見出し画像

「コロナパンデミック」とは、いったいなんだったのか!?

未だコロナ禍が終息したわけではないものの、アフターコロナ、ウイズコロナと呼ばれる時代に移行した今、私たちはここで一旦立ち止まって、コロナパンデミックとはいったいなんだったのかを、きちんと検証する必要があるのではないでしょうか。

「国内ではこれまでに合わせて8回、感染拡大の波を経験し、5月5日までに感染した人の累計は3400万人近く、亡くなった人は7万5000人近くに上っています」
「WHOによりますと、5月3日までで世界の累計感染者数はおよそ7億6500万人、およそ690万人が亡くなった一方で、ワクチンの接種回数は4月29日までで133億4000万回以上に上ります」
(2023年5月6日のNHKの記事「WHO 新型コロナ「緊急事態宣言」終了を発表 “今後も警戒を”」からの抜粋)

こうして振り返ってみると、コロナパンデミックがいかに恐ろしい感染症なのかを、改めて思い知らされます。

当初、感染者数が爆発的に増加するにつれて、未知の感染症への恐怖が蔓延し、医療崩壊の危機が叫ばれ、ロックダウンや外出制限が発令され、経済が一気に停滞するなど、まさに世界中がパニックに陥ってしまいました。

それから3年、まだまだ油断は禁物とはいえ、一時期の混乱した状況が治まったことは確かです。

そこで今こそ、今回のコロナパンデミックを、医療、福祉、社会、経済、文化など、さまざまな観点から冷静に分析し、次の未知なる感染症に備えるための教訓を導き出すことが必要だと、私は思います。

医療や福祉の観点からは、
・隔離政策など感染拡大を防ぐ方策はどこまで有効だったのか
・緊急医療体制はどこまで整備すべきだったのか
・ワクチンの有効性はどこまで検証されたのか
・ワクチンの短期的、長期的な副反応はどこまで把握されたのか
・マスクの有効性はどこまで検証されたのか
・コロナ禍で心の病がどこまで広がったのか
・その対策はどこまで有効だったのか
・高齢者や社会福祉施設への影響と、その対応の是非はどうだったのか

社会的には、
・外出規制はどこまで有効だったのか
・感染者に対する差別や偏見はどこまで広がったのか
・その対策はどこまで有効だったのか
・リモートワークはどの程度進んだのか
・そのメリットとデメリットはなにか

経済的には、
・パンデミックによる経済的損失はどこまで広がったのか
・生活困窮者への支援策は十分だったのか
・中小企業への経済支援策は有効だったのか
・その費用対効果はどうだったのか
・ポストパンデミックの経済システムはどうあるべきか

文化的には、
・コロナ禍で芸術文化が果たした役割はなんだったのか
・コロナ禍で、人々のコミュニケーションはどう変化したのか
・コロナ禍で、人々の生活習慣はどう変化したのか

などなど。

この他にも検証すべき項目について、医療や福祉の現場、政治、行政、メディア、専門家、一般市民など、それぞれの立場から提起し、しっかりと検証する必要があると思います。

今回のパンデミックがなぜ起こったのか、その原因については、今後さらに解明されることを期待しますが、私は、その根本的要因として、現代文明のあり方自体に問題があったのではないかと考えています。

これまで人類は、さまざまな感染症と闘うために、抗生物質やワクチンを開発し、多くの困難を乗り越えてきました。
しかし、その一方で、人類は科学技術を過信し、経済成長に邁進し、大量生産、大量消費、大量廃棄を続け、広大な森林を伐採し、深刻な環境汚染を繰り返してきました。

その結果、これまで森にひっそりと暮らしていた未知の細菌やウイルスを森から追いやり、それが新たな感染症を引き起こすきっかけになったのではないでしょうか。

生命とは何か、生命はどうやって誕生したのかといった根本的な問いに対して、人類はまだほとんどなにも答えられません。
ましてや、これからの人類の活動が環境や生態系にどんな影響を与えるのか、その結果、新たにどんなウイルスが出現する可能性があるのかは、だれにもわかりません。

人類がその全てを理解するには、地球は依然として大きすぎる一方で、人類の活動の全てを飲み込むには、地球は小さくなりすぎました。

私は、今回のコロナパンデミックを検証することは、現代文明のあり方を根本から問い直すことだと考えています。
人類は今、地球の生態系と両立しうる新たな文明への岐路に立っているのではないでしょうか。

アフターコロナが、単にこれまで歩んできた道に戻るだけなら、いずれまた新たな未知のウイルスと遭遇することになるでしょう。
しかも、それはどんなワクチンも効かないスーバー耐性を備えたウイルスかもしれません。

さらに、様々な毒ガス兵器を開発し、実際に使用してきた人類のおぞましい歴史を顧みると、人類がこの先、未知のウイルス兵器を開発する可能性を私は否定することができません。

人類がこれからどんな道を歩むことになるのかは、まさに今の人類の行動いかんに懸かっています。

私はこの先、人類が、間違っても、進むも地獄、退くも地獄の道に迷い込まないことを、祈ります。













この記事が参加している募集

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?