宇凪うな

詩を書いたり、絵を描いたり、何かを作ることが大好きです。 誰かの心に響くものを作れるよ…

宇凪うな

詩を書いたり、絵を描いたり、何かを作ることが大好きです。 誰かの心に響くものを作れるよう頑張ります。 よろしくお願いします!

記事一覧

祈り【詩】

あまた開いた 僕の名を呼ぶ口 どれも君の声に 似ても似つかないんだ 生んで、僕の子供 新しい始まりを そしたら君の子供 僕が生んであげる 祈る言葉を どうして忘れたの…

宇凪うな
22時間前
2

音【詩】

足元浮かぶ蓮の色 浅い眠りの中で見た蝶の夢 きっとこのまま2人の時間が続かないように 何かがほどける音が止むことはないでしょう

宇凪うな
1日前
5

時計【詩】

うん、そう もう終わりなんだよ ひび割れたとき、言ったはずだ これ以上乱暴にしないで 時を刻めなくなってしまう 形を成した幾数秒が 砂にまじって現れはじめた 繰り返…

宇凪うな
2日前
2

愁い【詩】

愁いをたたえて いなすのだ いじらしく笑う様 きっと悪いことをしたの 巡り巡る輪から出られない 天から垂れる細い糸 尊い人の足元へと 許される その時を想像する

宇凪うな
3日前
2

バランス【詩】

あっという間に私とあなた 手術台の上の二人 あなたの幸せなことは全部 これから私のものになるのよ とても似ている寂しい二人は だんだん互いが憎たらしくて 愛している…

宇凪うな
4日前
5

愛情【詩】

僕の名前をもしも呼ぶなら 愛でたり 撫でたり たくさん愛情を注ぐけど 君みたいな人はたくさんいて 同じように僕を捨てるから 次かな 次こそは 尽きない期待に飽き飽きだ

宇凪うな
5日前
5

氷【詩】

夜の寒さの中を歩く 透き通った空気は薄氷に近い 静まり返った街の中 手を伸ばすと、パキンと音がする 寒くて寂しいこの夜が嫌いじゃない 幾重にも重なる氷の向こう側 そ…

宇凪うな
6日前
4

灰【詩】

ねえねえ 僕を燃やして そして、灰にまみれてほしいんだよ 僕を思って悲しむ君に 愛を確信したいの これから何人現れようと この僕は1度きりしか生きられない 目を覚ま…

宇凪うな
7日前
6

星【詩】

星の軌道 まるで航路 きっと長い旅になるでしょう 2人の思い出を巡りながら 夜明けを待つよ

宇凪うな
8日前
3

電車【詩】

電車に揺られております これからどこへ行こうかな 飛び出してみたかったのです ゆるりとほどけた糸を忘れて 忘れてしまいたいことがあるんだ 知らなくても生きていけたの…

宇凪うな
9日前
2

尾ひれ【詩】

溢れかえった約束を少しずつ流していって 心が軽くなった錯覚をするのです うんざりするくらい長い会話で 世間的恋愛をしている気分に浸るのです 僕らは不器用で 嘘をつ…

宇凪うな
10日前
7

直線【詩】

木々や花々が装いを変えるけど 私を絶えず追いかける影の背が伸びるけど 私は今を生きると同時に過去の存在でもある 私とあなたは遥かな直線上で重なっている

宇凪うな
11日前
1

ずれ【詩】

ずれが生じるたびに 責められている気持ちになる 私は私のことで精一杯なの 何かを信じるための土台が ぽっかりと抜けている 十数年の月日がそこにはないの

宇凪うな
13日前
2

波風【詩】

冷たい手と手重ねて 大きく息を吸い込んで 宇宙の端々まで見渡せるような気がするまで 「帰り道は暗いから」 冗談交じりに流して 波風立てるくらいならもういっそ 何もな…

宇凪うな
13日前

悔い【詩】

許されたいと思うほど 何も言えなくなってしまって 負い目なく騙してしまえるほど 器用ではないけど 全てが正しいと思うほど 純粋ではないので 君のために悔いたいの

宇凪うな
2週間前
3

王子様【詩】

電話かけたろ 忙しいから出られなかったって言うけど 今夜何時間待てば折り返しがくるの 子供みたいなことをしないで 大人の話し合いをしよう 君が起きる頃に出て 君が眠…

宇凪うな
2週間前
4
祈り【詩】

祈り【詩】

あまた開いた
僕の名を呼ぶ口
どれも君の声に
似ても似つかないんだ

生んで、僕の子供
新しい始まりを
そしたら君の子供
僕が生んであげる

祈る言葉を
どうして忘れたのか
僕はその言葉を
一文字も言えなかった

音【詩】

音【詩】

足元浮かぶ蓮の色

浅い眠りの中で見た蝶の夢

きっとこのまま2人の時間が続かないように

何かがほどける音が止むことはないでしょう

時計【詩】

時計【詩】

うん、そう
もう終わりなんだよ
ひび割れたとき、言ったはずだ

これ以上乱暴にしないで
時を刻めなくなってしまう

形を成した幾数秒が
砂にまじって現れはじめた

繰り返す日々はこぼれた
無限はあっけなく消え去った

針のない時計
昼も夜もいっしょくたに

短い周期がだんだん
煩わしくなっちゃったのかな

愁い【詩】

愁い【詩】

愁いをたたえて
いなすのだ
いじらしく笑う様

きっと悪いことをしたの
巡り巡る輪から出られない

天から垂れる細い糸
尊い人の足元へと
許される
その時を想像する

バランス【詩】

バランス【詩】

あっという間に私とあなた
手術台の上の二人
あなたの幸せなことは全部
これから私のものになるのよ

とても似ている寂しい二人は
だんだん互いが憎たらしくて

愛しているの
今もずっと
だけど心にはかなわないの

釣り合わない天秤の
片端にはもう耐えられないのよ

永い眠りにつく頃に
二人はもとの一つになるの

愛情【詩】

愛情【詩】

僕の名前をもしも呼ぶなら
愛でたり
撫でたり
たくさん愛情を注ぐけど

君みたいな人はたくさんいて
同じように僕を捨てるから
次かな
次こそは
尽きない期待に飽き飽きだ

氷【詩】

氷【詩】

夜の寒さの中を歩く
透き通った空気は薄氷に近い

静まり返った街の中
手を伸ばすと、パキンと音がする

寒くて寂しいこの夜が嫌いじゃない
幾重にも重なる氷の向こう側
そこに孤独の意味がある気がする

灰【詩】

灰【詩】

ねえねえ
僕を燃やして
そして、灰にまみれてほしいんだよ

僕を思って悲しむ君に
愛を確信したいの

これから何人現れようと
この僕は1度きりしか生きられない

目を覚ましてしまいたいのに
不完全なままで終わるのだ

星【詩】

星【詩】

星の軌道
まるで航路
きっと長い旅になるでしょう

2人の思い出を巡りながら
夜明けを待つよ

電車【詩】

電車【詩】

電車に揺られております
これからどこへ行こうかな
飛び出してみたかったのです
ゆるりとほどけた糸を忘れて

忘れてしまいたいことがあるんだ
知らなくても生きていけたのに
手を引かれて振り向いた先で
確かに未来を夢見てたのです

得られない感情は置いていこう
終点まで少し眠ろう

尾ひれ【詩】

尾ひれ【詩】

溢れかえった約束を少しずつ流していって
心が軽くなった錯覚をするのです

うんざりするくらい長い会話で
世間的恋愛をしている気分に浸るのです

僕らは不器用で
嘘をついた
愛想ついた
話に尾ひれがついていくのです

直線【詩】

直線【詩】

木々や花々が装いを変えるけど

私を絶えず追いかける影の背が伸びるけど

私は今を生きると同時に過去の存在でもある

私とあなたは遥かな直線上で重なっている

ずれ【詩】

ずれ【詩】

ずれが生じるたびに
責められている気持ちになる
私は私のことで精一杯なの

何かを信じるための土台が
ぽっかりと抜けている
十数年の月日がそこにはないの

波風【詩】

波風【詩】

冷たい手と手重ねて
大きく息を吸い込んで
宇宙の端々まで見渡せるような気がするまで

「帰り道は暗いから」
冗談交じりに流して
波風立てるくらいならもういっそ
何もないかのように

悔い【詩】

悔い【詩】

許されたいと思うほど
何も言えなくなってしまって

負い目なく騙してしまえるほど
器用ではないけど

全てが正しいと思うほど
純粋ではないので

君のために悔いたいの

王子様【詩】

王子様【詩】

電話かけたろ
忙しいから出られなかったって言うけど
今夜何時間待てば折り返しがくるの

子供みたいなことをしないで
大人の話し合いをしよう

君が起きる頃に出て
君が眠る頃に帰ってくる
薄情というのなら、君の王子様はどこだ

俺が知ったのは
真実の愛だ、運命はこうだ、言ったそばから
いや、
自分のことしか見えていないことに気づく

冷たい人