ここでは「南極とは一体どういう場所なのか」を紹介です。

南極の特徴や、南極点や南極大陸といった呼び方ごとの意味など。

初めて南極について調べている方にも分かりやすく、簡単に説明します。

南極とはどんな場所？

南極とは南極点を中心とした南極大陸、および小島・海域を含む地域です。

地球で一番南の位置であり、日本からは約14万km離れています。

・氷と海の世界

南極は陸地がほぼ氷で埋まっており、氷床の厚さは平均して約2500mと言われています。

ちなみに一番厚い氷床の高さは4000m。それはつまり富士山（3776m）よりも高い（もはや山脈レベル）ということ。

辺り一面、白い氷と青い海の世界が広がります。

※氷床…陸地の上にある厚い氷のこと

・地球で一番寒い

南極は冷たく乾燥した空気ばかり。地球で一番寒い地域となっています。

それは氷で覆われているのもありますが、ほとんど氷雪気候であり、降水量も砂漠並み少ないからです。

南極にある日本の観測基地「昭和基地」では夏の気温が平均－1℃、冬の気温が平均－20℃。
これは例えるならば夏は冷蔵庫の中、冬は冷凍庫の中にいるようなものです。

※一般的に冷蔵庫の中が－4℃前後
冷凍庫の中が－18℃前後

昭和基地よりも内陸に移動するとさらに気温は下がります。ちなみに－30℃になると吐いた息が凍るそうです。

・人の影響が少ない

南極は気象条件が厳しいことや領有権が認められないため、永住者がいません。

そのため、あまり人の文明が関与しておらず、人由来の環境汚染はもっとも少ない地域です。

しかし、オゾン層破壊や地球温暖化など環境問題による影響を受けやすく、地球が抱える環境問題の基礎情報を正確に集められます。

地球の健康度を測るのに丁度良いバロメーターだとも言われています。

※永住者はいないが、毎年夏季に4000人、冬季に1000人ほどの調査員が南極に出向いて研究活動を行っている。

南極と呼ばれる場所

• 南極点

• 南磁極

• 南極大陸

• 南極地域

• 南極圏

・南極点

南極点とは、南緯90度の位置を示します。地球の南の頂点であり、ここよりも南の場所はありません。

南極点にいると、どこを向いても北を向いていることになります。

※地球儀を見たときに回転軸の下側になるのが南極点、上側が北極点

南極点は地面の高さが100m。その上に2700mの氷床が乗っています。（合計して標高2800m）

南極点に初めて到着したのは、ノルウェイ人のアムンゼン氏。現在、南極点にはアメリカのアムンゼン・スコット基地があります。

・南磁極

南磁極はコンパスが示す南の位置です。南磁極でコンパスを使うと、針は垂直に立とうとします。

実は南極点とは位置が北西から北方向にズレており、そのズレは1年に約10kmずつ大きくなっています。

・南極大陸

南極大陸は南極圏にある大きな陸地。地球上で5番目に大きく、広さは1400万㎢です。

100万円以上前から降り積もった雪が固まり、大陸の約98％が氷床・氷河で覆われています。

地球上に存在している氷の9割は、南極大陸の氷河・氷床が占めているそうです。

・南極地域

南極条約では、南緯60度よりも南の位置を南極地域と呼びます。

南極条約は1959年に制定され、どの国も南極地域の領有権を持たないというルールを作りました。

そのため、南極地域にはさまざまな国の基地があり、お互いが情報を交換しながら気象や生物などを調査しています。

南極にある日本の観測基地は「昭和基地」「みずほ基地」「あすか基地」「ドームふじ基地」の4つです。

・南極圏

天文学では、南緯66.5度よりも南の位置を南極圏と呼びます。

南極の季節

日本は南半球、南極は南半球にあります。

そのため日本と南極は季節が反対です。

南極では8月が冬。一日中太陽が出ない'極夜'になります。

そして1月が夏。一日中太陽が出ている"白夜"になります。

※昭和基地では約半年間、極夜と白夜が続く

南極は一番南の場所！氷と海ばかりで寒い

まとめです。

昨日、TVアニメ「宇宙よりも遠い場所」を見終わったので、南極のことが気になって調べました。

今回は南極と呼ばれる場所がどこにあるのか、その特徴をざっと挙げています。

まだまだ南極の情報を調べたいところですが今日はここまで。

また別の日に、南極の生物や危険、北極との違いなどもまとめたいと思います。

それでは。

(主な参考サイト）
環境省_南極キッズ
南極を切り撮る 十勝毎日新聞電子版PRESENTS

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