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ボクシング王座団体WBA「賄賂で優遇」ついに表に!16億円訴訟で暴露、亀田も癒着か

 ボクシングファンならば、プロボクシングの世界王座団体が、タイトルやランキングについて公平に運営しているなんて認識はまったくないだろう。人気選手の優遇や、不自然な采配はいくらでも見ることができる。タイトルマッチにはファイトマネーの額から一定割合で算出した承認料があり、これが王座団体の収入の柱。だから、より稼げる試合や選手を贔屓するし、そうでないものには冷たい。近年、世界チャンピオンは、WBAがその上の「スーパー王者」を作り、暫定王者やゴールド王者も量産、WBCも「フランチャイズ王者」を作ったが、これも早い話が承認料をより多く稼ぐためだ。

 プロボクシングの世界では、選手が世界チャンピオンを目指して戦うことが絶対的な価値観で、ファンもそれを支持しているから、これで商売するプロモーターやマネージャーたちは、世界タイトルマッチの実現を狙い、そのために王座団体との親密な関係を作っていく。日本人で世界を獲った選手たちを見れば、おおよそ所属先がどこの団体と結びつきが強いか分かるだろう。やり手であればWBC、WBA、IBF、WBO、4つの王座団体ともパイプを作っていくが、大きく手を広げてなければ一定の王座団体との取引が増えやすい。そこで生まれてしまうのが王座団体とプロモーターの不当な裏取引、マスコミやファンの見えない中で密かに行なわれてきた悪しき習慣だが、それがいま法廷で表になろうとしている。

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