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以外と知られていない、何故フォームミルクは出来るのか?パースと日本の牛乳を比較しつつ説明

以外と知られていない何故フォームミルク/フロスミルク(form milk/Froth milk)は出来るのか。コーヒーマシンのスチームワンドでミルクを温めたらミルクのふわふわが出来ると思っていませんか?

ちょっとだけ正解です。

詳しくは、コーヒーマシンの中にあるボイラーから水蒸気を出してスチームワンドの先の穴から、ミルクに熱い蒸気を4-6か所の穴から出します。
ミルクを温めると同時に、スチームワンドの角度によってミルクに細かい空気を入れる事が出来、フロスミルクを作ることが出来るのです。
実はこの細かい泡はジャグの中で回してる間に、ジャグの中側にぶつかって、さらに細かくなっていくのです。ようはミキサーのような感じで、ブレードが中身を細かくしているわけではなく、遠心力で壁にぶつかって細かくしているのです。

では何故フロスミルクは形を保ってラテアートなど出来るくらいすぐに泡が弾けないのでしょうか?
実はミルクに含まれてるプロテイン(タンパク質)が泡を包んで弾けるのを防いでくれているからです。なのでプロテインが少ないミルクはラテアートが全然持続しないですよね。ラテアートも作りにくい。もうピンときた方、経験があって思い出した方は多いのではないでしょうか。

牛乳の栄養素比較表

上記の比較表は100ml単位に計算し直したものです。パースのカフェで人気のあるミルクと日本の有名牛乳の栄養素を比較してみました。
個人的感想ですが、ブラウンスは甘みが強いのですがミルクでお腹いっぱいになるほど少し重く感じるミルクです。それに比べバニスターダウンにミルクは軽く、コーヒーの味を邪魔しすぎない重さ。
日本のミルクの栄養素が二つとも似たり寄ったり(というかほぼ同じで恐怖)なので一種類でよかったな、一応比較の為にそのままにします。
両方飲んでいませんが、おいしい牛乳も農協も、甘み重視の重い方のミルクに該当するのではないかと予想します。

コーヒーに合うミルクで悩んだら栄養素を見て、カロリーやプロテインで比較するのもいいと思います。
ラテアートで売りたいなら、プロテインは高めの方がいいし、コーヒー旨味に甘さを強く出したいなら糖質を見て、甘さが一番引き出される58ー62度にミルクの温度を確実にするトレーニングや、温度計を必ず使うようにする。
などなどいくらでもコーヒー以外の部分でも改善できる部分があるので参考にして下さい。



まだ表面がシャイニーで柔らかい最高のテキスチャーのミルクが出来ない方は、『何故そうなるか?』を意識してやってみてくださいね。慣れればゴーストスチーミングでも綺麗なフロスミルクを作る事が出来るようになります!
コーヒーは知識も大事ですが意識したトレーニングもすごく大事です。
ただ理由をわからず何年も経験を重ねても、時間がかかる一方で、自分の気付きを待つしかなく、とてももったいないです。
美味しいコーヒーの為にミルクも最高のものを目指しましょう。




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