#スポーツの未来に僕たちが出来ることを終えて_前編

12/14@クロスパルにいがたで開催された「第2回 #スポーツの未来に僕たちが出来ること」が無事終了しました。登壇者の皆様、ご参加いただいた皆様、運営チームの皆様お疲れ様でした!ありがとうございました。

登壇者でありながら多くの学びと気付きを貰えた時間だったので、ご参加いただいた皆様のツイートも交えながら、しっかりシェアさせていただこうと思います。

まず、登壇者のメンバーはこちら!+遠藤さん

イベントの主題は「スポーツやアスリートの価値を考える」でした。このイベントに登壇させていただくにあたっての意気込みは以前noteに書いたので、今回はイベントの中で特に印象的だった話を中心にまとめています。(イベント前に書いたプロローグ記事はこちら。)

内容てんこ盛りにつき、前編と後編に分けてお送りします!

目次

[前編]
①スポーツと教育
②スポーツと多様性


 [後編]
③スポーツとスポンサーシップ
④スポーツと情報発信
⑤ヒトはスポーツに何を求めるのか
⑥この灯りを消さないために、広げていくために

①スポーツと教育

人生で必要な全てはサッカーから学んだ

(早川選手)
僕は幼少期からサッカーしかしてこなかったので、人生で必要な全てはサッカーから学びました。色んな選手がいる中でどうチームをまとめていくのか、ということだったり、その中で自分が果たせる役割であったり。自分と違う意見を持っている人とプレーする時には、聞くだけでなく自分の意見を言わないと伝わらない、通じ合えない部分もある。嬉しい、悔しい、上手くいかない・・・日常なぁなぁで済むこともスポーツではハッキリ出る。人間関係、物事を上手く運ぶことは全てサッカーから学びました。そして、サッカーを通して色々な場所に行けた、今まで知らなかった世界を知ることができた。

各年代のトップレベルでキャプテンを務めてきた早川選手の言葉には説得力があります。特に、「日常ではなぁなぁにやり過ごせるところをサッカーでは見過ごすことが出来ない」という部分は、ビジネスにも置き換えられます。物事を前に進めようとする時、自分および他人と真摯に向き合えることはアスリートが長けている部分と言えそうです。

ちなみに「全部サッカーから学んだっていうけど学校の成績は...?」と聞くと、予想通り優秀だったとのこと。流石です。笑


強みを見出し、長所を伸ばすこと 

谷口さんはスペシャルオリンピックスという知的障がい者の世界的スポーツの祭典に長く関わり、また谷口さんのお子さんはハンディを抱えていらっしゃいます。谷口さんは、課題ではなく強みを見出すことが重要であることを強調していました。

(谷口さん)
障がい者は出来ることと出来ないことが特にハッキリしている。出来ないことはあっても、何かひとつのことは凄く得意な場合もある。彼らの課題を見始めるとキリがないし、彼らも嫌になってしまうけれど、強みを見出して長所を伸ばしてあげることで課題も一緒に引き上げられる。ハンカチの真ん中がその子の長所で端っこが短所だとすると、真ん中(=長所)を引っ張り上げると四隅(=短所)も一緒になって上にあがってきて、結果的に課題解決に繋がる。

ハンカチの話、好きです。この考え方は障がいの有無問わず指導者が持つべきマインドだと思います。スポーツ指導の現場に目を向けると、課題を見つけては怒鳴りつける指導者が未だに多くいます。指導者である前に教育者としてどうあるべきか。教育の転換期である今、考えるべき問題だと思います。


負けることの価値 

(谷口さん)
クロスカントリーの指導をする時、子供たちにはあえてクリアできないコースを走行させることもあります。それは、出来ないことがあることを知って欲しいからです。相手に/自分に/自然に勝てないことがあることをまず知り、どうやったら勝てるようになるのかを自分達自身で考える。スポーツは負けることにも価値があると思います。

負ける価値、すごく納得しました。失敗や負け、挫折をどう乗り越えるのか。幼少期からエリート街道を走ってきた選手より、挫折や困難を自分なりの方法で乗り越えた選手の方がヒトとして強い。そして、確立した自分なりの乗り越え方は人生の財産になります。

個人的には、親や指導者が「子供をどれだけ上手く失敗させてあげられるか」がめちゃくちゃ重要だと思っています。親や指導者は「この子、失敗するかもしれないなぁ」という場面では積極的に失敗を経験させてあげるべきで、高校受験だってその子が成長するきっかけになるのであれば失敗したって良い訳です。本田圭佑選手が成功に囚われるな、成長に囚われろと常々仰っていますが、そういうことだと思います。

その子の能力より少し高いレベルの世界を見せてあげるのは、指導者の務めです。そして、スポーツは子供を上手く失敗させてあげるのに最適なテーマなのかなと思います。僕自身もこれまで、スポーツに勉強に沢山の失敗をさせてもらいました。両親には本当に感謝しています。(狙ってたかどうかは知りません笑)


個の時代だからこそ協調が必要 

スポーツをしているお子さんがいる参加者の方に、スポーツが子供にもらたす教育な側面についてお伺いしました。

(質疑応答)
私の子供は元々1人で遊ぶのが好きな子なのですが、スポーツをしようとすると1人で完結することはまずない。もちろん1人遊びで得られるものもあるのですが、スポーツは社会で生きる為に必要な素養を身につけられるのかなと思います。

強い個であることは重要ですが、1人で何かを完結させられる人はほぼいません。個の時代だからこそ、周囲と協調出来るかどうかはすごく重要な素養になってくると思います。(事実、協調出来ない若手社会人は増えてきているように感じます)



②スポーツと多様性

ここからはスポーツの福祉的価値に関する話の中で出てきた「スポーツと多様性」について、です。今回の登壇者の皆様だからこそ当事者として語れる内容でした。

スポーツは多様性の集合体 

(清水選手)
車いすバスケは持ち点制というルールがあって、様々な障害をもった人が公平に参加できるようにするために、各選手の障害や身体能力に応じてクラス分けが行われ、障害の重い人から順に1~4.5の持ち点を与えて、試合に出る5人の選手の合計点数が14点以内になるように設定されています。つまり、選手によって出来ることと出来ないことが明確にあるということです。ハンディキャップという考え方ではなく、お互いの多様性を深く理解してプレーできるチームが強い。

早川選手はサッカーも同じだと強調していました。ピッチ上に誰1人として同じ選手はおらず、全ての選手に個性がある。つまり、チームは多様性の集合体。早川選手自身はGK以外であれば全ポジションでプレー出来るそうですが、メンバーの個性を正しく理解し、その中で自分がどのような役割を担うべきかを判断できるからこその芸当だと思います。

また、僕が全日本大学サッカー選抜でチームメイトだった現・アルビレックス新潟FWの河田選手について触れながらこんな話をしました。

(五勝出)
河田選手のプレーの特徴である思い切りの良さや野性的な魅力、パンチ力やアイデアは、彼のオフザピッチにおける振る舞いや性格ともリンクしています。というか、そのまんまです(笑)。スポーツ選手のプレースタイルと性格はリンクしている場合が多い。早川選手は全体を俯瞰しながらチームを前進させられる選手だと思うし、それはオフザピッチの振る舞いを見ていても感じます。僕も早川選手寄りの性格ですが、河田選手のような突進力を持っている人は素直に羨ましいです(笑)。

スポーツにおいて多様性を認め合えることは、即ち社会において多様性を認め合えることと≒だと思います。


多様性に対する日本と海外の捉え方の違い 

(谷口さん)
ALT(外国語指導助手)の外国人の先生は、障がいを持つ子供との触れ合い方やコミュニケーション、対応等が非常に自然で気持ちが良い。また、海外ではスペシャルオリンピックスの認知度が高く、皆「Oh,Yes!」と笑顔で話しかけてくれる。私の子供も障がいを持っていますが、外国の方は言葉が通じなくてもコミュニケーションが取れてしまう。素晴らしいなと思います。
(清水選手)
私もそのことを凄く感じます。海外の方は押すタイプのドアを開けるのに少し苦労する場面で自然とドアを抑えてくれたり、逆にサポートが必要無い時は良い距離感で見守ってくれる。今日まさに東京駅であったことなのですが、日本人の場合は私が車いすに乗っていると大人が三人掛かりで膝をついて何か問題があったかのように大袈裟に対応してくれようとする。それ自体は有り難いことなのですが、障がい者や多様性に対する理解度は外国人の方が圧倒的に高いと思います。

続けて、谷口さんと清水選手に対して「なぜ日本人は障がい者に対して気持ちの良い応対が出来ないのか」を質問したところ、小さい頃から障がい者と過ごした経験があるかどうかが大きいとのこと。事実、日本人でも障がい者と同じクラスで育った子供は自然と多様性について理解し、行動ができるようになるそうです。

清水選手は「自分がこの状態にならなければ、義足や義手の人の姿を進んで見ようとはしなかったと思う」と素直に仰っていました。障がい者の子供たちを特別支援学級として囲うことの良さは当然あると思いますが、反対にそのことが招く弊害もあることを強く感じました。

そして、多様性を理解する上でもスポーツは一役買えるのではないかと改めて感じました。清水選手の話にもありましたが、出来ることと出来ないことがあるのは当たり前。その上で健常者と障がい者が同じチームでパラスポーツをすることは、多様性を理解して認め合うことに貢献できるはず。そういう意味でも2年後に東京で開催されるパラリンピックが果たすべき役割は非常に大きいと言えます。


ハーフタイム

ということで、レポートの前編はこちらで終了です!

もちろんここに書いた内容は全体の1/10程度なので、もっと詳しい内容が知りたい方はこちらのアーカイブ映像配信にてご覧ください....と思ったら録画配信もチケット販売終了しているのですね...!遠藤さん、僕も映像見てみたいので販売再開してください!笑


後編も濃密な内容となっているので、UPをお楽しみに^^


-fin-

五勝出拳一[ごかつでけんいち]
アスリートの価値やスポーツBizについて情報発信|脱・セカンドキャリア|東京学芸大学蹴球部&全日本大学サッカー選抜 主務 ➡︎ 現職は広告屋|サッカー選手育成アカデミー神村学園淡路島キャリアアドバイザー|COYG|Nikon Z6|気軽にDMください📩発言は個人の見解📢日本に40人の苗字の持ち主、ゴカツデです。







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