小さな物語のような暮らし〜お弁当〜
コロナ、コロナで、暗い話題にも、外出自粛にも、不況や生活苦にももうすでに疲弊してきている人は少なくないでしょう。せっかく春が来たのに気持ちが冴えない日々が続きますね。
でも、今、この時も患者さんは増え、医療従事者の皆さんは必死に対応してくださっている。美味しいご飯でも届けて、せめて心と身体の栄養を取って欲しいと願うけど、そういうわけにもいかないので、私達はそれぞれの生活を慎重に気をつけて送るしかない。
ある人のツイートで、
小さい物語つまり【生活】をささやかながらも真剣に生きるというのを大事にしてきた、
と書いていて、とても共感しました。
みんなそれぞれの小さな物語を日々綴っているんですよね。
独立して店を出してから、ずーっとシュミレーションしていた夢が現実になったことで、どことなくおとぎ話?何かの物語の中を生きているような気持ちでいました。実際、説得力のある文や空想力を持って面白いエッセイが書けたなら、店での毎日も小さな物語として語られるかなぁと。大した事件も起きない、淡々とした毎日でしたが。
それが、一ヶ月先の日々なんて、容易に想像できないものですね。なんとかお客さんがくるように日々努力して、来てくれたお客さんの笑顔で報われて、真っ直ぐに真剣に営業してれば安定してやっていけると信じた日々。急に、それはあまりにもろく、変化してしまいました。
原点回帰。今までいつでも順風満帆に来たわけじゃないのだから。また、日々を積み重ねていくしかないですね。淡々と
それはさておき。
店が暇なので、なんとかしないとと思い、うちの店もお弁当、テイクアウトを始めました。
まずは、現行のランチの定食を詰め込んでます。不慣れなオペレーションにバッタバタです。
作るうちにだんだん、冷めても美味しいもの、時間経って温め直しても大丈夫なもの、ランチ定食と並行しながら、お弁当にも活かせる料理内容ももっと掘り下げて考えなきゃと思いはじめました。
いつまでも、どこまでも新しい発見や勉強すべき事は尽きないですね。
お弁当作りは学生の時以来。調理や保存の知識はあれど、デリやお弁当屋さんで働いたことはないので、お弁当作りは私にとっては新鮮な問いです。
毎日工夫しながら家族のお弁当を作っている方々には本当に感服します。
賄いも試作も兼ねて、お弁当に詰めて食べています。
どちらが非日常なのかもはやわからないけど、日々の生活をなんとか楽しみたいものです。
お弁当のおかずにも、おつまみにもなるお惣菜レシピ
姫皮と豚肉の煮付け
①筍の姫皮を千切りにします。
②豚こま切れも細く切ります。(ひき肉でもok)
③豚肉を油で炒め、酒少々を振ったら、ひたひたの水、水の1/4の醤油、同量のみりん、砂糖少々(甘めが好きなら醤油の半量くらい)をいれ、炒め煮にします。
④煮汁が少なくなってきたら、姫皮をいれ、ざっと炒めたら、ごま油で香り付けします。
お好みで、七味や山椒を混ぜ込んでも美味しいですよ。
おいでくださりありがとうございます。 不器用な料理人、たぬき女将が季節の食材、料理、方言にまつわるよもやま話を綴っています。おまけレシピもありますよ。