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どのくらい休むの? #27ココロとコトバ

大切にするのは、
○匿名性
○だれも傷つかないこと
○考えを押し付けないこと
○自分たちのなかにある、『患者さん』や『患者さんを支える人』のイメージに囚われないこと

……………

今回お話をしてくださったのは、お父様の大腸がんを身近で支えられた「わたし」さん。

当時の「わたし」さんが感じた『ココロとコトバ』を紹介します。


〜カンタンな紹介〜
コロナウイルスが蔓延するなか、父が「大腸がん」の告知を受けました。


がんの腫瘍切除手術を予定でしたが、手術当日、父は脳出血で倒れます。



数日後、がん腫瘍が原因の腸閉塞と多臓器不全をおこしましたが、脳出血の影響で外科的治療を断念せざるを得ませんでした。


そのため、緩和ケアへ移行。父は息を引きとりました。



Q.あなたが言われて救われた(嬉しかった)、または自分にかけてあげたい言葉はありますか?


誰が言った?
親友

実際の言葉
「いつでも何でも言ってね。すぐ行くから。」

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エピソード


普段からよく連絡をとり合っている親友。日々の楽しかったことや、些細なことをたくさん話します。

父のがんが発覚したときも、父が病気になった事実を打ち明けました。


後日、いつも通りLINEでやりとりしてるとき、ポンとこのコトバが送られてきました。


どう思った?


父が告知を受けた事実は伝えたものの、そのことで感じているココロの葛藤や苦しさは打ち明けていませんでした。

自分のなかで消化しなきゃ。と抱えこんでいたので、「しんどい時はしんどいって言っていいんだなぁ」と思えました。



Q.あなたが言われて傷ついた、
言われたらショックだったと思う言葉はありますか?


誰が言った?
職場の上司

実際の言葉
「どのくらい休むの?」

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エピソード


父の手術当日、有給を取得しました。

手術がうまくいくことを願っていました。しかし手術当日、脳出血になり手術はおこなえません。

手術ができないどころか、脳出血です。余談を許さない状況が続きます。

そのため、会社の上司に事情を説明して、休みたい旨を伝えました。

すると帰ってきた返答のなかにこのコトバがありました。


どう思った?


コロナ禍という大変な状況。職場の人手が足りてないことは、十分過ぎるほどわかっていました。


でも、このコトバはあまりにも無神経です。

とても強いショックを受けた、というか…。
うまくコトバにできません。
何も言えなくなりました。


だって、父の場合「休む期間をいつまでと答える=亡くなる」ということです。


「父は○日後に亡くなると思うので、亡くなったら出勤しますね。」と返事して、という問いかけに思えてしまいました。



Q.あなたが患者さんに言ってしまって後悔した言葉はありますか?


実際の言葉
「帰ってきたら美味しいもん食べようね」

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エピソード


コロナ禍の入院だと、どんなに重篤な状態でもそばに寄り添えない。
リモート面会で声をかけることしかできませんでした。


どうか元気になってほしい。わたし自身も父が元気になったことを想像して希望を感じたい。

そんな気持ちから、画面越しの父に向けて「帰ってきたら美味しいもん食べようね」と伝えていました。


どう思った?


「後悔」とは少し違いますが、父は腸閉塞でした。なので、食事は一切とれない状況です。


しかも、延命治療もしない。


延命治療をしないということは、食事ができないということなのに…。


いま振り返ると、そんな複雑な思いを抱えてしまうコトバです。



………

今回の「わたし」さんは、ココロを支えてくれた芸術についてもお話ししてくださいました。
ぜひ、ご覧ください。


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