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読書記録、料理、エッセイ キショいこと書く。いい歳してこれは俺の独り言だから、みたいな…

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読書記録、料理、エッセイ キショいこと書く。いい歳してこれは俺の独り言だから、みたいなスタンスでネットに発信することほど恥ずかしいことはない。 おれはお前らには合わせないけど、いいねが欲しい。バズるタイプじゃないけど、読んだらなんかいいことあるかも。いやでもバズりたいな。

最近の記事

lazy navy blue

土曜日に少し遠くの友達に会いに、君と二人で新幹線に乗る。新幹線に乗り慣れていないと職場で前日に慌てる君を、仕方がないから一緒に行こうと誘う。 せっかく隣の県まで出かけるというのに、観光も何もなし。ただ今月で退職するという同期を見送りに、飲み会に行くだけ。愛想もへったくれもない突貫旅行だ。 いつも職場でふざけ合っている君も、いざ二人で会うとなるとどんな顔をしてあえばいいのだろう。なんとなく恥ずかしい気がしてそっけなく、できるだけなにげなく。 誰と会う時だってそうだ。待ち合わせ

    • 【読書記録】谷崎潤一郎:猫と庄造と二人のをんな

      解説のことばを借りるなら隷属、今風に言えば依存する人たちを描いた本。 結婚とか恋人というのは、ある意味安心して依存出来る相手を見つけることだと思う。 もしくは、相手ではなく関係性に対する依存。結婚生活に対する依存。 多少仕事がつまらなくても、生活のためだと思えば頑張れる。これも関係への依存の一形態だ。 まあでも依存ってめんどくさいんですよ。 ただの板に寄りかかったら板ごと倒れるし、電車で知らない人の肩に居眠りして寄りかかったら押し返される。 倒れないためには、相手が同程

      • 【読書記録】西加奈子:漁港の肉子ちゃん

        最近読んだ小説の中でもかなりよかった。 登場人物の考え方、生き方が鮮やかに描かれていて、生き生きとしている。 肉子ちゃんのすげ〜バカだけど、生きる力がめちゃくちゃ強いところ。 それを冷めた目で描写するキクりんの賢さ。賢さ故の葛藤。 本当に知っている人のように、もしかしたらそれ以上に、ありありと、登場人物が自分の中で生きている。 あとあとがきがこんなに響いた作品もあまりない。作者がどういう思いでこの小説を書いたのか、どういうスタンスで小説と向き合っているのか。そういったこと

        • 【読書記録】三島由紀夫:レター教室

          5名の人物の間でやり取りされる手紙を通して描かれた作品。 最初に5名の人物の簡単な紹介以外は、すべて手紙の文章として描かれている、なかなかない作品です。 三島由紀夫、結構友達になりたい。 絶対ひねくれてる。世の中斜めにしか見られないタイプだとおもう。 喫茶店でたばこ吸いながら世の中を斜に構えたようなきしょい話したい。 物事をかなり偏った眼で、(主には悪いほうから)一方的に切り取っちゃう感じが大好きなんですよね。 でも愛がある。 登場人物全員くるってるけど、人間味があって

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        • 【読書記録】谷崎潤一郎:猫と庄造と二人のをんな

        • 【読書記録】西加奈子:漁港の肉子ちゃん

        • 【読書記録】三島由紀夫:レター教室

          【読書記録】貴志祐介:新世界より

          有名なので読んでみた。 SFというジャンルにはあまりなじみがない。1984とかは楽しく読んだ覚えがあるが、それくらいだ。 あまりなれないジャンルということもあり、慎重を期した。 まずは上巻を2冊購入しよう。 1週間後に、上巻を2冊買ってしまったことに気が付き、下巻を買いに行った。 貴志雄介さんというと、悪の教典とか、そういうコミカライズしやすく娯楽性の強い小説のイメージがあってなんとなく敬遠していたところもあった。 新世界より、を読んだ後もそのイメージが変わったわけでは

          【読書記録】貴志祐介:新世界より

          【料理記録】豚ハツの黒酢煮

          よくわからん黒酢を使ってしまいたい。 冷凍庫に眠っていた豚ハツをいい感じに使いたい。いつも醤油とみりんで炒めがち。たまには違うことしよう。 早速冷凍庫に眠っていた豚ハツを流水解凍。 その間にくしぎりにした大根を下茹でする。 全然豚ハツとけないので、湯せんしました。 豚ハツは酒、塩、しょうゆで軽く下味をつけて、片栗粉をまぶす。 揚げ焼きにして、ボリューム感を出そう。 黒酢をたっぷり、50㏄くらいかな。残ってたぶん全部いれた。 とにかく癖が強いので、しっかり煮詰めて酸味を

          【料理記録】豚ハツの黒酢煮

          【料理記録】アイスプラントと生ハムのこじゃれサラダ

          おばあちゃんの味、といえばなんだろうか。 まあ、いろいろなものを思い浮かべる方がいるだろうが、やっぱりおばあちゃんの味といえばアイスプラントだろう。 安かったので、なつかしい気持ちになって買ってしまった。 今回はこれを日本の家庭料理、こじゃれサラダにする こじゃれサラダってなんやねん。今から作るから見てろ くしぎりにしたトマトと、一口サイズにちぎったアイスプラントを生ハムに包んで、お皿に並べよう。 生ハムといえば、甘い物と合わせるのが定番だ。生ハムメロンが有名だが、柿

          【料理記録】アイスプラントと生ハムのこじゃれサラダ

          【料理記録】砂肝のワサビアヒージョ

          なぜ料理をするのか。異性にモテたい、映えたい、おしゃれと思われたい、異性にモテたい、など様々な不純な動機があるだろう。 そういうときは大体アヒージョ作っておけばおしゃれに見えるのでおすすめだ。 アヒージョにする具材は何でもいいと思うが、水分の少ないものは大体オッケーだと思う。あとは油との相性がよさそうなもの。 何が油と相性がいいかわからないときは、アヒージョに入れてみるといい。アヒージョに入れておいしければ、それは油と相性のいい具材といえるだろう。そういった具材をアヒージョ

          【料理記録】砂肝のワサビアヒージョ

          RADWIMPS好きな男とは付き合うな。

          今からおれはRADWIMPSを盛大にディスりながら、BUMP OF CHICKEN にも失礼なことをいうので、嫌な人は読まないでくれ。 RADWIMPS好きな男とは付き合うな。というか野田洋次郎はやめとけ。 BUMP OF CHICKEN とRADWIMPSってまあ似た部分の多いバンドだと思う。 ボーカルの声の感じとか、曲調とか、歌詞の感じとかね。 名状しがたい感情に名前を付けてくれるような歌詞を書くよね。 私は好きだ。BUMP OF CHICKEN。バンドとしての進化

          RADWIMPS好きな男とは付き合うな。

          【読書記録】ねじまき鳥クロニクル:村上春樹

          あの、、、私には難しかったです、、、 お恥ずかしながら、、、、全然意味が分からん、、、、 なんかでも最後はさわやかに万事解決してそうな感じでおわったな、、、、 いやぁ、村上春樹の初期作品って感じがすごいしましたね。 バンドのファーストアルバムみたいな。 やりたいことは大きく変わらないんだろうけど、音作りとか歌詞とか節々に粗があってなんかあか抜けない感じ。 そんな印象を受けました。初期のバンプとかギターの音ブリブリですからね。 まあでも最近は結構録音技術とか演奏技術が発達した

          【読書記録】ねじまき鳥クロニクル:村上春樹

          【料理記録】油淋鶏

          月曜が憂鬱なそんな日曜の夜には、、、、 揚げ物とビールだ!!! 早速作っていこう。 作り方鶏肉を用意しよう。モモ肉でも胸肉でもいい。 モモ肉はジューシーだが、柔らかすぎて肉食ってる感がない。胸肉をよく噛んで食べよう。 胸肉をパサつかせないことにかけては私は顔の次くらいに自信がある。 胸肉は皮を剥がして、厚さが均等になるように切り開こう。今回は控えめに一枚だ。 皮は剥がさなくてもよいのだが、おれは鶏皮をピーマンと炒めるのが好きなので大事に冷凍して取っておく。油淋鶏に鶏皮

          【料理記録】油淋鶏

          【料理記録】豚ハツのエスニックパスタ

          私は酒を飲むと食欲がバグるタイプです。 酒を飲むと炭水化物が食べられないという人も結構いるが、考えられない。 特に麺。麺をずるずる啜りながら酒を死ぬほど飲みたい。ラーメンをつまみにビールが飲みたい。そばをつまみに日本酒を飲みたい。 そんな私がお家飲みでよく作るのがパスタである。パスタを150gくらい茹でて、100gはつまみ、50gは締めである。 お腹も満たされて、酒も飲めて、最高だ。 私の家の冷凍庫にはよく内臓系の肉が転がっているのだが、ハツを使った激うまパスタを紹介しよ

          【料理記録】豚ハツのエスニックパスタ

          陰謀論という楽観論

          先日陰謀論者に出会った。 どうやらコロナワクチンを打ったおれは3年後に突然死ぬらしい。解毒するためにはハーブティーを飲むといいらしい。 コロナワクチンで日本人全滅させてここに住もうとしてるらしい。 それが正しいかどうかは3年後にわかるから、3年後におれが死んだら土下座してやるよ。 陰謀論を掲げる方達は結構危機感が強いと自分では思っているだろう。だが私は思う。彼らはなんて楽観的なんだと。 なんだか知らないが悪い意図を持っている人たちがいて、そいつらが世界を好きなようにしようと

          陰謀論という楽観論

          3行で済む人生

          げこは東京都足立区に生まれた。高校を卒業し、手に職をつけるべく大工になり28歳で結婚。74歳で肺がんで一人息子と家族に看取られた。 こんな人生はいかがだろうか。 起伏も喜びもなくていい。ただ淡々と過ぎる日々。その歩む道のりで幸せを踏み締めて生きられればそれでいい。 努力も達成も勝利もしなくていい。家族がいて、食っていけて、子孫を残せればよかったはずの人生がいつからこんな複雑になった。いつから人生には意味が必要になった。いつから人と人生を比べられるようになった。 特にこの大

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          YOASOBIも料理に例えよう

          YOASOBI 流行ったのは何年前だっけ もしかして三年くらい前?やっぱりこの企画やめようかな いや、おれは結構この例えが気に入っているのでやる YOASOBI なんか色々すごいことやってそうだよね。テクニカル。私はバンド音楽ばかり聞いて過ごしているので、基本的にパート数が数えられてそれぞれの音が聞き分けられないと気持ち悪い。3パートか4パートくらいで頑張ってほしい。4人くらいで奏できってくれ。 YOASOBIは色々な音が入ってて何をやっているのかよくわからん。おそらく色々

          YOASOBIも料理に例えよう

          村上春樹を料理に喩えるならば

          村上春樹を料理に喩えるならば ここ数ヶ月ハマって、村上春樹の作品を5作品ほど読んだ。初めはアフターダークだった。なぜそこから、と思うかもしれないが、アジカンの曲とタイトルが一緒だったからだ。 なぜ村上春樹を料理に喩えなければならないのか。という問いには、お前はやらなければいけないことだけをやって人生探してるのか。と言いたい。なら今すぐこんな記事読むのはやめて寝なさい。睡眠は必要だからな。 村上春樹といえば、なんか高尚っぽい文章だけど意外と読みやすい。読むという苦労をそれほ

          村上春樹を料理に喩えるならば