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カウンセラーが教える!反抗期への対応例!

今回の記事はこんな方におすすめ!
☑️反抗期のお子さんへの対応に苦慮している
☑️反抗期への対応の仕方が知りたい

反抗期は誰にでも訪れる成長に必要な時期です。

それと同時に、遅かれ早かれ、子を持つ親御さんは、反抗期のお子さんへの対応を余儀なくされます。

それであれば、少しでもストレスなく、そして、上手く対応をしたいと思う物です。

今回は、カウンセラーとしての立場から、反抗期に対応する為のアイデアを紹介したいと思います。

現在反抗期を迎えているお子さんをお持ちの方も、将来に備えたい方も、是非参考にして頂けたらと思います。

もっと反抗するように指示を出す

反抗期は、将来的に親から自立する為に必要な子供にとっての通過儀礼だと言えるでしょう。

すなわち、親に反抗する事自体に意味があるわけです。

それ故に、合理的ではない反抗や、理不尽な反抗をする事も珍しくありません。

激しい反抗期に対応する為のヒントは、この性質に隠れています。

お子さんの反抗期を少しでもコントロールしたいと思うなら、お子さんには「もっと反抗しなさい」と温かく言葉をかけてみてください。

一見すると、私が投げやりな対応を助言している様に聞こえるかもしれません。

しかし、もちろんこれは意味のある声がけです。

先程、お子さんにとっては、「反抗すること」に意味があると述べました。

では、「もっと反抗しなさい」と言われたお子さんが、それに反抗したらどうなるでしょう?

もし、子供がこの声がけを受けて、親の望み通り反抗を強めるのであれば、それはもはや親のコントロール下に置かれる事を受け入れている事になります。

となれば、次にお子さんが選択可能な選択肢は、親に反抗して、反抗をやめる事です。

つまり、どっちに転んでも、お子さんとしては釈然としない結果になるわけです。

これを「逆説的介入」といいます。

反抗したら親の指示通りになるし、反抗をやめても、親の望む結果になってしまう。

この様なパラドックスに誘い込む事で、反抗期のお子さんの行動をコントロールできるのです。

反抗を望ましい方向へ向ける

基本的に、誰かとコミュニケーションを取る場合、相手の行動や意見に逆らった行動を取るのは得策ではありません。

つまり、相手の言動や行動の流れに乗って、こちらも対応していくのがベストな選択というわけです。

反抗期のお子さんへの対応にも同じ事が言えます。

お子さんの「反抗する」という行動に対抗するのではなく、その流れに乗っていくのです。

そして、後々、その流れが望ましい方向へ向かう様に、静かに進路変更を促すのです。

一つ例を示しましょう。

あるアルコール依存症の患者は、飲酒した状態で病院を訪れました。
酔っ払い状態の彼は、病院職員に絡み、非常に迷惑な状況となりました。
たまたま通りかかった私は、彼に今すぐ帰宅する様に促しました。
当然彼は、その申し出を断りました。
私は何度も説得を試みましたが、結果は同じです。
そこで、私は作戦を変えました。
「わかりました。あなたは、私とゆっくり落ち着いて話をするのが怖いのでしょう」
それを聴いた患者は即座に反抗します。
「なぜそうなる!お前と話すのなんて怖くない!」
この流れを受けて、私はこう促します。
「いいえ。あなたは私を恐れています。ですから、あそこの椅子に腰掛けて、私とじっくり話し合うなんて出来るわけがないのです」
彼は大股で椅子へ向かい、腰掛け、得意げな顔です。
彼の隣に移動し、私は最後の仕上げを行いました。
「少しは見直しましたよ。でも外に出て話すのは流石に怖いでしょうね。『表に出ろ!』なんて言われたらどんな人でも怯えます。あなたもその一人でしょう?」
彼は見事に私を外に連れ出し、今後の事についてじっくり話し合う機会を設けました。
最終的に彼は自宅へ帰り、それからは治療に専念しています。

この事例では、相手が「反抗をする」というコミュニケーションパターンを持っている事を利用しました。

つまり、相手が反抗をすることによって、こちらに取って望ましい結果になるように仕掛けるのです。

もっと単純に言えば、「自分が望む事と反対のこと」を相手に伝えます。

それに反抗してくれれば、結果的にはこちらの望む方向に話が進むというわけです。

「あなたは反抗をやめれるはずはないわ。だってまだまだ子供だもの」

こんな風に言われれば、子供は反抗の手を緩めざるを得ません。

反抗を続ければ、親の言う通りになってしまうからです。

反抗期への対応については、一度お子さんの反抗に付き合い、それを望む方向へ向かう様に導く事が重要なのです。

まとめ

今回は、カウンセラーの立場から、反抗期への対策を述べてみました。

もちろん、これ以外の方法でも、多様な技術やテクニックは存在するでしょう。

しかし、重要なのは、相手の行動に反発するのではなく、その行動を利用することだという事を覚えておいてください。

反抗期への対応に限らず、これは多くのコミュニケーションに言えることですので、是非、他の領域でも応用してみてください。

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