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Lord knows
晴れた秋の日 あなたを運ぶ
ひどく晴れた空は やけにまぶしくて
まるで夏が帰ってきたような陽気の下
あなたが箱の中で ことこと揺れる
見上げるほどに高かった背中も
大きてごつごつした手も 長かった足も
日に焼けた笑顔も 目じりの皺も
今は小さな箱の中
石段を踏んでお堂に上がる
ここであなたとお別れ いや
かつてあなただったものが
火となり土となり水となって
またこの世界を巡る ただそれ
my black universe
冬枯れた草を踏んで歩く どこかの
国境沿いのロードサイドみたいな
埋立地の果て とんびとカラスが
高い空で くるくる踊ってる
乾きかけた水たまりに 映る空が
青と黒の間で 光を返してる
凍りつくほどじゃないけど寒くて
震えてるくせに 僕のマフラーも
手袋さえいらないって強がってた
君のなめらかな肩がまぶしくて
思わず目をそらした空の向こうが
こんな場所に続いてたなんて
野焼きするタイヤ