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知的好奇心をかきたててやまない一冊「Life Span老いなき世界」

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Hi!What's up People!?鎌田です。今回も編集者目線で気になった本をご紹介させていただきたいと思います。

今回ご紹介するのは、世界20ヵ国で刊行された「Life Span老いなき世界」でございます。

ニューヨーク・タイムズ・ベストセラーということなんですけど、この画像をみてください。

めっちゃ分厚くないですか?辞書くらいありますよ。みんなホンマに読んだかいと笑

私はいちおう読みました。次に紹介するトマピケティの21世紀の資本を紹介するときにも悶絶しましたけど、集中して読んでも丸一日かかりましたね。

しかも内容紹介となると1回は読み返しますし、トピックの拾い上げに何度も読み返すわけですよ。しまいには夢に出てくるんじゃないかと思いましたね。

でも、この本を読んで良かったと心から思いますね。私の年齢は50歳で子供も4人いて、よく周囲からは「若く見えるね」って驚かれるんですけど、特に自分では若さを維持するために努力とかは意識していないんです。

仕事漬けの人生だったので、特に自分に対して気を払ったりしていないんです。酒も毎日飲みますし、腹いっぱいになるまで食べると幸せだから、ついつい食べ過ぎちゃいますしね。

しかし、50歳を超えてようやく老いを意識し始めました、前回にも話しましたけど、脳梗塞の一種であるワレンベルグ症候群にもなって少しだけ後遺症があったりして、再発の可能性も考慮すると真剣に考えないとなぁという気持ちで読んだんです。

読み進めると驚きの連続でしたね。人類が迎える衝撃の未来!なんて書かれていて、そんな大層な…なんて思ってましたけど、さすがハーバード大学の世界的権威だけあって説得力もありました。たまたま居酒屋の隣に居合わせたおっさんの与太話よりも心に刺さりますよね。

人生100年時代とも言われるように、人類はこれまで経験したことがないほど長生きするようになっています。しかし、より健康なまま長生きするようになったかといえば、実はそうとはいえないんですって。

私たちは不自由な体を抱えたまま、さまざまな病気に苦しめられながら晩年を過ごして、死んでいくのが統計上でも明らかになっているそうです。なんか嫌ですね。ピンピンコロリといきたいもんです。

そこで、もしも若々しいまま健康でいられる時期が長くできるとしたらどう思いますか?いくつになっても、若い体や心のままで生きることができて、刻々と過ぎる時間に不安を覚えることもなく、何度でも何かにチャレンジできるとしたら、あなたの人生はどう変わると思われますか?

私は健康的な生活を送っているとは言い難いですし、脳梗塞にもなりましたしね。でも、前回の「エクササイズが体のストレス対策システムを鍛えてくれるという事実」でもお話ししたように、何度もチャレンジしているのが老化を進ませない秘訣なのかななんて勝手に推測していました。

ここで本書で著者は、なぜ老化という現象が生物に備わったのかを、「老化の情報理論」で説明してくれているんです。しかも老化を治療とありますから失った時間は取り戻せないけど、進行した老化については時計の針を逆回転させることができるんだよってことが、最先端の科学的知見をもとに鮮やかに提示してくれているんですね。

ただ、この本はほんまに分厚いので、脳にシワは増えますよ笑

つまり、何がいいたいかと申しますと、あたなの寿命が伸びて、しかも健康で元気に活動できる期間がもっと長くすることが可能になるって話なんですよ。詐欺師の話みたいですよね。ホンマにそんなことできるんかいなと。でも、どうですか、あなたも興味が沸きませんでしたか?

この本を読んでいて意識のパラダイムシフトだったのは、実は老化遺伝子なんていうものは存在しないってことです。これまでは老化することは避けては通れないんだよと定めた生物学の法則など存在しないというのは結構驚きでした。

私たちは生活習慣を変えることで長寿遺伝子を働かせたり、長寿効果をもたらす薬を摂取することで老化を遅らせることも、さらには京都大学の山中伸弥教授が突き止めた老化のリセット・スイッチを利用して若返ることさえも可能となるんですって。

小説でよく取り上げられるような話が現実のものとなる可能性がでてきたわけですよ。誰かこんなストーリーで小説を作りませんか?編集者としては企画してみたいですね。

でも、考えてみたらみんながみんな健康寿命が延びた世界を、私たちはどう生きるべきなのでしょうか?

なんと本書はそこまで定義されていて、まさに至れり尽くせりの内容となっております。

著者によれば、人々の寿命が延びても、人口は急激に増加しないとのことだそうです。また、人口が増加しても、科学技術の発達によって人類は地球環境を破壊せずに、さらなる発展を目指すことができるといいます。

そんなポジティブな未来が、明るい未来が私たちを待っているんだなと思うと、いつもは暗くなりがちな未来への論調ですが、素直に喜びを持ってワクワクしながら読み進めることができました。

いつまでも若く健康で生きられれば、年齢という壁は消えてなくなりますよね。何歳なのか表面上、分からなくなるなんて面白いです。現在でも、兄弟?なんて間違われる親子も増えていますけど、まだまだマイノリティですよね。

年齢の壁が取り払われる時代に私はいきているか分かりませんけど、孫の孫にも会える時代となれば、見た目若くいるよりも老害にならないように気持ちも若くありたいですね!

著者はいいます。「変えられない未来などない」と。素晴らしいですね。未来が決まっているとしたら、そしてそれを知ることができたのなら、そんなにつまらない人生もないわけですよ、だから変えられない未来という表現の中に、人々の意識を変えてやるんだぞというメッセージが込められているのだと思います。

私たちは今、革命という(レボリューション)の時代で、人類の新たな進化、つまり(エボリューション)の始まりを目撃しようとしているんですね。

それではまたお会いしましょう!

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