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知っておきたい心理テクニック(仕事・人づきあいで差がつく)

Part1 好感度アップのための心理の裏技

01 出会いの場面の「一瞬」で好印象をゲットする
人は「うれしい人やモノ」に遭遇すると目を見張る習性あり。
出会いの瞬間、おたがいが抱く印象を「初頭効果」と言う。
恐い顔、神経質な顔、不機嫌な表情などは、初頭効果で「脅威」を与えるため損をする。その瞬間的なイメージだけが、いつまでも相手の無意識に長く鮮明に刻まれてしまうから。

02 「口角」を上げるだけでも「好印象」に
笑顔は「友好・共感」を伝え、リラックスさせる便利ツール
「脅威」を感じると交感神経を刺激され、不快になる。
笑顔の表情はいろいろですが、口角を少し上げると微笑にも見えるので好感度をアップさせるのに効果的である。

03 挨拶は自分の認知度・好感度アップに貢献する
挨拶は相手あっての自分という「気づき」「他社受容」。
自分を無視されたり、ぞんざいに扱われると?人は「脅威」を感じ「不安」になる。それは本能に潜む「生存欲求」を否定されたに等しいから。自分の存在基盤の確立のためにも先に相手を尊重する挨拶こそが、先手で欠かせなくなる。

04 挨拶に添える言葉ひとつで「人たらし」になれる
人からの適切な配慮の言葉は「承認欲求」を充足させる。
「人たらし」とは、愛され、かわいがられる人のこと。
「おはようございます」「こんにちは」だけだと儀礼的なので、そこに「今日も暑いですね」「先週はいろいろ助かりました」「頑張ってるね」「忙しそうだね」などの共感、感謝、激励、労いなどの言葉が付くと心の温かさを感じる。自分の状況への洞察があると、自己ぞ存在を確認・肯定できるから。

05 「ええと」「あのう」口癖を消すと好印象に
話は短くストレートに伝わるほど喜ばれる
「ええと」「あのう」といったセリフは、意識しないとつい出てしまうセリフ。次の言葉を考える時、言葉の溝を満たすべく無意識に発するからだ。米国では「フィラワード=埋め言葉」と呼ばれ、スピーチ中に「出てこない練習」も盛んである。

06 注意のセリフに「感謝」で応じると関係が良好に
感謝の言葉は「魔法のフレーズ」
「感謝のフレーズ」は人の「承認欲求」を満たす。
相手の自尊心を持ち上げる効果がある。それゆえ、丁寧な感謝の言葉でお礼を言われると、照れ隠しで「いやいや、それほどのものでは・・・・あはは」などと相好を崩して否定する。

07 否定的に謙遜しても、後のポジティブ表現で好印象に
「否定的事柄を先・肯定的自柄を後」に言うと印象が変わる
(例)
Aさん「これ、つまらない出張土産だけど・・・北海道限定ポッキーだよ」
Bさん「まあ、うれしい!ポッキー大好き♡」
後のプラス表現の方が記憶に残るから=系列位置効果

08 他人の口での「よい評価」を伝えて好印象に
「よい評価」を聞かされると自己肯定感アップ
人を褒めるのは難しいもの。直接ほめても「お世辞」「おべんちゃら」「ゴマすり」「おべっか」「社交辞令」「追従」「ご機嫌取り」「媚び」「へつらい」とウソのほめと思われる場合もあるから。他人の口を利用したほめなら自然に見える。
自分のモノサシで直接相手をたたえるよりも、信憑性が高まる=「ウィンザー効果」

09 誰にでも好意的に動いてもらう頼み方
気分よくさせれば「もっと気分よくなりたい」衝動に
人は自分勝手な人からの頼み事には、応じたくないのが本来である。ゆえに自分の欲求を受け入れさせたいときは、まず相手の気分をよくし、もっと気分よくするべく自発的な行動を促すのがコツ。ひと手間かければ好意的に応じてくれる。

10 反感を買わずに「指示・命令」を受け入れさせる
「立場が上」でも上から目線になってはいけない
立場が上だと下の人には横柄なモノ言いしたり、有無を言わせぬ命令口調になりがち。しかし人は束縛や命令が大嫌いな動物であることを忘れてはならない。自分で考え、自由に行動したい。会社という組織に入り、さまざまな制約の中ノルマに縛られることは、人として耐えがたいものがあるはず。
少し考えさせてから行動を促せばストレスも軽減される。

11 反感を買わない「好意的な叱責の仕方」
いきなり「禁止」のセリフは反発を生む
ミスや失態の多い部下には、叱責が必要だ。しかし、冷静に叱るつもりが感情的になって怒鳴っていたという場面も多い事。他人の口を借りたほうが反発を生まずに要求が受け入れられる。
「マイ・フレンド・ジョン・テクニック」という方法で「僕の友達のジョンが言ってたけど・・・」という伝え方。
自分の考えを押し付ける形で叱責だと、「10時までには絶対寝ろ!」「深酒やめろ!」「特大音の目覚ましを買え」「お前、ボーナスはないぞ」「お前はクビだ」などとなりがちだ。人は怒鳴れるより、教訓のほうが心に沁みる。

12 「不都合」でも好意的に解釈させてしまう論理
抵抗を覚える事柄は「大義名分」で丸めこめる
会社の仕事で法令違反が少々見つかっても、「これも会社のためだから仕方がない」と誰かが言うと道理が引っ込む。
サービス残業や遠距離通勤の苦しさも、「きみの家族の幸せのためだろ」と誰かに言われると、「そうなんだ」と府に落ちる。
これが「大義名分」の威力。
少々の不正や不正義も別の論理にやすやすと置き換えられ、正当性を帯びてしまう。

13 「名誉」を鼓舞されると好意的な解釈で行動する
人はプライドや矜持で行動を選択する生き物
さまざまな事情から、迷ったり、ためらったりで行動に移せない人はいるものだ。そんな人に勇気を奮い立たせるのに効果的なのが、「君の真価を見せてやれよ!」「きみが男気を発揮するチャンスだ」などといった名誉をたたえるセリフ。
どんな人にもプライドがあり、人はプライドをくすぐられると自尊心が沸き立つ。「そうだ!私にもできるはず!」と自己暗示をかけさせる効果もあるから。自分を評価し、たたえてくれる人には好意的となり、その期待に応えたくなる。

14 思考の枠組みを変えて「ピンチ」を緩和させる
認識や思考は簡単に変化する
物事の考え方は、その人の思考や認識の「枠組み=フレーム」で決まる。
大きなミスで落ち込んでいる人は、「もう出世できないな・・・」などと大げさに捉える。
優秀なスポーツ選手がケガで入院すると「これで大会出場は絶望的だ」などと悲観する。
こんな時には「大きなミスだけど、発見が早くて何よりだったんだよ。これで計画の弱点も浮かび上がったよ」とか「入院して正解だよ。神様が休息を与えたんだよ。物事には必ず意味がある。せっかく故障したのだからプラスに考えよう」などと伝え、固まった思考の枠組みを変えてあげよう。
思考の枠組みを変えることを、心理学では「リフレーミング」と呼ぶ。
ツイていない出来事に遭った時に、ツキがないことを愚痴るよりも、かえって「ラッキーだ!」と別次元で発想をポジティブに変えられることが、心の健康には大事である。

15 「最悪の事態」をイメージさせ「苦難」を緩和させる
「幸福」も「不幸」も比較から生まれている。
「ツイてる・ツイてない」「ハッピーかアンハッピーか」は、物事の比較から起きる「思考の枠組み」。目の前の現状が不幸に思えたら、もっと最悪な状況をイメージするリフレーミングが大事。
心を折らせない仕組みを構築していくこと。
《例》
スポーツ選手に「これぐらいの失敗がなんだよ。もし気付くのが遅れていたら、事態は10倍悪化していたぞ」と伝えたり、「これぐらいのケガで良かったよ。一歩間違えれば、死んでたかもしれない事故だったんだぞ。」と伝えてあげるのも有効。

16 姿勢を伸ばして歩くだけで「好印象」が得られる
姿勢を伸ばすだけで「正常性」をアピールできる
体調が優れない時、人は背中を丸めがちの姿勢になる。
座っている時でも、歩いている時でもそうだ。米国の心理学者ニーレンバーグは、目線を上げ、背筋を伸ばして力強く腕を振って歩くように薦めている。それは快活に見え、「目標達成志向」が強い人という印象を周囲の人に与えるから。常に姿勢を伸ばして「好印象」を保とう。

17 パーソナルスペースに入る時には「声掛け」を
人に近づく時は適度に「間合い」をとることが大切。
米国の文化人類学者エドワード・T・ホールは、人には相手次第で異なるパーソナルスペースがあることを概念づけた。
ごく親しい人なら40~50cmの距離でも不快に感じないものの、見知らぬ人なら2~3m以内近づかれただけで脅威を感じるなどの対人距離のことを言う。誰か人に近づく時には、それなりの配慮が必要。
机に向かって仕事中、いきなり後から肩を叩かれたら驚いてしまう。
いきなり接近してはいけない。必ず「〇〇さん」などと親しく声かけながら近寄ることが大事。
パーソナルスペースは心理的縄張りで、相手との親しい度合といった関係性で個別に決まる。男性同士の場合は比較的スペースが広く、女性同士の場合は狭いことが知られている。男女の場合、距離感が違うために「勘違い」も生まれる。

18 人の姓名を尊重するほど「好感度」は高まる
姓と名はアイデンティティの塊
アイデンティティとは、自己同一性と訳される。
自分自身を表現する自身そのものの存在感を意味する。

19 呼ばれたら「すぐに反応」が好感度アップに
「相手を尊重する人」か「自分勝手な人」かがわかる
人に名前を呼ばれてもすぐに返事しない人がいる。
とても印象の悪い対応と言える。
呼ばれた人へ即座に体の向きを変え、返事をするのは基本マナー。相手を尊重するからこその反応だからである。

20 会話にはクッションフレーズで好感度アップを
いきなり用件を告げると「脅威」を与える
人間関係の基本は、相手に「脅威」を与えないようにすることが第一になる。「脅威」を与えてくる人は、潜在意識に「イヤな感じ」が深く刻まれるから。潜在意識に刻まれた記憶は沈潜し、やがて推積し、「本能」を支配するから。

21 「聞き上手」を目指して好感度アップ①
「相づち」がうまいと好印象
「あの人と話すと楽しい」「あの人は話しがうまい」などと言われる人は、「話し上手」ではなく「聞き上手」であることが真相を物語っている。
自分の話に熱心に耳を傾けられるとうれしくなる。
「認めたい・ほめられたい」という承認欲求が満たされるから。
「相づち」の要諦は、相手の話の肯定。「もっと聞きたい」という姿勢がメインゆえ、日頃から「相づちの練習」が大事。

22 「聞き上手」を目指して好感度アップへ②
相手を「主人公」に見立てて話を引き出す
「その時どう行動したの?」「それをどう思ったの?」「それはどんな感じ?」といった質問は、相手が主観的になれる質問。
客観的に話させるよりも、主観的に話したほうが、相手は快感に浸れる。
素の感情がストレートに開放されるから。

23 「すいません」「すみません」の言葉を封印する
「すみません」よりも「恐れ入ります」が折り目正しい
ビジネスの現場では、呼びかけや謝罪でこの言葉を使う人は幼稚に見えるもの。謝罪の時に「すみません」は軽すぎる、「申し訳」ございません」が正しいマナー。

24 言葉の変換をスムーズに行うことが好印象に
ネガティブワードを回避する
否定的な言葉や乱暴な言葉を使う人は品性を損なう。
言葉の霊性と言われる「言霊」の影響によって、その人自身の価値さえ下げるから。上品な言葉はその人の教養の高さを象徴する。知性や理性を感じさせられるボキャブラリーの豊富さがそのまま好印象。

25 「ミラーリング効果」で好印象を得る
鏡に映るように相手と「同じ動作」が親近感を生む
ミラーリングは、相手にわざとマネしていると気づかれると、かえってsiki警戒心を抱かれる。あくまでも自然に無意識に行っているようでなければならない。「私もそう思います。」「同感ですね」といった同調のセリフも言葉による「ミラーリング」。

26 色彩効果で好印象を演出する
色彩には独特の心理効果がはたらく
米国の色彩心理学の実験では、各色のユニフォームを着た同じ女性の写真を男性に見せた時、赤色のユニフォームの時が一番魅力的に感じたという。
また、レストランにおいてもユニフォームが赤色の時が一番チップが多かった。

27 「ギャップ効果」でイメージを好印象にする
ガラッと違う演出が「存在価値」を再認識させる
長い髪の女性が、ある日いきなりショートカットにすると、優雅な女性的なイメージから軽快でポップな印象に変わる。
人は何かのことでギャップを感じると目を張り、存在感を認識する。
新たな印象に目を覚まされる。マイナスのイメージをプラスにできる。

28 「とっさの奉仕行動」が好印象に
誰も見ていなくても「すぐに取りかかる」のが大事
ゴミ箱がいっぱいになっているのを見たら、すぐにゴミ箱を空にするべく行動する。トイレの便器が汚れていたら?すぐにブラシと雑巾で綺麗にする。
誰の目を意識することもなく、こうした「捨て身」の奉仕行動がすぐにできる人は、人々に好印象を与える。
それは「役割」でないことでも、「みんなのために」と行動する「公衆意識の高さ」が際立つから。

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