見出し画像

【オルタナティブ学童】中学生年代と信頼関係を築くにはどうすればいいの?

こんにちは!
2025年4月から今までの学童の常識を覆すオルタナティブ学童クラブを立ち上げようと思っている藤森です。
私の18年間の児童健全育成にまつわる思い出を振り返ったり、現在勤務中の施設での取組みを紹介したりしながら、私なりの児童健全育成理論、そして目指している理想の学童クラブについて綴っていこうと思います。

最後までお付き合い頂けたら嬉しいです!

みんなでたこ焼きパーティーやろう!

私の勤務している児童館で、12月に中学生向けのイベントをやりました。
内容は、皆でたこ焼き作って食べよう!というもの。

遊びに来た中学生に
「期末テスト終わったらたこ焼きパーティーやろうと思うんだけどくる?
お金はかからないよ!」
と言うと…

「え⁉ マジすか! 行きます! 何時からですか?」

「小学生が帰ってからだから6時頃からかな…。中学生の予定は?」

「皆、部活とか塾とかあるんで確認してみます!」

「OK! よろしく~!」

あとは口コミで拡散してもらいます。
私は9年前から児童館で中高生料理イベントをやるようになったのですが、この料理イベントのおかげで中学生と仲良くなるコツを幾つか学びました。

1年前は全くルールを守らなかった中学生達が、こんなにフレンドリーに話してくれるようになったのは、ひとえに食べ物の持つ力のおかげです。

中学生男子は無料でごはんが食べられる料理イベントが好き!
自分で作れる料理イベントの盛り上がりはハンパないです。
部活後の空腹時に、友達と一緒にワイワイとごはんが食べられる場所を無料で提供してくれるスタッフが、良い人に見えないわけないか…。


イベント当日は男子中学生7名の参加。
普段料理は全くしないそう。

「どうやってひっくり返すの?」

「全然丸くならない!」

「オマエ! マジ下手くそ!」

「いやオマエも!」

と、お互いのたこ焼きに悪口を言い合いながら楽しそうに焼いては食べ、焼いては食べの繰り返し…
※個人的にはこの失敗を楽しむことが最高の学びだと思っています…

食事しながら皆で雑談…
学校の先生と部活動の話は中学生の鉄板ネタ!

ボードゲームやカードゲームも用意しておいたのですが
食材とおしゃべりがあれば充分!

あっっという間の2時間で
「今度はパンケーキ作ろう!」
「いやクレープでしょ!」
と次回の予定をみんなで決め、おなか一杯になって帰っていきました。


調理する中で
「いつも料理してるお母さんすごいな…」
なんて素直な言葉が普段生意気な男子中学生から出てくるのも第三の居場所ならではの良さ。

いい感じで脇役に徹している優秀なスタッフにも感謝です。

後日、中学生の保護者の方が来館し
「この間のたこ焼きパーティーありがとうございます!
 中学生男子の集団にあんな楽しいイベント開いてくれてホント感謝です!
 家でもたこ焼き作るんだってすごい話していて、めちゃくちゃ楽しみにしていたみたいです!
 またよろしくお願いします!」
と、直接お礼まで言われていました。良かったね~。
スタッフも良い経験させてもらいました!

最終的な発展形では食材の買い出しも子ども達に担当してもらっているのですが、現施設では今回が1回目の調理イベントなので、スタッフの力量と、子ども達との信頼関係をしっかりと見極めたうえで少しずつチャレンジしていってもらいたいと思います。



ということで…
中高生と信頼関係を築けるようになりたい! 楽しい居場所を作りたい!という方へ3つのポイントをお伝えします。

内容はいたってシンプル。

①食べ物・飲み物を用意すること!

②大人は脇役に徹すること!

③教育の臭い・福祉の臭いを出さないこと!

この3つです。

①はそのまんま。

②は以前の記事でも書いているのでそちらを参考にしていただければ。

ということで
③教育の臭い・福祉の臭いを出さないこと!
についてです。

最近の子育て支援施設は、内装がオシャレなところも増えてきました。
スタッフさんも、勉強熱心で知識豊富な人が増えてきました。
関わり方も、褒める・叱るの二択ではなく、
見守る・待つ・励ます・勇気づける・驚くなんてワードも結構出てきて嬉しい限りです!

しかし
そんな素晴らしい施設でも
どうしても頑張りすぎるスタッフさんから、教育の臭いと福祉の臭いが出ていることが多いと思います…。

例えば
不登校支援やこども食堂なんかをアピールすると、SNSではスキいいね!はもらえるかもしれないけれど、正直言って通う子ども達が喜ぶ要素にはなりません…。むしろ行きにくい…。

また
行政主導型の施設の場合は、ハード面やルール上の問題もあります。

例えば
壁一面に掲示された教育的要素たっぷりのポスター類とか…

ゲームは悪!放課後にゲームなんて絶対ダメ!という価値観とか…

ゲームより大自然の中で遊ぶことが素晴らしい!という考えは全然間違っていないんですけど、ゲームから学べることも沢山ありますのでもうちょっと活用したほうが良いと思います。

子ども達はもっと、シンプルに、
「食べること・しゃべること・遊ぶこと」から徹底的に生きる力を学ぶ!
そんな楽しい居場所がいいんです。

人間力を身に付けさせられている!なんて子ども達に思わせないのが、本当に優秀な子育ち支援スタッフじゃないかな~と私は思います。

そんな児童館・学童の先生になりたいなぁ~と思っている方がいらっしゃいましたら是非ともつながりを作っていきましょう!
コメントお待ちしております!
今回も、最後までお読みいただきありがとうございました!

家庭や学校、塾や習いごととはちょっと違う「人間力を身に付ける場所」

2025年4月開所予定!
非認知能力を伸ばす、伴走型支援ができる優秀なスタッフが運営するオルタナティブ学童は、「託児」がメインだった今までの学童の概念を壊し、これからの時代を生き抜く子ども達をのびのびと、健やかに、逞しく育てます!

今年度中は、小中学生年代のお子さんをお持ちの保護者様に、私の目指す理想の学童の輪郭が伝わるようnoteに書き綴っていこうと思っています。
よろしければ、応援、コメントよろしくお願いいたします!

この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?