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家族とは、血のつながりか、過ごした時間か。

同じステップファミリーのパパ(継親)から、再婚したばかりの頃、保育園のお遊戯会、小学校の運動会でパートナー(妻)が涙を流しながら応援していることに共感できなかったという話を聴いた。

僕もこれについては同じ経験をした覚えがある。

再婚して半年後の長男継子の小学校の運動会、気合いを入れてカメラ撮影に臨んだが、妻と同じくらい応援に熱が入ったかと言えば正直そこまでなかった。

同性であるがゆえに可愛い可愛いという視線では見ることはできなかった。さらには、徒競走で遅ければ惜しかったという気持ちと同時に、本音ではなんでこんなにどんくさいの?というネガティブな感情を抱いた。

しかし時間の経過とともにこの妻とのギャップ、ネガティブな感情の理由がわかってきた。

子供のできること、できないこと、成長段階のスピードを理解してなかったからだ。

子育てで一番うれしいことは子供の成長を実感することだと思う。

成長を実感するにはある条件が必要となる。それはこれまでにできていること、できていないこと、そして子供の成長スピードの理解しているかだろう。

これまでできなかったことが、できる。子供のお遊戯会、運動会ではこの瞬間に立ちえるからうれしいのだと思う。もちろん、これまでを知っているのでできない姿を見ても子供本人が頑張っている姿は愛おしい。

一方で中途養育者となる継親(ままおや)は、これまで子供が何ができて何ができないのか知らない。国語は得意でも算数は苦手、絵を描くことはもっと苦手などといった得意不得意、成長スピードもよくわかっていない。

実子と比較して継子(ままこ)を愛せない、苦手という人の感情を非難はしない。ただ周囲も含め、ステップファミリー(子連れ再婚家庭)がうまくいかない理由を、血のつながりに短絡的に結論をだして欲しくない。

家族とは、血のつながりか、過ごした時間か。

継子、継親の両方を経験してる立場からすると、嘘偽りなく、過ごした時間だと思う。


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