田楽座のnote

田楽座―1964年創立。長野県伊那市を拠点に活動するまつり芸能集団です。人から人へ受け…

田楽座のnote

田楽座―1964年創立。長野県伊那市を拠点に活動するまつり芸能集団です。人から人へ受け継がれてきた祭りの技・知恵・想いを未来へ伝え続けていきます。 田楽座HP https://www.dengakuza.com/

最近の記事

GAKUルーツ《田故知新》VOL.6

いよいよGAKUルーツ《田故知新》も6回目、60年間振り返りの折返し地点まできました! 1990年代後半の田楽座は、創立30周年記念作品の仕込みと上演、そして芸能取材に大忙しです。 2024年の今、60周年として作品仕込みに取材稽古にと、動き回る自分達と重なる部分がとっても多くて… 「先輩達もめっちゃ頑張ってた!さー頑張ろーーー!!」 と奮い立つ思いです。 それではどうぞ! 1995年2月1日 第224号より ただいま! 座・満開むら祭 仕込み真っ最中!! 【昼は昼とて

    • GAKUルーツ《田故知新》VOL.5

      こんにちは! 急に雪が降ったり、かとおもえばポッカポカに暖かくなったりの三寒四温の日々、みなさまは体調崩したりしていませんか?さあ今月も参りましょう、GAKUルーツ! 1990年代に入った田楽座新聞からのトピックは… 第一回稽古場公演『よっておくんな田楽座』!! 現在も続く稽古場公演の、記念すべき第一回目が1991年10月19日。前回のGAKUルーツで出てきた、稽古場「建設ニュース」の理想を実現したのですね。 現在の田楽座メンバーにとっても、『稽古場公演』はちょっと特別で

      • GAKUルーツ《田故知新》VOL.4

        このところの暖かさで田楽座のまわりの雪も解け、伊那谷の景色もかなり春めいてきました。雪かきスコップ、もうしまっちゃっていいかなあ~ さて、今回のGAKUルーツは! 田楽座の舞台創造の拠点・稽古場『創造の館』が建設&竣工した1980年代後半~1990年代前半の田楽座新聞よりピックアップ。 歴代の先輩が稽古を重ね汗を流し、舞台作品を創り、そして全国から何百何千人もの芸能lover田楽座loverを迎えてきた、稽古場『創造の館』。 自分たちの文化発信拠点をつくるんだ!という壮

        • GAKUルーツ《田故知新》VOL.3

          こんにちは!2024年最初のnoteとなります『GAKUルーツ《田故知新》VOL.3』! 本年もどうぞよろしくお願いいたします!! さてVOL.3は、前回に引き続き1970年代後半から1980年代前半の田楽座新聞よりセレクト。 社会的にも安定成長が続いてバブルに向かっていく時代。新しいものはテレビから、流行は東京から…多くの若者が“おしゃれな都会暮らし”に夢を抱く時代の風潮の中で、田楽座メンバーは大汗かきながら自分たちの信念を貫き続けている! そんな風にビシビシ感じる記事が

        GAKUルーツ《田故知新》VOL.6

          GAKUルーツ《田故知新》VOL.2

          こんばんは!今月もお届けしてまいります!GAKUルーツ《田故知新》VOL.2! VOL.2からは創立から10年経った1974年以降の田楽座新聞からセレクトさせていただきます。 まぁ濃いコト濃いこと!座としても、座員としても、脂がめちゃめちゃのってきたこの時代。1977年の新春号掲載の集合写真には、なんと20人も写ってます。のってるな~ 今回はその1977年から 1965年入座 このとき座歴12年目・35歳! まっちゃんこと松田満夫の書いた記事をお届けします。 当時、公演

          GAKUルーツ《田故知新》VOL.2

          GAKUルーツ《田故知新》VOL.1

          さあ、はじまりました!田楽座のnote GAKUルーツ~田故知新~VOL.1 改めて読み返すと、当時のエネルギーがひしひしと伝わってきます。 田楽座新聞第のはじまりは、1972年。本部に電話がはいり、トラックやバンがそろい、よりよい舞台を届けよう!益々公演数を増やしていこう!と座員全員が熱い気持ちで10周年に向かっていた時代です。 第4号では当時の稽古風景がつづられていました。人も時代も変わっているけれど、稽古への姿勢や熱中する時間、役者だけでなくみんなでお客様の笑顔のた

          GAKUルーツ《田故知新》VOL.1

          今年59祭!来年60祭!

          すっかり秋ですね~なんなら伊那谷は冬の入口すら感じます~ さて!先日10/27(金)に田楽座は59祭の誕生日を迎えることができました。 地元伊那をはじめ日本全国、たくさんの方達に支えてもらっての59年、本当にありがとうございます。 そして!そして!来年は60周年を迎えます。 人間でいうと60歳、「還暦」 60年で十干十二支が一巡して《もとの暦に還る》、それはすなわち《もう一度生まれ変わってはじめる》ということだといわれています。 あの赤いちゃんちゃんこは、赤子に戻るという意

          今年59祭!来年60祭!

          田んぼに楽しく座ると書いて、田楽座です!!

          私個人的思考で、芸能者だからこそ、田に入り、田を歩き、空を見上げる時間が大切だと思うのです。 コロナ禍初年の夏、自分で小さい小さい畑をはじました。 その名も「it`s farm」!(伊那のステキなねえさんが付けてくれました♥) めんどくさがりで出張が多いという最高に畑仕事に向かない自分でも、野菜も虫も人もHAPPYな循環型の畑できないかなぁ~と思って、たどり着いたのがズボラ有機栽培(笑)。 1年目は野菜は植えず、土を作るのみ! かったーーーい土を鍬でかえして、土に良さげな薪

          田んぼに楽しく座ると書いて、田楽座です!!

          天龍村大河内のシカオイ神事

          信州芸人マナミです! 田楽座が長年お祭りに関わらせていただいている天龍村大河内地区。 冬の湯立て神楽だけでなく、一年を通して本ッ当にたくさんの行事が受け継がれています。ここの禰宜様は生活をしながら一年中、地区内の山中の小さな祠を回って、祭文を唱えたり幣を備えたり掃除をしたり… 日本の神様は八百万の神様、あらゆる自然物にいらっしゃる上に、歴史の中でどんどん増えていくんですよね。不遇の死を遂げた人を祀ったり。お話を聞くと、とにかく地区内にすごい数の神様がいらっしゃる。 「自分

          天龍村大河内のシカオイ神事

          ///公式アカウントに生まれ変わります///

          今までご愛顧いただいておりました「田楽座長のガクる!ブログ」は「田楽座のnote」へ、生まれ変わります!! 田楽座メンバーはお互いにビックリするほど1人ひとり異なる視点をもっていて、同じ景色を見たり同じ体験をしても感じ取るものはそれぞれ違います。 だからこそ田楽座は「お祭り舞台」を届けられるのかもしれません。 その違いをそれぞれが発揮しながら、皆さまにもその人の感じる魅力をお届けできる、そんなお祭りのような「場」にしていきたいな!と思っております。 もちろんヨウスケ座長

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          ローカルニッポン万歳!

          あるとき浅草に行った時に。 東京だし観光地だし、粋な手ぬぐい屋さんとか、それはそれはハイセンスに洗練された、江戸っぽーい都会的な、そんなお店がいっぱいある。 「シブ! かっこよ! オシャレ!」 素直に感動すると同時に。 「自分が作りたい田楽座のイメージとはずいぶんかけ離れてるなあ」と。 自分が期待する田楽座のイメージ?カラー? なんかゴチャゴチャ散らかってて、 役者1人ずつのカラーがあって、 ビビッドな原色があって、 そしてちょっと貧乏くさい、田舎くさい。 田楽座の

          ローカルニッポン万歳!

          58年目の春とインターン

          2022年度が始まった。 田楽座にとっては58年目の春。 この春からは「インターン」という、新たな新人育成の試みが始まる。 インターンとは、田楽座で芸能や演技の勉強をしながら、本番のステージに立ちませんか?という制度。ステージに立つとは言っても、もちろんそれまでに必要な研修はするし、本当に舞台に登板できるかどうかは本人たちのやる気と実力次第。 昔はどこの世界も、新人はとにかく現場で鍛えろ!という感じで。 田楽座もかつては研修時間なんてロクに無く、いきなり「この役を君にや

          58年目の春とインターン

          本当は怖い八木節②

          なんで話がいきなり八木節にとぶのか。 八木節の唄は、いわゆる「口説きもの」と言うジャンル。 何番まであるんだか分からない長編ストーリーで、盆踊り唄にもよくある。 で、こういう昔ながらのストーリーって、描写がけっこう残酷で。 特に、八木節の「継子三次」という物語の残虐描写は凄まじい。 まま子である三次が、まま母に苛め抜かれて、何と弁当に毒を盛られ、すんでのところで毒だと気づき、食べずに帰ったらまま母が「何で食べてねえんだ、このヤロー!」とブチ切れて、最終的に三次は釜で茹でら

          本当は怖い八木節②

          本当は怖い八木節①

          インド映画を見て八木節を知るだいぶ前の話だが、コロナ禍中の昨年、とんでもない映画と出会ってしまった。 一言で形容するならば、「ロードオブザリング×マトリックス×ジャッキーチェン×水戸黄門×忠臣蔵×北斗の拳×ラブコメ×八木節」のような映画である。しかもインド映画(もちろん歌とダンスあり)。 タイトルは「バーフバリ 英雄誕生」(2015)、そして「バーフバリ 王の凱旋」(2017)。どうどうたる2部作である。映画ファンの間では流行っていたらしく、試しに1回見てみたら、これがと

          本当は怖い八木節①

          質問にお答えしま~す!②

          そもそも「歌舞劇」って何だ歌舞劇ってのは業界用語で。「民族歌舞」と「演劇・ミュージカル」の両方を使った舞台作品、とでも言おうか。 もともと、各地の芸能を順に見せていく「歌舞集(舞踊集)」が民族歌舞団の原点だけど、それだと具体的なメッセージや複雑なテーマは伝えられない。セリフのある演劇(やミュージカル)であれば、言葉の力で伝えられる。だからどこの民族歌舞団もみんな、生まれて何年か経つと歌舞劇を創るようになった。 創立当初から約20年間、「信濃民俗芸能研究所 田楽座」と名乗って

          質問にお答えしま~す!②

          質問にお答えしま~す!①

          年末の田楽座公式LINEでの「質問くれたらブログで回答するよ!」キャンペーンで寄せられた質問にお答えします! けっこう核心をつく質問もあるので、複数回に分けて回答します~ Q.公演前にどんな準備運動をしてますか? A.いろいろです。 開演前はあんまり時間が無いので、みんな自分に合ったやり方でポイントを絞ってやってます。ストレッチやランニング、学校公演なら体育館のロクボクでぶら下がる、とか。バスケしてる人もいたなあ。 コロナ禍になってからはスマホ動画に合わせた体操とか。便利な

          質問にお答えしま~す!①