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逝きなさい、そして生きなさい

昨日墓参りを終えた。墓前であることを願った。

私が高校生までは仏壇に手を合わせる度に
「私と家族が健康でいられますように。どうか見守ってください」と祈っていた。

今思えばそれは墓前でやる事ではない。
そんなことをしたらお盆が終わっても先祖が心配になって帰れなくなるではないか。

妹が亡くなってからより思った。
故人が心引かれるような事を願ってはダメだ。

妹がいなくなったあの日から私は墓前でこう願うようになった。

「皆のことは見守らなくていい。自分達でなんとかする。それよりも、戻ってきたならそれを楽しんでゆっくり過ごして。そうして戻るの。そしてすぐ生き返るのよ。自分の新しい人生を生きるの」

最初は妹にこう思った。
でも、今は眠っている皆にそう思う。

前を向いてほしいのだ。
これからいい人生が待ってるよ。




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