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◎フィンランドから学ぶ◎持続可能な未来のために◎なぜ幸福度が高いのか!?

コロナの影響で日本に帰国中、「持続可能な未来」について考えていました。

エストニアへ戻れるのだろうか。
そもそも、この先海外での生活は実現できるのだろうか。
日本でこれから生活していくとなれば。

様々な可能性を考えながら、私とかっちゃんの理想の生活を現実へと近づけるために、「なぜフィンランドは世界一幸福な国と言われているのか」ということについて、自分なりに考えてみました。

そこには、「自然と教育」が大きく関わっていると感じたのです。


かっちゃんの夢

私のパートナー、かっちゃんの夢は、

「フィンランドに住む!!!」

理由は、「世界一幸福な国だから。」の一言。笑
かっちゃんらしいなと、その夢に乗っかって私も日本を飛び出し、1年が過ぎました。

今はエストニアで活動をしていますが、フィンランドに住むことを諦めたわけではありません。

しかし、エストニアに住んで半年が過ぎましたが、エストニアも自然が豊かです。サウナ文化もフィンランドと同じくあります。湖もたくさんあり、フィンランドに比べると物価が安く、住みやすさとしては申し分なし!!

教育についても、エストニアは早くからプログラミング教育に取り組んでいたそうです。そしてついにフィンランドを抜き、欧州でエストニアがトップになりました。

「エストニアから始めるのでもいいな〜!!」

となっているかっちゃん。


フィンランドの自然

国土の7割以上が森林
湖などの内水が1割
フィンランドは森と湖の国です。

サウナに入って、湖に飛び込む。
私もフィンランドで体験しましたが、イメージ通りでしたね。

日本の国土も、7割が森林。自然豊かな国は同じです。

しかし、フィンランドでは、「自然の中で過ごし、楽しむ権利」を全ての人に保障されています。


everyman's right(自然享受権)

◎野山で自由に散策、キャンプ、スキー、サイクリングして良い。

◎保護種でない限りは、ベリーやキノコ、花を摘んで良い。

◎釣り糸と釣竿を使って、釣りをしても良い。

◎海や湖で泳いだり、舟やボートを走らせても良い。など

他人に迷惑をかけたり、他人の所有地を傷つけたり、野生動物を妨害してはいけないというルールやマナーを守れば、全ての人が自然の中で楽しむことができる権利です。もちろん、旅行者に対してもです。

自然環境や生物多様性の保護を理解し、自然と調和して生きる知恵をその中で学ぶことができる素晴らしい権利です!!!


「環境と自然」を学ぶ

幼い頃から、自分たちが暮らす地域の自然環境や生態系について、多様な教材を使い、観察し、調査し、学ぶという「環境と自然」というカリキュラムがフィンランド国家教育委員会で定められているそうです。

日本の小学校のカリキュラムでも、「自然体験」や「林間学校」など、自然の中で泊を伴う行事があります。フィンランドの教育では、「自然の中で学ぶ」ということを、より身近に、幼い頃から頻繁に機会がつくられているようです。

持続可能な未来のために、「環境と自然」を学ぶことは、自分の暮らしを学ぶことであり、「環境」「幸福な生活」「持続可能な未来」に対する責任について考えることを目的とされています。


自然学校や環境学校

近隣の公園や自然を舞台に、「自然学校」や「環境学校」と呼ばれる施設が存在します。そこには、野外で「環境と自然」を学ぶためのプログラムがあり、専門的な知識を持った講師がいます。また、教員用の研修も用意されています。

自然についての知識や体験を提供し、持続可能な生活環境に対する責任について啓発することや、子どもたちに「人間は自然の一部である」との理解を促すことを目的としています。

自分が自然の一部であるということを、自ら自然に触れ、体験することで感じることができる、素晴らしい機会がつくられています。


学ぶ環境

一年ほど前、フィンランドの大学や高校、小学校を視察させていただいた時にも書かせてもらいましたが、学ぶ環境が素晴らしい!!!ということです。

児童・生徒が自ら進んで学べる環境づくりが、学校の隅々まで配慮されていました。私もこんな学校だったら、今からでも通いたい!!と思うほどです。

カラフルでおしゃれで、使いやすさも考えられているフィンランドのデザインは、学ぶ意欲だけでなく、ワクワク・ドキドキに溢れる「学ぶ環境」が整えられている空間でした。

「自然と教育」

「幸福度」とは、豊かな自然の中で、自分も自然の一部だということを受け入れ、自然の中で学び暮らしていくことから生まれるものだと思います。

「教育」と言ってしまえば、教師から一歩的に与えられるものと感じるかもしれませんが、生きていくために必要なことを身につけていくこと全てに対しての総称だと私は思っています。

そして、一歩的に与えられるものでなく、自ら学び、体験し、実践してこそ「生きる力」となると思っています。

フィンランドでは、「everyman's right(自然享受権)」として、自然の中で誰もが自由に楽しむ権利が与えられています。生活の中で、教育の中で、自然と関わって生きていくことは必要不可欠であり、その大切な自然の未来への影響に、自分自身が大きく関わっているという責任も同時に考えていきます。

フィンランドの子どもたちは、「持続可能な未来」について考え、自然と共にいきていくことを幼い頃から実践していきます。

「自然と教育」を実践してきたことこそが、現在「世界一幸福度が高い国」と言われている理由ではないのかと私は思いました。

自然の中で、自分も自然の一部であるということを感じていきていくことこそが、「幸福」なことであるのだと思います。


日本も自然が豊かな国です。
フィンランドから学び、「自然と教育」を実践していけば、日本に生きる人たちの「幸福度」も上がるのではないかと、願いを込めて◎


参考
フィンランドで見つけた「学びのデザイン」大橋香奈著、大橋裕太郎著


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