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【オルタナティブ学童】経営を安定させないと、子どもたちを幸せにはできない

こんにちは!
2025年4月から今までの学童の常識を覆すオルタナティブ学童クラブを立ち上げようと思っている藤森です。

私の18年間の保育園・児童館・学童クラブ勤務で培った児童健全育成理論、
そして目指している理想の学童クラブについて綴っていこうと思います。

最後までお付き合い頂けたら嬉しいです!


こども家庭庁の考えるこどもの居場所とは

先日、こども家庭庁のLINEに流れてきたBenesseによるインタビュー記事

ざっくりまとめると…

「子どもの居場所づくり」が求められている背景は3つ

1つ目は、地域のつながりの薄さ
少子化により、こども同士で遊んだり学び合う機会が減り、空き地や路地裏などの場も少なくなり、こどもが社会で居場所をもちにくくなっている

そうですね!

2つ目は、不登校などの困難を抱えるこどもの増加

そうですね!

3つ目は、価値観の多様化
子どもたちの趣味嗜好が多彩になったため、一人ひとりの特性に応じたいろいろなタイプの居場所が必要になっている

そうですね!

子どもたちへのアンケート調査によると
「家や学校以外の居場所が欲しい」と回答したのは約75%で、4人に3人

居場所、欲しいよね~!

子どもの居場所とは
こども自身がありのままで居られるなど「そこに居たい」と思える。
近所にある、無料で行けるなどの理由で「行きたい」と思える。
そして、自分のやりたいことを思いきり「やってみたい」と思える。
具体的な「場所」だけでなく、時間や人との関係性を含めた概念のこと。

そうそう!
居場所とは場所というより、関係性の概念なんです!

こども家庭庁のスタッフさん、良いこと言ってくれています!


…しかし…

言ってくれていることは良いんですが…

ありのままで居られて近所にあってできれば “無料” が良いね!
しかもそんな居場所が “複数” あると良いよね!

…無料はちょっと…
 子どもの支援がスキな大人の善意に頼りすぎじゃないですかね~…

言っていることのハードルの高さをわかっていないんだろうな…
と思うのは私だけでしょうか⁉

子どもの居場所事業を継続していくうえでの事業者 最大の課題は
運営費用、経営の安定性です…

https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/kodomo_ibasho_iinkai/pdf/ibasho_houkoku_gaiyou.pdf

こどもの居場所づくりに関する調査研究 報告書概要

行政がうまく機能しないから皆、寄付を募ったり、クラウドファンディングに挑戦したりして頑張っているんですよ。
居場所が必要な子どものことも大事なんですけれど
だからこそ支援する側の人のことも真面目に考えてくださいね~!

お願いいたします!


現在の学童の運営状況ってどんな感じなの?

私はこれまで
“子どものニーズに対応できていない子どもの居場所”
“スタッフの子どもへの対応が残念すぎる子どもの居場所”

を山ほど見てきました。

たしかに子どもの居場所は複数あったほうが良いけれど
ただ “ある” だけじゃダメなんです。

学童保育所を運営する大手法人の掲げる理念はどこも素晴らしいんです。
理念はね…。

しかし実際の運営はどうかというと…
多くの施設の子どもたちが楽しく過ごしていないんです。
最大の理由はスタッフを育てる人材育成環境の悪さだと思います。

学童保育所は、大手法人が運営に参入するようになったため
施設数こそ少しずつ増えてきましたが、比較的新しい業種のため
しっかりとした経験を積んだスタッフが足りない(ほぼいない)状況です。

私も10年以上頑張ってみましたが
それなりに仕事ができるスタッフの量を増やすので精一杯でした…
待遇に不満を持って去るスタッフもいました…
待遇の良くない状態では、満足いくレベルまでスタッフの質は上げられませんでした…

だから現場では
放課後の託児は安全が第一!という管理タイプの職員がたくさんいたり…
そのせいで、熱意ある職員がやりがい搾取されて数年で辞めていったり…

民間学童だと
保護者受けのため、カリキュラムを詰め込んだ習いごと漬け学童にしたり…
(運営していくために、結果的に商業主義になってしまう)

大手法人より良い運営をしているのにも関わらず
商業主義に走らないがゆえに資金繰りがショートしてしまったり…
スタッフに充分な報酬を支払えないため、細々と運営するしかないなど

職員を育て
経営を安定させつつ
商業主義に走りすぎない

そのような安定した運営を続けていくことはなかなかに厳しそうです。

※だからこそ
私のような支援員出身者が独立起業することは大きなメリットであるとも言えますが。


私は、
元気で腕白な子どもたち
教育虐待チックな環境で育った繊細で臆病な子どもたち
好奇心旺盛なデジタルネイティブな子どもたちも全部対象の

多様な成育環境で育ってきた様々なタイプの子どもたちの
特性に配慮しながらも、うまい具合にごちゃまぜにして
ちょいちょい揉めたりしながらも、しっかりと対話を重ねることで
「全く同じ考えの人間なんていない」
「正解は一つしかないわけじゃない」

という多様性を理解し合ったうえで
お互いの自由を尊重し合い

ありのままの自分で過ごせる
やりたいことに挑戦できる

「私が行きたいから行く!」
自らの意志で通ってくる 楽しい放課後・休日の居場所

そんな施設を作りたいのです!
そしてそれが子どもの居場所のスタンダードな考えになって欲しい。

やる気はあります!
子どもにも保護者にも満足してもらえる自信はあります!
でもさすがに無料はムリです(笑)!
(経済なき道徳は寝言ですよ…)

まあ
無料や低額が良いよね~と言う国家公務員さんに

やりがい搾取する気か(怒)!

と、不満を言ってもはじまらないので(笑)

まずは
私の持っている知識・技能・経験・仲間と将来のビジョンをしっかりと理解してくれて
「我が子のサポートをお願いしたい!」
という保護者の方の子育て・子育ち応援パートナーとしてお子さんをお預かりしようと思います。


私のnoteの記事は、学童保育というニッチな業界のネタを、これからも延々と書き続けていくわけですが、この人面白い! 私もそんな児童館・学童の先生になりたいなぁ~と思っている方がいらっしゃいましたら是非ともつながりを作っていきましょう!

コメントお待ちしております!
今回も、最後までお読みいただきありがとうございました!

家庭や学校、塾や習いごととはちょっと違う「人間力を身に付ける場所」

2025年4月開所予定!

非認知能力を伸ばす、伴走型支援ができる優秀なスタッフが運営するオルタナティブ学童は、「託児」がメインだった今までの学童の概念を壊し、これからの時代を生き抜く子ども達をのびのびと、健やかに、逞しく育てます!

今年度中は、小中学生年代のお子さんをお持ちの保護者様に、私の目指す理想の学童の輪郭が伝わるようnoteに書き綴っていこうと思っています。

よろしければ、応援、コメントよろしくお願いいたします!


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