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アルコールは百薬の長にはならん

こんにちはー
最近は暑いですね

こんな暑い日はビールでクゥーっといきたいもんです

でも生活習慣病にはアルコールはあんまり良くなくて、少量ではいいと言われているアルコールですが
実はそんなに良くないとされています

僕の最近の出会った方の話を含めてお話をしようと思います


なぜ百薬の長とされるのか

そもそもこのことわざは中国のはるか昔にでた言葉だそうです

そしてしかもそれは医学的な根拠がない状態ででた言葉で、実はお酒を売るためにでた言葉だそう

お酒は安いものでもないし、売れればそれだけ利益になる
しかもアルコールは依存性があるためつい買ってしまうなどで利益を出しやすいんだそう

実際に現在でもテレビでビールのCMがやってますよね
昔はタバコもやっていたそうですが、今は健康被害が多いためCMできなくなったよう

なので百薬の長というのはそこまで信用性が高くないというのがわかります


研究で微量であれば身体に良いって言われる

でもみなさんは昔の中国の方ではないので、おそらくこう言いたいはず

研究でアルコールは微量なら、脳血管リスクは下げられるし、高血圧も予防できると言われる
だから健康にいいんだ

確かに研究では出ているものがあります

脳血管病リスクや心筋梗塞などの発症を軽度リスクを下げるという結果です

ここに隠されているのは
あくまで脳血管病リスクや心筋梗塞の発症リスクだけです
それ以外の乳がんや結核などの発症リスクは微量であろうと上がります

しかもアルコールを分解・解毒する肝臓の機能は働き続けます
なので肝臓機能の低下を起こすリスクは上がります

なので、脳血管病リスクや心筋梗塞のリスクを減らす意味は他の病気の発症リスク向上により相殺され、肝臓機能に負担をかけるため
結局は健康にはならないという事実だそうです

残念、、、


アルコールを取り続けるとどうなるのか

そんなアルコールの摂取を微量でも続けるとどうなるのか

現役世代の方々はそこまですぐには大事にはならないと思いますが、若い時にかなりたくさんの飲酒をした
とか
家族に肝臓が弱い人がいる
とかだと気をつける必要があるかもしれません

微量なら健康になれるからいいだろうって思って飲んでいたアルコールも、実は健康を奪っている可能性もあったとなるとあまり嬉しくないですよね

せっかく楽しくお酒飲んでいるのに笑
でもお酒を飲むのであれば、それなりにリスクを知る必要が実はあります

肝臓の機能がしなくなることを肝不全と言います

肝不全にはいきなりならず、徐々に進行していきます
しかし、その進行は普通は気付きません

なぜなら
肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれているから

肝臓には痛みを感じる神経がなく、腹痛などを感じた時にはすでに肝不全が起こっている可能性があります

では肝機能が衰えているのはどうすれば知ることができるのか

それが採血データです
前回お話した肝臓の血液データのところですね

そこでデータが悪化していれば、肝臓が悪くなっているということになります

それに気づかずに経過してしまうと肝不全になり
そして、最悪死亡します

こわ

今回はアルコールによる肝不全の
アルコール性肝硬変をお話します


アルコール性肝硬変

アルコールを摂取し続けて、肝臓の機能に気づかず経過してしまうとアルコール性肝硬変という病気になります

健康診断などで適切に検査をして、数値が引っかかり、早くから治療を開始したり、禁酒をすることで良くなることはあります

しかし、僕が出会った人は採血をしても、
結果を知らされいなかったのか、ちゃんと伝わっていなかったのか
知らずにどんどん肝臓の機能が悪くなり、肝硬変を起こしてしまい、それでもなお少量のお酒を飲み続けてしまった人でした

アルコール性肝硬変にはグレードと呼ばれる重症度があり、それを
チャイルド・ピュー分類と呼ぶものがあるんですが
3段階のABCに分けられます

Aが軽く、Cが悪いんですが
Cだと予後(生きられる時間)は半年〜1年程度と言われているそうです
合併症が出ているとそれよりももっと早くなることがあります

なのですぐにでも禁酒をする必要があって、禁酒をすればある程度予後は伸びますが、肝障害が起きてしまっていると完璧な改善は望めないそうです

なのでもう死ぬまではお酒を飲むことはできず、お酒を飲むときは死ぬときということになります

そんな状態の方とお会いしました


無知は怖い

こういう病気を持たれた方がどのように思うのか
お話の中で聞くことができました

「あのとき検査をしたときに結果を知っていて言ってもらえればお酒なんて飲まなかった。」
「あのとき、こうなることがわかってたらすぐにお酒やめたのに。」

ヘビースモーカーだった背景もあったけど、やめようと思ってすぐに止めることができた人なのでおそらく嘘はないでしょう

でも「検査の結果を言ってもらえたら」

「こうなることがわかってたら」
ってことは、どうしても受動的な言葉だなぁ
と感じるわけです

決して悪くないんですが、ほとんどの人が思うことですが
これが

検査結果を自分で見ることができたら、
お酒を飲み続けることはどう身体に影響を与えるのかを知っていたら

と主体的に考えることができていたら、こういう言葉は出てこないんじゃないかなって思うわけです

結局は人は死を突きつけられると後悔するんですよ
それはもはやしょうがないと僕は思います

後悔しないで生きていくなんて無理なんだから
けれどそれを減らす手伝いはしたい


後悔の数を減らす手伝い=ウェルちが

僕が考えるウェルネスの形
自分の生き方の選択肢を減らさない
というものです

無知や自分の身体のことを知らないっていうのは危険なんですよ


死んでもいいから、辛い思いをしてもいいからタバコを吸う、お酒を飲むって思うのであればそれは選択肢をしっかり残すことができていると思います
けど、そうじゃないなら
ちょっと考える時間を作ってあげても身体のためにも、家族のためにもいいんじゃないかなって

でもただ考えるだけじゃ疲れるし、楽しくない
それが私生活の中で、楽しさがあったらいいかなって思えますよね
お酒だって楽しく飲んだ方が美味しいし、若い時にはお酒を飲んだっていいと思う
そんな行動の中にも健康診断での肝臓機能のところは気をつけてみておこうとかいう知識があるだけで生き方の選択肢は残せると思います

身近にそういう相談を聞いてくれる人や検査の結果をみてくれる人はいますか?
お酒をやめた方がいい、タバコを吸わない方がいいって言ってくれる人はいますか?
それを押し切ってまで飲むメリットは、苦しむデメリットを上回ってますか?
ちゃんと予防できる力持ってますか?

僕も少しお酒を控えようかなって思うような方との出会いでした



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