話したいと思います。 誰が聞きたいねん どこに需要があるねん と思ってしまいますが‥ 結論から申しますと、来賓はあっていい。 というのも、最近は、コロナに乗じて学校行事をなくしたり、 家庭訪問なくしたり、集団登校なくしたり、PTAなくしたり、 と、いろんなもんをなくしたり縮小したりしています。 まあ原因はコロナだけじゃあないけれども。 式典についても短縮傾向にあり、すば

          来賓いらねーんじゃねーのか論争

          みんなちがって みんなしんどい(笑)

          今年度初めて担任をはずれ、いわるゆ担外を経験しています。 まだ一週間しかたっていませんが、感じることを感じるままに。 ”全然違う仕事” 学校で働く。子どもの成長に寄り添う。 そこに変わりはありませんが、見える景色が全然違う。 昨年度までは、教壇に立って授業をしていましたが、今年度は、子どもの隣に座って授業を一緒に受けています。 そら違う。 担任する学年や子どもたちの違い、保護者対応の難しさ。教員として働くうえで、いろいろなしんどさがあって、それぞれにしんどさがあ

          みんなちがって みんなしんどい(笑)

          自転しながら公転する

          山本文緒さんの「自転しながら公転する」 母親の病気の治療に付き添いながら仕事もして、恋愛もして。 「そんなスーパーマンみたいなことできないよ。」 僕もそう思う。 この本を手に取ったときには、自分の父親が病気と闘いながら生きるところと重ね、同じ年ごろの女性の苦悩に興味を持ちました。 この本を読んだ時の僕は、33歳。このくらいになると、自分も親も年をとって、親が弱い存在に見えるときがある。身体のことが心配になってくるわけ。 自分はいわゆる働き盛りの年齢で、自分の中で仕事が

          自転しながら公転する

          本屋大賞

          2020年本屋大賞を受賞した凪良ゆうさんの「流浪の月」 noteを更新できていなかった間にもスローペースで読書は続けていたので、 おいおい読書記録を書いていこうと思いますが、「流浪の月」を読んだのは、この4月に入ってから。 熱量が高いうちに書いてしまいたいと思いました。 どんなところが書店員さんに響いて本屋大賞に選ばれたのだろうかと考えながら読んでいきました。 多様性や恵まれない環境で生活する子どもの姿が描かれることから、「52ヘルツのくじらたち」とよく似ていて、多様

          休職する人多いのよ

          新学期スタート2日目。タイトルにあるように精神疲労について。 学校教員にとって、怒涛のような4月というのはとてつもなく疲れる。 まあ、他の仕事も一緒なのかもしれないが。 一日のほとんどを共に過ごす子どもたちが変わる 保護者が変わる 関わる教職員が変わる 膨大な仕事量 いろいろあると思うが、新年度という前向きな気持ちでまあまあ乗り越えられる。 僕が一番しんどいなーと思うのは、多感な年頃の子どもたちの気持ちの波が友だち関係や授業の雰囲気、ひいては学級経営に影響を与えてくる

          休職する人多いのよ