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大丈夫じゃない時に大丈夫じゃないと伝えること

1月末にバンクーバーに帰ってきてから、
とにかく精神的に追い込まれる日々。 


良いことがある分だけ悪いことがある。 
光も影も、どっちも半分半分で存在する。
と、わかってはいるものの。
あまりにもネガティブな日々。 
幸せなことはたくさん溢れているのに
満足できる心をどこかに無くしてしまった。


普段ポジティブだし、
良いことや感謝することばかりだけど、
過去1ヶ月のネガティブ具合といったら、
とにかく重い。暗い。苦しい。息できない。


普段は、”ちょっと良いこと”
なんていうレベルでは無く
素晴らしいことたちで溢れている。
苦しいときは、これでもかっていうくらい、
とんでもなく辛く苦しいことがやってくるのか。
もう。差が激しいなあ。




How are you?
から会話が始まる文化のバンクーバー。

I’m good っていつも返していたし、
いつもだいたい調子が良かったのだ。


ちょっとくらい嫌なことがあっても
自分の中でポジティブに変換して
気にしないでみたり、
この出来事を通して宇宙は
私に何を気づかせようとしているのか!?
と考えてみたり、
その日のうちにお風呂に入ったり、
次の日のヨガの練習ですぐにリセットできた。


そして
今まで学んできた哲学・心理学を元に
セルフコーチングをして、
自分の問題は
自分の中で
自己解決させる生き方を
常にしてきた。




でも今回はもうだめだって心底思って、
仕事を数時間前に行けません
ってキャンセルしてしまい
(↑そんなこと1度もしたことない。)
仕事先の皆さん、
ヨガの生徒さんたちに、
迷惑、心配をかけ、
お気遣いをさせてしまった。

自分が逆の立場だったら、
これくらい全然なんの問題もないよ〜!
むしろ今のあなたにとって
何をしてあげたらいちばん支えになる?
って聞くけど、
自分が他人に迷惑をかけるのは
自分の中で、とてもじゃないけど
許せることではないらしい。

そんな思いを抱えながらも
それでもやっぱりもう本当にだめだと思って。
この気持ち誰かに言わないと
私どうにかなりそう。
もうこれ以上大丈夫なふりはできない。
そのくらいまで張り詰めていた。



Vulnerability という言葉。
直訳は、脆弱性。
いまいちピンとこない言葉。
日本出身の私には、理解するのに時間がかかった。


大丈夫な振りをしない
強がらない
弱さを見せる
(それは強さということ)
そんな意味。




大丈夫じゃない、と
誰かに伝えられたのはもう何年ぶりのこと。
大丈夫じゃないことは何回もあったけど
それを伝えられたのは、
ここ何年もの間では、今回が初めて。

それでも
大丈夫じゃないと言うのに、
とても緊張してしまった。
相手は聞いてくれて、受け入れてくれると
わかっていても、信頼していても、
この言葉を発することに
私の口は全く慣れていない。

隠しきれていたかはわからないけど
たくさんの緊張とたくさんの勇気と共に
大丈夫じゃないと言うことができた。

何をそんなに恐れて
大丈夫な振りをしてきたかわからないけど、
今までこの言葉を使わずに生きていた私にとっては、
大きな大きな変化。
そして成長。
自分を褒め称えている。
苦しい時の中ではあるけど
この内なる変化を楽しんでいる自分もいる。



大丈夫じゃないと伝えたら、
いま・この瞬間に
一瞬で自分のために意識を向けてくれて
心を込めて話を聞いてくれる
共感してくれる
アドバイスをしてくれる
ただ一緒にいてくれる
そんな人たちが周りにたくさんいる
というより、周りにいる全員がそんなひとたち。
(ああ、なんてラッキーな・・!)

こうやって自分を曝け出すことで
自分の頭の中では絶対に思い浮かばなかった智慧や
インスピレーションを与えてくれる質問が
自分の必要な時に、必要な分だけ
周りの人から与えられる。

また、こうやって自分を感情を曝け出すことで
周りの人たちと、さらに深いレベルで繋がれることを
身を持って体感。

こういう会話をお互い繰り返して、
曝け出しあって、聞き合って、気にかけあって、
サポートし合って、想いあって、
どんどん深い関係性が築き上げられていく。

そしてその深い繋がりは
自分の強さを信じてくれる人が自分以外にいる、
という大きな安心感を与えてくれる。


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