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ビジネスルールvol.5 バランスのとれたシャープ感が命 スーツスタイルの仕上げは美麗なビジネスパンプスで!:『Precious』『Precious.jp』寄稿

※本記事は『Precious』10月号別冊付録(2016年)、『Precious.jp』に掲載された
日野江都子の寄稿記事からの転載です。

「エグゼクティブスーツの足元は、プレーンパンプスがお約束」

正式なビジネスの場では、表革のブラックとベージュ(ヌード)が基本です。靴売り場をチェックしてみると、最近はパテントレザーのパンプスを多く見かけますが、これはもう少しスタイルを表現していい職種やシーンのみに限定したほうが賢明です。男性のビジネス靴を見れば、納得できますね。とはいえ、靴はアクセサリーのひとつ。セカンドカラーにネイビーやグリーン、ボルドーなどがあると、単調に陥りがちなスーツスタイルのバリエーションが、広がります。

仕事靴として活躍させたいベーシックパンプスは、見た目の美しさもさることながら、革の質感と歩きやすさを考慮して選んでほしい。そもそも男性のビジネス靴とはつくりが違うため消耗も早いですが、それでも上質なものは、結果、長く使えて経済的です。また、ヒール形状によっても、見た目の印象は微妙に異なります。たとえば、踵から地面にシュッとまっすぐ伸びるものは、スタイリッシュに。内側にカーブを描くものは、仕事には色っぽすぎて見えてしまうことも。横と後ろからの姿も、購入時に必ずチェックしてみてください。

「ヒールは最低7〜8cmないと、仕事も存在感も、冴えません」

多くのビジネスマナー本には、ヒールの高さは3〜5cmが適当とされていますが、これこそいちばん脚がもっさり見え、装いのバランスが悪くなる高さ。やはりヒールの高さは、7〜8cmないと構築的なスーツスタイルには映えませんスカートスーツの場合は特に、ヒールの傾斜を借りて、ひざ下の長さをつくってあげましょう。ちなみに細いピンヒールは、日中のビジネスアワーには機能的にも不向き。ハレの場や、夜のパーティー向けのものです。

「手入れがされていない靴は、自己メンテナンス不足=仕事ができない証」

いくら高価なパンプスを履いていても、メンテナンスができていなければ「自己管理のできない、だらしない女性」と見られるのがオチ。特にヒールの先がめくれていたり、トウが削れたままになっていると、座ったときにとても目立ちます。ビジネスパンプスを購入後は、特に消耗しやすいソールのフロントだけでも、補強してもらいましょう。そして事前に歩いて、足になじませておくこともお忘れなく。仕事を円滑に進めるには、なにごとも準備が必要なのです。

「尖りすぎたトウにご用心!」

ビジネスパンプスは、あまり尖りすぎないポインテッド・トウが望ましい。先端が尖りすぎていると、日本人特有のふんわりした脚がシャープな靴との比較対照で、必要以上にたるんで見えます。それに、少し頑張りすぎたイメージも...。逆にラウンド・トウは幼い印象が漂うので、ビジネスの最前線で働くプレシャスキャリアには、おすすめできません。ビジネススタイルは、バランスのとれたシャープ感が命です!

靴(ヒール7cm)各¥70,000(フェラガモ・ジャパン〈サルヴァトーレ フェラガモ〉)


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