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真に働くとは”志を持つ”ということ

皆さんは働くことをどう捉えていらっしゃるでしょうか。

・給料をもらって生活していくために働く
・自分の興味のある分野を仕事にして頑張りたい
・やりがいを持てる
・最低限の生活ができる範囲の給料で良い
・できれば心身ともに負担のない仕事が良い・・・など
皆さん、働くことに対して様々に思うことがあると思います。

仕事に高い意欲を持ち、一生懸命に頑張れる人もいれば、
無理のない範囲で仕事をして、休みが充実している方が良いなど、
人それぞれ仕事へのモチベーションや考えがあると思います。

近年はワークライフバランスが大事とも言われるようになり、仕事と生活の両方を充実させること、休むことも大事ということを重んじるようになってきました。
働く時はしっかりと働き、適度に休む。もちろん、これは大事なことです。
働き過ぎはしんどいし、休み過ぎても怠けが出て良くない。働くことと休むことのバランスを大事にするということは、人として必要なことでもあり、難しいことでもあります。

働き過ぎてワーカーホリックになったり、過労死リスクが高くなったりするような働き方は心配になりますし、自分も職場も気を付けなければならないことです。
ですが一方で、ワーカーホリックになるほど仕事に向き合い、死にものぐるいで頑張るその精神はすごいことです。それが良い、お勧めするとは言えませんが、その必死な頑張りと努力・成果は周囲から大いに認められ、称賛され、大事にされるべきです。
さすがにやりすぎると心身の健康を損ね、命の危機にさらされる場合もあるので、しっかりとケアもされるべきでしょう。
社会や経済を発展させることに必死だった過去の時代は、こういった、無理してでも頑張る人達が多かったように思います。
その頑張りに対する問題点や、自殺や過労死等、よろしくない面も明るみになったため、現在の、仕事と休むことのバランスを重視した社会になってきました。
頑張り過ぎる人には良い方向性だとは思います。
頑張れる人はしっかりと成果を出しますし、職場でも重宝される方が多いでしょう。そういった人達が健康に、より良いパフォーマンスで仕事してもらうためには、働くことと休むことのバランスをしっかりと保ってもらった方が良いです。
テレワークやオンライン会議など、自宅で仕事できたり、遠方にまで出張等行かずとも仕事ができたりと、働き方も多様になりました。
それだけでも心身の負担が少し減ったという方も多いでしょう。

その反面、休むことや負担なく仕事することを大事にする、という点をはき違えて理解している人も増えたように感じます。
コロナ禍の影響もあり、近年は体調不良であればすぐに休むということが徹底されてきました。
そのせいか、ちょっとしんどいと『すぐに休んで良いんだ』と、休むことのハードルが低くなってしまった一面もあります。
元々仕事があまり好きでなく、働くのが嫌だなぁと思っていた人、学生や、まだあまり社会を知らない若い人達の中で、あっさりと休むことを選択してしまう人が増えているのです。それはいかがなものでしょうか。

・仕事を休むことは権利だ
・休みは多めで、でもそこそこ良い給料をもらいたい
・苦手なことはしなくても良い
・自分じゃなくても誰かがやってくれるだろう
・嫌なこと、気に入らないことは絶対にしない、むしろ何故しなければいけないんだ
という考えをよく聞くようになり、何かと個人の権利だ、自由だ、コンプライアンスだと言って、自分の要求を通そうとする人が増えたように感じます。
それが正当な要求だけならまだしも、あまりにも勝手だろう、周囲への配慮が無さすぎるだろう、と言いたくなるような要求が増えたのです。

確かに休むことは大事で、権利も尊重されるべきではありますが、休むにも、そこそこ良い給料をもらうにも、それなりの日頃の努力と実績がいるのです。そこが疎かな人ほど、「○○させてほしい」「もっと給料を上げて欲しい」「もっと休みたい」「この業務はしたくない」と言っていることが多いのです。それはただの我儘であって、権利がどうこうという話ではありませんね。
私は仕事柄、こういった我儘な要求に振り回されて困っている方のご相談をよくお聞きします。要求された側は、要求してきた側の分まで働いてヘトヘトになり、本当につらそうです。
『自分だって本当なら休みたいし、適度なバランスで仕事して良い給料をもらいたい・・・でも相手が仕事をしてくれない。また急に休まれた。仕方なくその分まで自分達がやるしかない、頑張るしかない・・・』そんな状況が
多々起きるのです。
皆さんも少なからず対人関係や仕事の中でこういったことはありませんか。でもそれを指摘したり、表立って言ったりしにくい世の中になりました。
苦言を呈すると、パワハラだ、権利の侵害だ、とすぐ言われます。「だから何も言えないんです、悔しいんです」と、企業の方や相談に来られた方はよく言われます。
そうやって文句を言う人は、自分の権利や自由は強く訴えてきますが、相手側にも権利や自由があることは無視します。なんなら、無いものとして考えています。
相手からの主張、権利、世間体、他者からの評価、そういった基準のよく分からないものに圧迫され、主張をぶつけられる側は気持ちがどんどん折れていってしまうのです。
そういった、疲弊しながらも、他人の分まで頑張らないといけなくなる人が私達の周囲にはいるのです。自分が休んだり、したくないことから逃げたりした後どうなるか等、 新しく仕事を始められる方はよく考えた上で、自分の働き方や休み方のバランスをとってもらいたいと思うのです。

楽で負担のないことを求めること、したい仕事だけをすることがオールオッケーではありません。
若い人や働き盛りの世代ほど、これからの社会を担っていくのですから、自分のものの考え方・捉え方・日々感じたことをこまめに見つめ直し、社会に必要な行動と判断を選んでいかなければいけません。
毎日好きなことして、楽しければそれで良い、それだけの日々ではいけないと私は考えています。
楽しさと同時に、厳しさや苦労も経験して自分を磨いていかなければいけないのです。
しんどいことはしたくない、好きなこと・都合の良いことだけを選んで楽に生活していきたい…誰しも思うことですが、それでは本当の意味で充実した生活、自分を律した人間にはなっていかないのです。一見、毎日が楽しそうなだけの、中身のない人間にもなりかねません。

お金を稼ぐことは楽にできることでしょうか。そんなことはない、と皆さん本当は分かっていますよね。大なり小なり苦労と努力をしてお金を稼いでいるのが私達人間です。
楽になるのも、稼ぎが豊かになるのも、休みが充実するのも、それなりの頑張りと努力、結果を出してこそ得られるものです。
最初は低い給料からスタートしても、努力して仕事をやり抜いて、それが認められ、出世することで給料が上がっていきます。
仕事を頑張れる、成果を出せる人は信用され、次々と仕事を任され、より良い仕事が舞い込んできます。
自分がそういう人間であるかどうか、そうなれるかどうかを意識して働いた方が良いです。
仕事が来ない、頼まれない・・・それはつまりそこまで信用されていない、頼りにされていない、ということでもあります。
仕事が少なくて早く帰れるからラッキーと思うのか、仕事が舞い込んでこない自分に危機感を持つのか。その気付き次第で自分の今後の働きぶりや成果、収入が変わります。
危機感を持てば、「これはまずい、もっと頑張らないと」と、人間誰しも思うでしょう。そうやって自分の現状を振り返り、頑張るべきところはしっかりと頑張る人が増えてほしいものです。

 若かろうが年上だろうが、頑張る人は頑張りますし、頑張らない人はいつまでたっても頑張りません。休むことの方が美徳だとさえ思っているでしょう。美徳と思っても良いのですが、そこに重きを置き過ぎて仕事をしない困った人が増えているのが問題なのです。

休む時は、自分が休んでも対処可能なように、必要な準備や情報共有を日ごろからしておくこと、周囲との信頼関係をしっかりと築いておくことをしておきましょう。
人間誰しも急な出来事や体調不良で休むことはもちろんあります。
そういった時に周囲から疎まれないような振る舞いを、日頃からしておかなければなりません。
周囲の存在があってこそ自分が仕事でき、今ここに居ることができているということに感謝しなければなりません。
周りのことを考えず、簡単に、小さい頃の学校を休むような感覚で休んだり遊んだりしていては、社会人として成り立ちません。それは子どもが体だけ大きくなって社会に出ただけです。
そんな人間だと思われないような振る舞いを日ごろからしていただきたい。

そして夢や目標を常に持つことです。それが人間を輝かせます。
頑張るには、夢や目標がしっかりと確立しているか、それに向けての意欲を高く保てるか、それが個人の成長と成果を左右します。
しっかり稼いで将来良い暮らしがしたい、結婚した時に家族を養っていけるだけのお金を稼ぎたい、立派な家に住みたい、かっこいい車が欲しい、そういったことでも良いのです。
壮大なことでも、小さなことでも何でも良いのです。
夢や目標を持ち、そこを目指して活動している人は生き生きとして見えます。
夢や目標とは、すなわち”志”なのです。
自己を磨き、より良く生きるために、自分の”志”は何であるのか、それを考えてみてください。

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