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高齢者福祉について

最近、病院に通院しているせいか高齢者の方と話をする機会がとても増えました。恐らく、私が松葉杖をついてヒーヒー言いながら歩くものだから、きっと、気を引くんでしょうね。新入りの若者?が病院を出入りするようになって物珍しいのか、よく声をかけられます。
みさなん気を遣ってくださるのか、私に会話を合わせてくださっているのか、歳の差は全然、感じないんですよね。笑。
私の怪我のことも、「あら、知り合いは両手・両足、骨折して入院したのよ。まだ、片足で良かったと思った方がいいわよ。」とか、「捻挫より、骨折の方が治りが早いらしいわよ。」など、いろいろ心配してくださったり、励ましてくださったり本当に温かい言葉をかけていただき、毎日、癒されています。
でも、時々、言葉の中に何とも言いようのない現実が潜んでいるんです。
「以前はね、主人が朝急に◯◯市の温泉へ行こうって、誘ってくれて、遠くまで主人が運転して連れて行ってくれたの。」、「もう子どもは大きくなって、独り立ちして海外で技術者やっているんだよ。それで、昔住んでいた所に久しぶりに行ってみたんだけど、住んでいたところがわからなくなっちゃってね。」と。最初の方はご夫人ですが、ご主人と行った温泉場は交通の便が悪い場所にあり、ご主人も亡くなってしまい、もう行きたくても行けなくなってしまったと残念がっていました。
また、後者のご主人は、怪我の後遺症で物忘れが生じているそうです。奥様は既に他界され、子どもさんも外国に住んでいて、ご兄弟も県外に住んでいるとのこと。
夫婦で暮らしていても、いつかはどちらかが先に旅立つ日が来るとわかっていても、現実な話を伺うと何か、できないんだろうか、とつくづく思います。歳を重ね身体も弱ってから、孤独感を味わうのは本当に辛いことだと思います。他のいろんな方も口を揃えて仰るのは、行きたいところに自由に行けないと言うこと。
地方であれば尚更、買い物にも苦労します。
高齢者に意欲はあっても、なかなか、元気になれないのは、こうした社会福祉の分野から後回しにされているからではないでしょうか。少子化対策も勿論、大事だと思います。でも、高齢者の方から学ぶこともたくさんあります。生きた教科書なんですよね。方言もね。
今の日本は、デジタル化が進み超高齢者は置き去りになっていませんか?全ての人に優しい国家であってほしいと願います。


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