gakko_no_sense

小学校の教員をしています。 仕事のことやらプライベートのことやら、感じたり考えたりした…

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小学校の教員をしています。 仕事のことやらプライベートのことやら、感じたり考えたりしたことをアウトプットしていきたいと思います。

記事一覧

賢者の書

またまたやってきました!喜多川シリーズ 読むのは4冊目かな⁉自己啓発なので、やっぱり読後感が良く、読みやすい。 筆者の喜多川さんの本は、手紙屋が最初だったかな。…

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だいじょうぶ‐ぼくの病休日記(10)

学年主任に相談すると、 「ここをこうしよう」 「こんなときはこうしよう」 たくさんのアドバイスをいただけます。 ただ、この行為が僕を苦しめます。 アドバイスされ…

ちゃんとしなきゃ‐ぼくの病休日記(9)

教室に連れ戻して、ケンカの仲裁して、保護者に電話連絡して、の毎日。 クラスの約半数の子の家庭から、なんであいつと同じクラスやねんと連絡がきた児童大杉君(仮名)の…

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読書記録

「タカラモノ」和田裕美 この本を良い本だと思っていいのだろうか… 葛藤の中、読み終えました。 ストーリーも家族の絆も面白く読み進められます。どんな展開があるのか…

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52ヘルツのくじらたち

クラスの読書好きな女の子におすすめされて読んでみました。 ざっとかなしい話ということは知っていましたが、悲しいこと満載セットでした。 ヤングケアラー、DV、ネグレ…

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12日前
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新しい日常‐ぼくの病休日記(8)

クラスの約半数の友だち、保護者から 「かかわりたくない」という思いを持たれている子がいる 教室に入れない、学習と向き合えない子が10人近くいる 学級がスタートし…

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13日前
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やってあげる

病休日記は少し中断して、気付きを。 教員をされている方からすれば、当たり前なのかもしれない。 「何言ってんの」 って言われるかもだけど、僕は12年目にして気付い…

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2週間前
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なんでなん?‐ぼくの病休日記(7)

始業式の日は3時間授業。 始業式→学級編成→配布物・提出物回収で終わり。 鬼のようにとてつもない数の手紙を配ってさようなら。 この日の感想「ちゃんとすわってるや…

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2週間前

クラス分け‐ぼくの病休日記(6)

校長先生からの担任発表で不気味な静けさを放った新5年生。 担任を知ってから、クラス分けです。 1組の澤田先生(生活指導バリバリキャラ)クラスになるのか、 はたま…

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3週間前

いよいよ始まる‐ぼくの病休日記(5)

時は少し進み、始業式。 5年2組41人の学級担任として、新年度が始まりました。 朝は、昨年度担任していた新2年生を引率して始業式、着任式へ出席します。この時も、…

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3週間前
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え?‐ぼくの病休日記(4)

「大変な5年生」を担任することを目の前にして、希望と不安を胸に諸先輩方に相談を持ちかけたぼく。 「だいじょうぶやで」 「普通にやればできる」 という言葉を待って…

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3週間前
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読書記録

原田マハ「本日は、お日柄もよく」 良いよ良いよと言われながら、今まで読んでいなかったんだけども、やっぱり良いわ。 本を読むときは、響いた言葉なんかをスマホにメモ…

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3週間前
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中間層をひっぱりあげれば‐ぼくの病休日記(3)

同僚の人事予想が盛り上がる中、ボス(校長先生)から大変だとされる5年生の担任を打診されたぼく。 ある意味、ボスはぼくを評価してくれている。 やってみたい。 できる…

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3週間前
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ちょっといいかな(2)‐ぼくの病休日記(2)

前回の投稿で、ボス(校長先生)と僕の打診時の様子を載せました。 今回は、その時の心境について。 これは前任校での出来事。 前任校の同僚メンバーは、同年代のいわゆ…

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4週間前

ちょっといいかな‐ぼくの病休日記(1)

今後は、病休へと進んでいく様子から病休中、復帰に至るまでを書いていきます。 今まさに「しんどい」という人にとって気持ちが少しでも軽くなれば、自分の経験が無駄には…

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1か月前
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しんどい

以前投稿した「みんなちがって みんなしんどい(笑)」がビューを伸ばしている。 確かに職業柄、病休、精神病などが身近で、実は自分も経験したことがある。 復帰してか…

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1か月前
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賢者の書

またまたやってきました!喜多川シリーズ

読むのは4冊目かな⁉自己啓発なので、やっぱり読後感が良く、読みやすい。
筆者の喜多川さんの本は、手紙屋が最初だったかな。奥さんのおすすめとして読んでみたらびっくりだったんだけども。やっぱりいい!

四冊目にして、どれを読んでも共通している部分が多く、一緒やんって感想を持つ人もいるかもしれないけれど、言葉が素直にどんどん入ってくるのでなにより気持ちいい。すご

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だいじょうぶ‐ぼくの病休日記(10)

学年主任に相談すると、

「ここをこうしよう」
「こんなときはこうしよう」

たくさんのアドバイスをいただけます。

ただ、この行為が僕を苦しめます。

アドバイスされるのは、すごく基本的なこと。基本ができていないから学級はしんどい状況にある。でも逆に、しんどい状況だから基本ができないのである。

宿題やってきません。チャイムなっても教室戻ってきません。授業のじゃまします。友だちにも、先生にも。当

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ちゃんとしなきゃ‐ぼくの病休日記(9)

教室に連れ戻して、ケンカの仲裁して、保護者に電話連絡して、の毎日。

クラスの約半数の子の家庭から、なんであいつと同じクラスやねんと連絡がきた児童大杉君(仮名)の言動は、日に日に激しくなっていきます。

前年度この子達を担任していた先生、1名は退職してしまいましたが、1名は残っておられたので、毎日のように相談に行っていました。というより、話を聞いてもらいに。

「大変よな~」
「ぼくのやったらこう

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読書記録

「タカラモノ」和田裕美

この本を良い本だと思っていいのだろうか…

葛藤の中、読み終えました。

ストーリーも家族の絆も面白く読み進められます。どんな展開があるのか楽しめます。

お母さんの言っていること、心に響くもの、勇気づけられるものあります。

その言葉はお母さんの考えを表していて、行動に移しているので読者に届くんだと思う。

「あんたが自信さえもてば、めちゃすごい長所になるねん」

「あ

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52ヘルツのくじらたち

クラスの読書好きな女の子におすすめされて読んでみました。
ざっとかなしい話ということは知っていましたが、悲しいこと満載セットでした。

ヤングケアラー、DV、ネグレクト、LGBTG、現代のいろんな社会問題を詰め込んだ作品になっていて、そんなところが読者の興味関心を惹いたのかなと。

届かない声と聞こえない声。やっぱり人の声は、聴こうとしないと聞けない。

誤った思い込みとその判断によって引き起こさ

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新しい日常‐ぼくの病休日記(8)

クラスの約半数の友だち、保護者から
「かかわりたくない」という思いを持たれている子がいる

教室に入れない、学習と向き合えない子が10人近くいる

学級がスタートして、教師としての新しい日常をむかえた。

ケンカしても仲直りして、またケンカして。
朝、教室に行くとクラスの子は教室にいて。
指導されながらも、楽しく遊んで。
みんなで行事に向かって協力して。

そんな教師生活を歩んでいて、それが当たり

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やってあげる

病休日記は少し中断して、気付きを。

教員をされている方からすれば、当たり前なのかもしれない。
「何言ってんの」

って言われるかもだけど、僕は12年目にして気付いた。

やってあげていいんだ。

ずーっと高学年を担任していたからなのか、僕はやってあげることはその子のためにならないと思っていた。

やってもらってたら、その子はできない、わからないまま。だと思ってた。

今年度、支援担当として付き添

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なんでなん?‐ぼくの病休日記(7)

始業式の日は3時間授業。

始業式→学級編成→配布物・提出物回収で終わり。

鬼のようにとてつもない数の手紙を配ってさようなら。
この日の感想「ちゃんとすわってるやん」

「自分ならいけるんじゃね⁉」という気持ちと「もっとえらいことになるかも」という気持ちを合わせ持っているこの頃では、OKみんな生きてる。って感じ。

しかし、次の日の朝、驚かされる。

職員朝会を終えて教室へ向かうと、ろうかに数名

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クラス分け‐ぼくの病休日記(6)

校長先生からの担任発表で不気味な静けさを放った新5年生。

担任を知ってから、クラス分けです。

1組の澤田先生(生活指導バリバリキャラ)クラスになるのか、

はたまた

2組の若造(僕)のクラスになるのか、

いまいちな反応のまま、多目的室に移動します。

そして、それぞれの担任からの呼名により、名前の順番に並び、そのままの流れで学年集会。学年開きとなります。

主任の澤田先生から学年目標である

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いよいよ始まる‐ぼくの病休日記(5)

時は少し進み、始業式。

5年2組41人の学級担任として、新年度が始まりました。

朝は、昨年度担任していた新2年生を引率して始業式、着任式へ出席します。この時も、自分が担任する新5年生の様子が気になります。

「休まんとみんなきてるやん」

「まっすぐ並べてるやん」

「話聞いてるやん」

当たり前ともとれますが、そんな小さな〇を積み重ねて学級経営を進めようと横目に〇を探しながら参加しました。

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え?‐ぼくの病休日記(4)

「大変な5年生」を担任することを目の前にして、希望と不安を胸に諸先輩方に相談を持ちかけたぼく。

「だいじょうぶやで」

「普通にやればできる」

という言葉を待っていたんだと思う。

一緒に組むことになる澤田先生から返ってきた言葉は、

澤田T「うまくいかへんで」

ぼく「え?」ぼくこの人キライってなりそうだけど、持ちこたえました。

澤田T「先生が思ってるようにはいかへんよ。こう言ったらこう返

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読書記録

原田マハ「本日は、お日柄もよく」

良いよ良いよと言われながら、今まで読んでいなかったんだけども、やっぱり良いわ。

本を読むときは、響いた言葉なんかをスマホにメモをしながら読んでいる。久しぶりにたくさんメモした本なので、読後もすごく前向きに仕事がんばろう!言葉の大切さを考える名作だと思いました。

「ご結婚なされて、一番良かったことはなんでしたか」との質問に対し、深いうまみのある人生を、あいつと

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中間層をひっぱりあげれば‐ぼくの病休日記(3)

同僚の人事予想が盛り上がる中、ボス(校長先生)から大変だとされる5年生の担任を打診されたぼく。

ある意味、ボスはぼくを評価してくれている。
やってみたい。
できるんじゃないか。
うまくやったら、かっこよくね。

こんなことを思いながら着々と1年生担任を終えようとしていました。

新年度をこれから迎えようとしている頃、今からできる準備があるよなと思い、校長室へ足を運びました。

ぼく「今のうちにや

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ちょっといいかな(2)‐ぼくの病休日記(2)

前回の投稿で、ボス(校長先生)と僕の打診時の様子を載せました。
今回は、その時の心境について。

これは前任校での出来事。

前任校の同僚メンバーは、同年代のいわゆる若手と言われる年齢層が多く、よく飲みに行ったり、休日も一緒に遊んだりする仲でした。
年度末の話題は、やっぱり来年度の人事。

みんなで予想したり、希望を言い合ったり。もちろん決めるのは校長先生なので、誰の予想が一番近いのか、

「希望

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ちょっといいかな‐ぼくの病休日記(1)

今後は、病休へと進んでいく様子から病休中、復帰に至るまでを書いていきます。

今まさに「しんどい」という人にとって気持ちが少しでも軽くなれば、自分の経験が無駄にはならない。というか、病休を経験したことは今の僕にとって大きな出来事で間違いなく意味のあるものになっていますから、何か感じ取ってもらえるものになると思っています。

ということで、はじまりはじまり~

今回のタイトルは「激闘」

それは、僕

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しんどい

以前投稿した「みんなちがって みんなしんどい(笑)」がビューを伸ばしている。

確かに職業柄、病休、精神病などが身近で、実は自分も経験したことがある。
復帰してからは、こんな経験は同じ職場で働く人にしてほしくない。という思いで働いてきた。そのかいあってかなかったか、同僚の休職者はでていない。

自分の経験から「同じや」と感じで、少しでも気持ちが和らげばうれしいし、踏ん張る力になっても嬉しい。

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