映画「キャロル・オブ・ザ・ベル 家族の絆を奏でる詩」感想
映画「キャロル・オブ・ザ・ベル 家族の絆を奏でる詩(うた)」
__ 戦禍を思う __
史実を元にした物語とは言われていないけれど、実際こういう子供たちを匿っていた家族は結構いたんだと思う。願うだけでは好転しないとわかっているのに願わずにはいられなくて、隣人であったポーランド人とユダヤ人の子供たちを一身に育て匿っていたウクライナ人の母と父の優しさ、そして逞しさに揺さぶられた。
ホロコースト部分に限らず、無惨に小さな命を奪い失われる残酷なシーンがある。ドイツ軍人やソ連軍による執拗なまでの探索や尋問などハラハラして苦しかった。こうやって見つかって連れて行かれた家族がたくさんいたことは紛れもない事実で、今もなお繰り返されていることに悲観する思いもわいてくる。
今現在、世界で苦境に立たされている戦地の子供たちを思うと悲しさでいっぱいになる。早く争いが終結して、外の空気を思いっきり吸って、走り回れることを願っています。
心に刻まれる、とても秀逸な作品でした。オススメです。
余談ですが、
視聴後、耳から女の子たちの歌声が離れなかった。今後クリスマスソングでこの歌が流れたら、きっと明るく楽しい気持ちにはなれないなぁ……。
2024年5月6日視聴
公式サイト
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