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[NBA] クリス・ポール、まさかのウォリアーズ入り

電撃トレードでウィザーズへ放出されたクリス・ポールは正式な移籍先として優勝を狙えるチームを探していると報道されており、その有力候補としてLACやLALが挙げられていた。

しかし、このハイスペックなPGを獲得したのはかつて王朝を築いたゴールデンステイト・ウォリアーズだった。

ステフィン・カリー率いるウォリアーズは王朝を築いた時のような支配的な強さは無くなったものの、2022年のシーズンを優勝という形で締め括っている。

また22-23のシーズンでもレギュラーシーズンの浮き沈みはあったが、怒涛の追い上げを見せる勝負強さは変わらずに健在であることを示していた。

何よりその一発で流れを変えてしまう強力な武器となるカリーの3Pは衰え知らずなので、チームの構成次第では十分優勝争いに絡むことが出来る。

そういう意味では確かにウォリアーズはポールの優勝を狙うという目的に合致するチームであると言えるだろう。

ウォリアーズはポールの獲得以上にジョーダン・プールを放出してドレイモンド・グリーンを引き留め、チームバランスを整えることを優先的に考えていたのかもしれないが、結果的にこれでタイプ別の優秀なPGが並ぶことになった。

ただ、クリス・ポールがウォリアーズのチームカラーにフィットすることが出来るのかどうか。

個人的にはあまり相性の良いチームであるようには思えないが、ポールがチームを優先してカリーの補佐として仕事を行うことを受け入れられるのであれば、セカンドユニットのPGがクリス・ポールという中々な安定感を演出することが出来ることにもなる。

またはカリーがSGになることでポールがゲームメイクに回ることも可能だとは思うが、ウォリアーズはカリーが引っ張ることで強さを光らせるチームだと思うので、もしかしたらポールのリーダーシップが逆にウォリアーズのブレーキとなってしまうこともあるかもしれない。

もしそうなってしまうようならば、やはりカリーとポールはコートに立つ時間を分けるようにする必要があるだろう。

そういった試行錯誤を重ねて上手い具合にバランスを取ることが出来ればポールのウォリアーズ加入は大幅強化として役立つことになるかもしれないが、すでに偉大なリーダーが在籍しているチームでポールが自分のカラーを出していくのは難しいのではないかと感じてしまう。

ただカリーはポジションに執着しているわけではなくバスケットが上手いかどうかということに重点を置いており、過去にGQ JAPANのチャンネル内でも自分がSGでも構わないというような発言をしている。

そこから役割分担が上手く収まり、チームが勝利を重ねることが出来れば、自ずと雰囲気は良くなり調子は上向いていくことになるだろうと思われる。

ポールがチームの勝利に貢献しカリーの輝きをより一層引き出しながら、チームをまとめるメンターとしての役割を果たして支えとなることが出来れば、ウォリアーズは再び脅威的なチームとしてウエストで暴れることになるかもしれない。

来季のNBAも面白い戦いを繰り広げてくれる雰囲気が既に漂っている。


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