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茜色の夕焼けが気持ちを優しく染める歌:きらりいろ/LUNKHEAD

太陽が今日最後の輝きを茜色に乗せて、やがて藍色の夜に変わっていく空の表情が好きだ。
茜色の優しい夕焼けを見ると、少しだけ、優しい気持ちになってしまう。

そんな気持ちを凝縮した歌がこちら。

曲名のイメージと違い鋭いギターサウンドとアップテンポなメロディに、小高さんの夕焼けの優しさと燃える茜色を連想させる力強さが兼ね備わった歌い方が特徴的だ。あまり目立たないが、シンセサイザーもいい働きをしている。
夕方からやがて夜に変わっていくシーンを情緒的な歌詞で表現しており、聞くだけで優しい気持ちになれる夕焼けが思い浮かぶ。

今なら僕は誰にでも
優しくなれそうな気がしてしまった
そんな訳もないのに
せめて君に優しく出来たらなあ

きらりいろ/LUNKHEAD

綺麗な夕焼けを見ると私でも自然と思ってしまう事をさらっと歌詞にしてしまう。小高さんの歌詞のセンスにはいつも脱帽してしまう。

きらきらりいろ
きみがわらって きらきらきらり
西の空は夢見ているような燃える茜色
きらきらりいろ
なみだひかって きらきらきらり
焼き付けた瞼の裏、溢れた君色

きらりいろ/LUNKHEAD

きみが笑っているのに、なみだが光っているという矛盾したシーン。
恐らく、この優しい夕焼けを笑っているきみと見ることがもう最後と分かってしまい、その惜別の涙でさらに夕焼けがきらきらした風景に見えてしまう。
そしてその夕焼けの中心にいるきみの色に、世界が染まって見えたのだろう。

いつか全部想い出になって
たまに思い出すだけになって
そんな日が来てしまう
せめていっそ忘れてしまえたらなあ

きらりいろ/LUNKHEAD

きみと見た夕焼けはいずれ過去の出来事に。ずっと想い続けたいという本気の気持ちすら、叶わない事がどれだけ残酷な事か。
それならいっそ忘れてしまいたいと、きみと見た夕焼けが過去へと過ぎ去る事に深い切なさを感じる。

夕闇がこの街を包んでいく
きらきらりいろ つきがひかって
きらきらきらり
西の空は最後に残った、鈍い茜色
きらきらりいろ なみだひかって
きらきらきらり
焼き付けた瞼の裏、絡まる指先
きらきらりいろ きみのいろ
焼き付けた瞼の裏、忘れたくないや

きらりいろ/LUNKHEAD

あの綺麗だった夕焼けはいずれ夕闇へと変わり、きみのいろに染まった世界すらも包み込んでいく。
それでもあの夕焼けは最後まで鈍い茜色を発しながらつきと一緒に二人を照らしてくれる。二人で見たその光景と、その時に触れたきみの指先の感触。
この想い出がどんなに過去になってしまっても、きみのいろが溢れた世界を決して忘れたくないという、主人公の切ない想いが最後まで込められている。

夕焼けから夜に変わっていく光景のグラデーションと、思い出す事すら辛いと感じるきみとの夕焼けを見た想い出。それでも忘れたくないという気持ちの変化が優しくも切ない歌詞に表れているので、この歌は夕焼けの優しさだけじゃないと今更ながら気付けて良かったです。



別件ですが、無事心理カウンセラーの二次試験が終わりました。 
(試験が終わって心がホッとしたので、この歌を紹介したくなりました)
出せるものは全て出し切ったので悔いはありません。

応援して頂いた方には本当に感謝です。
とても嬉しかったです!
ありがとうございました!

結果はまだ分かりませんが、いずれ分かり次第ご報告します。
それではまた明日。
おやすみなさい。


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