小説:ダンプカーはマシュマロと同一、を含む言葉の塊(433文字)
輪投げをして、ベーカリーの香りを手に入れる。それをクリアファイルに収め、ジュラルミンケースに格納する。
ダンプカーはマシュマロと同一だから、常に既にきりたんぽの内角の和に収束する。指数関数的に昼寝をする。
ハキリアリの生態と究極ハリキリスタジアムの出荷数を足し合わせ、60進法で微分する。
その時、祈祷する内容はグルタミン酸ナトリウムのオブジェだった。遠近法とコートジボワールの風をクイックモーションで投げて、裏ごしせざるを得ない。
季節風はいつも面妖で、西ゴート族の族長がバトルアックスを振り回すんだ。
いつになく長い心理戦に酔いしれて、花崗岩を削り出す。
ああ、ふりかけの意味を。
ああ、トライデントの意義を。
ああ、クイニーアマンの歯触りを。
ああ、青信号になったと同時に押し寄せるユニコーンの大群よ。
置き場所を収奪された、あるところのものではなくあらぬところのもの、がまた今日も活動する。
きっと明日も明後日も。
そこまで書いた彼は、コートの襟を立てた。
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