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”燃え尽き”を経験して学んだ「勇気を出して◯◯!」

みなさんは”燃え尽きた”経験はありますか?!
私は以前勤めていた福祉の仕事で”燃え尽き症候群”(以下バーンアウト)を経験しました。
ちょうど、この仕事をしだして2~3年目の頃でした。
それまでは、色々と知らない事も多く、いい意味でも悪い意味でも
仕事のことばかりに意識が向き続けた状態でした。
またこの”バーンアウト”は、医師や看護師、教師、福祉などの対人援助に
従事する人がなりやすいと言われています。

アメリカの心理学者マスラックが”燃え尽き症候群”について、こう言っています。
”自分が最善だと信じて打ち込んできた仕事、生 き方、人間関係などが
全く期待はずれに終わっ たことで、もたらされる疲弊や欲求不満の状態”

つまり私の場合、成果や達成感を求めるあまり、利用者さんの変化を期待しすぎたり、自分のやっていることに対して空回りしていると感じていた時でした。
またこういった状況が、長く続くと”バーンアウト”につながりやすいとも言われています。

バーンアウトになりやすい人と特徴

当時見ていた下記の動画を引用し、私の実体験を交えながら明記してみました。
〈なりやすい人〉

  • 希望に満ちて意欲的な人。

  • 相手への貢献心が強くがんばり続ける人。

  • 仕事とプライベートのON-OFFがうまくできていない人。

  • うまくサボれない人。


〈傾向と特徴〉

  • 仕事への意欲の減退や枯渇(やる気がなくなる)

  • 仕事へのモチベーションと作業効率が下がる。

  • 貢献や達成感の欠如。

  • 不眠や食欲不振など。

今振り返ると、当時は仕事が新鮮で、覚えることも多くいい意味でも楽しんでいたんですが。
そこに気持ちが乗りすぎたんだと思います。


私の対処法とマインドセット

今まで楽しめていた仕事が、明らかにどんどんつらくなり
徐々に”仕事との距離を取りたい”という気持ちになっていきました。
その時に思い切ってとった行動が
”勇気を出して休む”です。

長期ではなかったですが、約2週間ほど休ませてもらいました。
もちろん
「みんなに迷惑かけてしまう…。」
「休める状況じゃyないやろ…。」といった考えが湧き出てきます。
「でも今、休まないと本当にヤバいかもしれない…。」という考えが強くなり、思い切って代表に相談し快く承諾してもらいました。
今思うと、勇気を出して休めたことは、本当によかったと思います。
そして、その休んでいる間は一切”仕事”のことを考えないように
様々なことを試しました。

今に集中するマインドフルネス瞑想や

自律訓練法や自然にふれに行ったりしました。

またカウンセリングを受け、そこで精神分析と認知行動療法をうけるなども。
そこで第三者のカウンセラーに話を聴いてもらい、客観的なコメントをもらえたことも大きかったように感じます。
これらの中でも”今に集中する”マインドフルネス瞑想も、私には良かったと感じています。

ですが.…先述した”成果や達成感を求めるあまり”の思考が
自分で自分を苦しめていることに気が付き
その考えを変えることを意識するようにしました。
つまり、私は利用者さんに対して、変化を求めすぎていたことに気づいたのです。
”相手を変えよう変えよう”としていたのです。
それに気づいてからは、相手を無理に変えようとせず
利用者さんに”気付いてもらう”という考えに変わり
利用者さん自身が納得して行動してもらうと言うふうに変わっていきました。
そうすることで、お互いが納得のいく関係性になったのも大きかったように感じます。
”思い”が強い支援者ほど、相手を変えようとしてしまいがちです。

そして、福祉の支援者の離職が多いと耳にしますが
まずは”勇気をもって休む”。
これに尽きると思います。

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