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【オルタナティブ学童】主体的な子どもが育つ学童にするには

こんにちは!
2025年4月から今までの学童の常識を覆すオルタナティブ学童クラブを立ち上げようと思っている藤森です。

私の18年間の児童健全育成にまつわる思い出を振り返ったり、現在勤務中の施設での取組みを紹介したりしながら、目指している理想の学童クラブについて綴っていこうと思います。
最後までお付き合い頂けたら嬉しいです!

昨日はクリスマスお楽しみ会やりました!

しばらく記事を書いていませんでしたが、学童のお楽しみ会の準備をしていました!

準備といっても発表するのは全て子ども達、やる内容もすべて子ども達が決めます。

私達スタッフは必要な道具を準備するなどの環境設定をしたり、
「先生、見てて!」
と誘われて練習に付き合ったり。

冬休み直前の発表会はなかなかの忙しさですが、昨日の本番は児童館に遊びに来ている子も観客として参加してくれ、演目を観ていた子ども達から
「すごい!」
と声が上がるほど盛り上がり、大きな拍手がもらえるとみんなとても嬉しそうにしていました。
主体的に頑張る子ども達を応援するのは本当に楽しいです!

主体的な子どもが育つ学童にするには

私達の施設の子ども達は、チャレンジ精神旺盛で、新しいことに主体的に取り組み、どんどん上達していきます。
理由として思いつくものを3つあげるとしたら
①自由時間が多い
②遊びの選択肢が多い
③館長自身がチャレンジ精神旺盛

こんな感じでしょうか…。

①自由時間が多い

子ども達が帰ってきたら、宿題・おやつ・かえりの会以外は自由時間です。
一輪車、ブレイブボード、鬼ごっこ、ドッジボール、サッカー、泥団子づくり、塗り絵、折り紙、工作、ダンス、ごっこ遊び… 本当にみんなバラバラです。
イベントもやりますが、100人いる学童で、全員が楽しめるイベントを企画できている施設をほぼ見たことがありません。
大抵つまらなそうにしている子が数人いるのではないのではないでしょうか。

スタッフが企画した遊びに参加している子ども達が、
「先生、そろそろ遊びに行っても良いですか?」
と発言することが、笑い話にならない時代になってきました…。

自由時間より習いごとのほうが子どもの成長に寄与する!と、多種多様なプログラムを売りにしている民間学童もありますが、活動内容を見る限り、楽しんでいたとしても主体性が身につくとは言い難いものが多いと感じます。

”大人の良かれは子どもの良かれではない、むしろ迷惑”
保育園・児童館・学童保育に関わらず、子ども関係の施設で働く人たちに心にとめておいてほしい言葉です。

②遊びの選択肢が多い

児童館併設ということもあって遊びの種類は豊富です。

小学校低学年のうちは、これがやりたい!という明確な意志がある子は少なく、何しようかな~?と実際にある玩具・遊具を見ながら選ぶことがほとんどなので、選択肢は多いに越したことはないですし、今は質の良い玩具でも、中古品なら安く購入できます。

物は大切に扱おうね、と教えることはもちろん大切ですが、ここは児童館という遊びに特化した特殊な施設。
私は、玩具が擦り切れてボロボロになるくらいまで熱中して遊びまくる位のほうが良いと思っています。
実際、一輪車のタイヤが何回も擦り切れ、ブレイブボードのホイールすら壊れるくらいまで使い倒しますが、そのぶん子ども達の操作技術はハンパないです。
子どもの集中力の高さをヒシヒシと感じる瞬間ですね。

③館長自身がチャレンジ精神旺盛

そもそも施設のトップが子どもの手本になれないようでは、児童館の存在意義も証明できないし、職員の社会的地位も向上しない、という想いをもって仕事に取り組んできたので、子ども達がやっていることには大抵挑戦します。
こま・けん玉・お手玉のような伝承遊びができる人は少なくなりましたが、少し練習を積めば、大抵のことはできるようになります。

これまで500人以上のスタッフを巡回指導し、他法人も含めると軽く1000人は超える放課後児童支援員の方々を観察してきましたが、
大人は、自分の好きなこと・得意なことを子どもにやらせようとすることはあっても、子どもの好きなことに深く興味を持ち、自分もやってみようと挑戦する人は驚くほど少ないです。

私の勝手な予想ですが、子どもが自分で「スキ」というものは大抵その子の得意なことなので、同じ土俵に立ったら大人が負けてしまうからなんだろうな…と思います。
確かに誰だって負けたり笑われるのは嫌ですよね。

でも
そのくせ、逆に自分が知っていることや得意なことについては大喜びで先回りして教えているんです。

本当に大人ってプライドが高い生き物だな、と感じます。

私は失敗する姿を子どもに笑われても意外と平気です。
なぜなら
出来ないからこそ挑戦しようと思える勇気を持っていることが私の武器であり、出来るようになった時に一番ビックリして喜んでくれるのが笑っていた子ども達なのを、実体験として何度も経験しているからです。

失敗なんて、成功するまでの過程でしかないのです。

そして勇気は伝染します。
スタッフの勇気ある行動が、子どもに小さな勇気を出させるのです。

良い学童かどうかはスタッフの質で決まる

今回は、主体的な子どもが育つ学童にするためのポイントについて書きましたが、オルタナティブ学童を立ち上げるにあたり一番重要視しているのがスタッフの質です。

今、色々な法人が「モンテッソーリ教育」や「イエナプラン」などの看板を掲げ、非認知能力を育てよう!自己肯定感を高めよう!と言っていますが、はたして現場の職員にまでその理念が共有されているのかなぁ…と首をかしげたくなる施設が山ほどあります。

というか理念が共有されていれば実現できるほど、幼児教育・学童教育は簡単なものではありません。
”事業は人なり”
スタッフの育成は、児童館・学童業界の最重要課題なのです。


今回も最後までお読みいただきありがとうございました!

今年度末までは、児童館・学童保育事業や放課後居場所事業(サードプレイス作り)の今後の在り方を考えながら、進むべき方向性を読者の方々と共有し、
4月以降は、起業に向けた実践記録をnoteに綴っていきたいと思います!

まだまだ準備段階ですが、おもしろそう、つながってみたい、とご興味を持たれた方がいらっしゃいましたら是非コメントをお願いいたします!


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