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今日のぼくの良かったところどーこ?(8)

長男がWISCを受けていて本当に良かった

長男がWISCを受けたことは下の子達にとってもメリットがあったと思っている。なぜなら、親に発想の転換が起きたからだ。

それまでずっと、長男を「普通」と考えてきた。それが今では、長男が当たり前にできることを、弟や妹も当たり前にできなければおかしいと考えることは間違っている、ということが分った。

もし長男を当たり前と思って下の子に接していたら、次男が「今日のぼくの良かったところどーこ?」と訊いてきたように、こういった思いを毎日のようにさせてしまっていたかもしれない。

それぞれの良さがあると考えると

長男、次男、長女、それぞれに長所があり、一方で、長男は普通は親のサポートがいらないような所でサポートを必要としている。例えば、運動会のダンスの練習などでは長男なりの理由があって毎度すんなり参加できず、親が仕込んだり、参加に向けた気持ち作りを助けてやるなど、サポートをかなりの量、必要としている。

長男は勉強については親のサポートはまず不要だが、次男はそこは親が力になれる部分もあると感じている。

その子によって必要なサポートが違っていて、それぞれの良さがあって、それぞれの克服すべき課題があって、それが当たり前だと思っている。

生まれてきてくれてありがとう

子供達には、まだ言葉も分らないような時から、「生まれてきてくれて、ありがとう」とよく伝えるようにしてきた。今も時々伝えている。小さい頃など、私が「うまれて・・」と始めると、子供達も一緒に「・・きてくれて、ありがとう!」と続けて言うのを楽しんでいた。

(1)話で、先日次男の勉強をみてやっていた際、私が怒ってしまったために、次男が「今日のぼくの良かったところどーこ?」と不安な気持ちから言ってきた話を書いた。言わせてしまったと言った方が正しいと思う。

その日にしっかり次男の良いところを沢山伝えたことが嬉しかったのか、その日を境に寝る時間になると、次男は「今日のぼくの良かったところ言って!ぼく今日頑張ったよ!」と笑顔で言ってくるようになった。

伝えてやると、「他には?」ともっと言ってほしそうにするし、長女も「わたしは?わたしは?」と言ってくる。順番に伝えてやっても、ずっと終わらない。もっと言ってくれとせがまれる。長男だけは相変わらず「ぼくはまぁ良いところなんてなかったけどね」と言うのだが、ちゃんと伝えてやるとまんざらでもない顔をしている。

「『今日のぼくの良かったところどーこ?』って訊くのは、自分でも良かったところがあるって分ってるからなんだね。それが何より良いことだし、お母さんは嬉しいよ』と伝えている。自分でそう思えることが何よりだ。

子ども達も、自分で「今日ぼくが、わたしが頑張ったところはね~」と進んで話してくれるようになった。とても良いことだと思う。

伝える際には、勉強ができたから褒めるとか、そういうことはしない。もちろん頑張ったことは褒めつつ、その子の存在そのものが素晴らしいのだよと伝わるように心がけている。

同じ訊かれるなら、不安な気持ちで承認してほしくて訊かれるのでは無く、自分で先に肯定的に感じられるから、自信を持って訊いてくるようにしてやりたいと思う。