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【覚悟】すぐに成果が出るものは疑ってみた方がいい

問題を解消するにあたり、少しの取り組みで予想以上の成果が見込めるものがある。本来ならじっくりと作り変わるはずなのに、という話

朝活にて、最近手に取ったのが脳科学の本。

内容がむずかしく何度か挫折しかけたが、なんとか半分を読み終えた時点で「!」という箇所を発見。すかさず付箋を貼り付け赤線をひき、メモを書き込む。



これがなければただの苦行になりそうな読書であるが、この気づきという報酬があるから読書はやめられないのだ。

私にとってはこの「気づき」の瞬間こそがドーパミンが分泌される要因であり、ライフワークの一部であるゆえに課金などは発生しないが、ドーパミンの分泌をうまくビジネスの設計に組み込むことで、おそろしい状態を作り上げてしまう、というのは今読んでいる本の「依存」という章からの受け売りだ。



ひとが飽きたり、諦めたりする前の段階でこのドーパミンを複数回分泌するように設計し、しかもその過程に高低差をつけるとドーパミンが過剰分泌される、といったような依存症を作り出す仕組みを組み込んだビジネスモデルは多い。

いずれも消費者が抱える「問題を解消したい」という心理を巧みにあやつっているといってもいい。



方法はさておき、抱えている問題が本質的に解消されるのであればまだしも、ビジネスを成立させるために短期で成果をだし(力技や小手先のテクニックのケースが多い)その成果を呼び水に集客を強化するビジネスモデルが世の中にはあふれている。



私も経営が苦しかった頃、何度この短期での成果を求めただろう。当時の状況は慢性的に資金繰りがきびしく、お金が足りないことが常態化していたことで精神的に「早く解放されたい」というマインドになっていたのである。

改心してじっくりと腰を据えて商売に向き合い、数年後にようやく底辺からは脱出したのだが、私のケースが近道だったか遠回りだったか、取り組む人の環境や素質などにもよるが状況が好転するまでには通常数年(3年から5年程度)のスパンを要するのだと思う。



この数年、というスパンが自分の中でインストールされると、一種の覚悟というかそのスパンを逆算した行動がとれるようになってくる。

このゴールまでの距離がつかめないから漠然とした不安が募り、手っ取り早い方法をつかんではふりだしに戻ってしまう。このマインドだと世の中のカモにされるばかりで、本質的な解消をされないまま消費されていく。



そうならないためには、「○○するだけで」とか「3ヵ月でだれでも」などの簡単に成果が出る方法を疑い、つねに本質的に解決するには?という問いを回すにかぎる。

とはいえ、私も多方でしっかりと養分になってしまっている節もあるゆえ、本を読み進めながら改心している最中である。

問題の解消には長期的に取り組む「覚悟」という鎧が必要


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