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<ジム>「ティップネス」から「エニタイム」に移行して感じたこと

33歳の時にティップネス(Tipness)に入会し、今年の5月まで何と15年間も通い続けました。(48歳です…汗)が、近年は色々思うこともあり、今回一念発起してエニタイム(ANYTIME) に引っ越しをしました。エニタイムは独特な文化もあり入会しようかどうかで悩んでいる方もいるかもしれません。そんな方に、私の体験談が少しでも参考になればな〜と思います。

■なぜティップネスに入ったのか

20年ほど前までは、ティップネス、コナミ、セントラルのような、筋トレやエクササイズマシン以外にもスタジオやプール、サウナ、ジャグジー、大きな更衣室とシャワールーム、化粧室、店舗によってはエステなどもあるような総合型のジムが主流でした。その中でも当時のティップネスはセンスが抜群によく、時代の最先端を走っているイメージで、圧倒的な人気を誇っていました。(現在は日テレが親会社ですが、当時はサントリーが運営していました。)もちろん老若男女色々な方がいましたが、比較的若い層が多かったのと、シニアの方も日頃から鍛えている系の層が多かった記憶があります。

私の場合は五反田店をメインに、関東全店舗のティップネスも利用できるエリア会員で、旗艦店だった新宿店と渋谷店(後にティップクロスと呼ばれる、ティップネスの中でも上位クラスの店舗としてリニューアル)、六本木店をよく利用しつつ、たまに広い面積を誇る横浜店や大きな銭湯もある川崎店、中野店、人工温泉のある新宿5丁目店などにも遠征してみる、のような使い方をしていました。月の会費は徐々に変化していったのですが、大体1万数千円。一年一括で支払うとそこから10%が割り引かれました。これは結構大きかったです。タオル使用料は月千円、保管用ロッカー(靴などの備品を保管して置ける小さめのロッカー)の使用料も月千円でした。

使い方としては、入館すると更衣室で着替え、ストレッチした後に筋トレ、その後ランニングやバイクマシンで500~1,000キロカロリーを消費、その後水着へ着替えてプールで泳ぎ、最後にサウナ、マッサージプール、ジャグジー、その後シャワーをして着替えて、ちょっとロビーで休憩をするといった感じで、平日だと約2時間、週末だと余裕で4時間を超えるぐらい館内にいたことになります。

その他の使い方としては、夜、知人や友人と食事会があるような時には、仕事を早く終えて最寄りのティップネスに行き、泳いでサウナに入り、身も心も整えてからいざ出陣!みたいな使い方もしていました。

特に旗艦店だった新宿店(ティップクロス)の設備は素晴らしく、室内から見える摩天楼な新宿の夜景も圧巻で、わざわざ新宿まで行く甲斐がありました。あと新宿店は、夜の商売をしている女性が出勤前に鍛えていたり、仕事の後に一人でやってくる男女、そして自身のメンテを怠ることのない、鍛えている系が多かった印象があります。(新宿と渋谷は他のティップネスと制服も違い、レセプションにはモデルのような美男美女のスタッフを従えていました。)

さらに、大阪へ出張した時には梅田店を利用したり(別途料金がかかりますが)、そんな使い方もできました。

その頃は平日2〜3回、週末に1回の頻度で通っていました。基本一人好きというかシャイな所がありますが、スタジオ系のアクティビティもたまに参加したりしてとても楽しかったです。

■なぜティップネスを退会し、エニタイムに入ることを考えたのか

少しずつ時代は変わり続け、トレンドやライフスタイルも変化していきました。まず、ジム以外にも色々と忙しくなっていき、ジムにそこまで時間を注ぐことができなくなっていった、という傾向が出てきたように思います。

本格的な人はゴールドなどに行きますが、そこまでではない私のような人たちは、24時間型のプールなどのない小さなジムに入会することが多くなっていきました。それに従い、小さくてもオシャレなジムや、ワンツーマン型のジムが増殖していきました。

それが原因かどうかは分からないですが、総合型ジムのティップネスも要所要所に古さを感じる所が出てきました。多くの総合型のジムはオープンしたのが20数年〜30年前ぐらい。まず施設に古臭さが出始めたこと。インテリアデザインも時代を反映していないような感じに思えてきてしまいました。

それは、若い人が急激に少なくなったことも原因としてあるかもしれません。自分も年齢を重ねてきたというのもありますが、60代〜70代ぐらいの男女が昼のメイン顧客、40代〜50代の「鍛えていない男性層」が夜のメイン顧客層になってきて、若い方や中高年でも鍛えている系の人たち少数派が隅っこでひっそりと筋トレをしている、のような光景が一般化し始めたような気がしました。(注:もちろん自分もイケてないので、自身を棚に置いて書いています。笑)

ジムって夢を与えるビジネスでもあるので、時代を牽引するような最先端的な人が多い方が、目の保養にもなるし、人々のモチベーションも上がるような気がするんですよね。

その頃の私は、仕事も忙しくて平日に時間を割くことが難しくなってしまい、週末のみ鍛えに行って罪滅ぼしをする、のような習慣になっていたと思います。水泳は大好きなのですが、なぜかプールも億劫に感じてしまい、たまにしか利用しなくなってしまって、無駄にお金を払っている感が強くなっていきました。

そして私にとって退会を決定付けた決定的な要因となったのが「コロナ禍」でした。まず旗艦店だった新宿店(ティップクロス)の閉店。多分ものすごい家賃やコストだったんだろうなと簡単に予想することができますが、会員としてはこれは本当にショックな出来事でした。

私のメイン店舗である五反田店に関しては、マシンは以前から古めだったのですが(店舗にもよると思います)、合成レザーが破れていたり、故障したままのマシンが目立つようになっていたこと、そして大幅な値上げが決まったことがショックでした。しかも1年一括で支払えば10%の割引となるサービスも消滅。私のようなエリア会員(関東圏のティップネスが全て利用可)だと、月1万6千円強に値上がってしまったのです。タオルと契約ロッカーを付けると1万8千円強。オプションで24時間型のFAST GYMの使用料も追加すると2万円。ジムを変える時期に来ているなという気持ちが一気に大きくなったのです。

ティップネスでモラトリアム期間を過ごしている間に、見渡せばどこにでも24時間の小型ジムができ、鍛えている人は、エニタイム派、ゴールド派に別れ始めてきたこと、エニタイムには比較的若い層(20代から30代が多く、プラス40代から50代くらいまでの鍛えている層が次に多い。女性も多い。)が多く活気があること、あと値段が大体どの店舗でも7000円から1万以下の設定となっておりリーズナブルであること、そしてとくに都心エリアにはどこにでもエニタイムがあるため通いやすそうと思ったこと、そしてパープルのブランドデザインに斬新さを覚えたことが理由です(笑)。

また母がカーブスに通っているのですが、エニタイムも同じようなコンセプトで、短時間でさくっと筋トレや運動をしてサクッと帰る、みたいな使い方が主流であることに興味を持ったのも入会の後押しをしました。そんなチョコチョコとした通い方であれば、面倒にならずに通うことができるかなと思ったのです。

実は最近になってティップネスも24時間型のジム「FAST GYM」を展開して頑張っていますが、店舗は基本郊外が中心で、都心店舗は極端に少ないため、残念ながら今回の検討では範囲外となってしまいました。

<事務を検討する際の重要な項目>
・会費と通う頻度とのバランス(コストパフォーマンス)
・通いやすさと身軽さ(ライフスタイル)
・活気のある雰囲気(モチベーション)

■ティップネスとエニタイムの違い

エニタイムもティップネス同様、メインの店舗を最初に決めることになっています。私の理想は、家から通いやすい店舗である不動前店か五反田店、もしくは高輪台店を拠点として、オフィスのある溜池山王からも通いやすい赤坂店や六本木店、新橋店などもたまに使う(昼休みや仕事の間に)というイメージ設定でした。

エニタイムは店舗によって設備やマシンの種類が違い、微妙に会費も変わってきます。例えば、私の地域では設備が整っていて店舗面積も広い不動前店の月会費は8,580円(税込)。高輪店だと8,668円(税込)です。しかし六本木店や赤坂店になるといきなり10,450円(税込)という設定になっているのです。エニタイムは、入会して1ヶ月後には日本中(=世界中)にあるエニタイムを自由に使えるという設定になっていますが、メイン店舗以外の店舗を使いすぎると、その多く使っている店舗の会費が適用されてしまい、自動的にその店舗がメイン店舗になってしまうという決まりがあります。

例えば不動前店を月に3回、赤坂店を月に5回通っていたら、不動前店ではなく赤坂店がメイン店舗となり、赤坂店の会費が自動的に請求されるようになるということです。(半々の場合は問題ないとのことです。)ですので、その配分には気をつけて通わないとなりません。

ティップネスの時は、エリア会員以外にもメイン店舗のみ利用の会員、夜だけ会員、昼間だけ会員、週末会員、子会社のFAST GYMも付けるオプションなど色々ありましたが(しかも昔からの会員は会費が優遇されていたため、ガラパゴスのような複雑なシステムでした談)、エニタイムはその点は一本勝負で超シンプルな料金設定です。

(実はエニタイムはフランチャイズ経営が中心で、例えば不動前・目黒・五反田・大森は同じ会社が運営しているけど、高輪台は別の会社が運営しているという感じなのです。なので、基本ルールなどは全店舗同じですが、設備やシステムなどが微妙に違ったりします。)

そして会費より驚いたティップネスとエニタイムの違いは、「ロッカー」です。ティップネス、というより殆どの総合型のジムは広い更衣室があり、鍵付きのロッカーを使うことが基本というか当たり前でした。貴重品、衣類、バッグなど全てをロッカーに入れ、鍵をかけてトレーニングルームに向かいます。エニタイムには、鍵付きのロッカーはありません!これが、私がティップネスからエニタイムに移行する際の悩みであり課題でした。当初は鍵付きのロッカーがないなんて、セキュリティ上あり得ない!と思っていたのです。(*貴重品専用サイズの鍵付きロッカーがある店舗もあります。)

エニタイムには、更衣室と呼ばれる小部屋が数室あり(デパートなどにある広めの試着室と同じ)、まずそこで着替えます。で、着替えたら自分のバッグに衣類を詰めて、IKEAの棚みたいなラックがあるので、そこにポーンと自分の荷物を置くのです。鍵どころか扉もついておりません。(別に契約ロッカーというのがあり、有料で靴などが入る鍵付き小型ロッカーを月極で契約することができます。)

実はエニタイムではカメラが全ての角度を監視できるよう網羅されており、私たちは常に監視されています。なので盗難があっても、カメラで会員を追跡できてしまうということになっています。(会員はデジタルキーを使って一人一人個別に店舗に入ることになっている決まりなので、個人情報がすぐ分かってしまうそうです。)なので「安全」ということなのですが、なるほど、見ていると扉もついていないラックに、皆さん無用心にスマホとか財布とかを裸のままで置いています。これにはびっくりしました。

これがデジタルキーです。

でも、間違えて持ってかれちゃった、ということもあるかもしれませんし、もしバッグの中から貴重品が消えてしまったら、その後の労力と時間、精神状態を考えると、最初から用心していた方がいいに決まっています。なので、運動中も貴重品は小さなバッグに入れて持ち歩いた方が無難だと思います。

幸い不動前店では、貴重品やタオル、飲み物のボトルなどが入るぐらいの小さなカゴが用意されており、それに貴重品も入れて持ち歩くことができます。結構皆さん利用されているので私もそうしています。(ただ、マシンに集中しているとカゴが視界に入らないんですよね。そこは要注意ポイントかもしれません。)

これよりも小さめのカゴもあります!

他にもティップネスとの違いはたくさんありました。まずエニタイムにはタオルのレンタルはありません。またティップネスでは土足厳禁で、毎回室内用の運動靴に履き替えていましたが、エニタイムでは土足OK!(しかし革靴は不可)また、エニタイムではスタッフがいつも室内にいてお客さんを見守ったり、マシンの使い方など親切にアドバイスしたりしていましたが、エニタイムではスタッフは基本スタッフルームにいて、掃除など用がない限り出てきません。受付も各自に配布されるキーを使って入るので、受付すらありません。「Do It Yourself」です。

あと気になったのは、前述の通り、ティップネスではロッカーに全ての荷物が入りました。例えば会社帰りに立ち寄ったとして、着ていたコートは鍵付きのハンガーラックにかけ、スーツはロッカーの中のハンガーにかけ、その他PCなどが入った重いバッグも全てロッカーに入れて鍵をかける、といったことが可能でした。エニタイムではそれができません。スーツ類は、仕事用のバッグには全て入り切らないと思いますので、別にバッグ(紙袋でよいと思います)を持っていき、それに入れてラックに置いておくことになります。

あと、私は仕事では常にPCを持ち歩く型なのですが、以前仕事で立ち寄ったホテルのクロークにPC入りのバッグを預けたら落とされたことがあるので、PC入りのバッグの保管には常に慎重になっています。なので、重いバッグはラックの一番下の方に置くか、バッグをきちんと奥まで押し込んで入れておくのが良さそうです。

あと貴重金(財布・スマホ・キー)は常に持ち歩いた方が無難だと思いますが、バッグの中には他にも貴重品がある場合があります。例えば銀行の通帳、大切な書類や精密機器など。その場合はバッグに鍵を付けるのもよい方法かと思います。ダイヤルロックの鍵で十分です。貴重金を常に持ち歩くのが嫌な人は、ダイヤルロックの鍵を付ければ、バッグの中に大切なものを入れたままでもよいかもしれませんね。まあそもそもエニタイムは、家で着替えて身軽な格好で近くのエニタイムに行く、というのが基本姿勢ですので、そもそも貴重金を持ち込まないのに越したことがありません。

不動前店にはボディーシャンプー、シャンプーとリンスが揃っています。(ブランドは分かりませんが悪くない感じです)六本木店や赤坂店には何もありませんので、シャワーを浴びる際には持参しないといけません。

■エニタイムに移行して感じたこと

ティップネスとはかなり客層や仕様、使い方が異なる、ということがお分かりになったかと思います。エニタイムに移行して少し期間が経ちましたので、今感じていることをまとめてみました。

❶実は鍵のないロッカー(ラック)は徐々に慣れる。

❷ 一人でトレーニングに打ち込みたいという人が多く、雰囲気も爽やかかつ健全。客同士のお喋り、いざこざ、マナーが悪い人たちが見当たらない。(マナーができていない人は後日電話がかかってきて、酷いと強制的に退会させられるらしい。)

❸時間を計算しながら昼休みに行くことも増え、結果的に筋トレに時間を注ぐようになった。(オフィスのトイレなどで着替えてから走ってエニタイムへ→軽くストレッチ&筋トレ、サクッとシャワー、帰りにスーパーで昼ごはんを買ってクイックランチ、着替えてからすぐ仕事開始。効率的に動くことで、これ全てを1時間強でこなすことができました。ランチタイムに行く場合は、汗をかいてウェアがびっしょりになるため有酸素はしません。)

❹館内に何時間もいるのではなく、サクッと来て筋トレして、サクッと帰る!というスタイルが身についた。これは時間のマネジメントにも繋がる。


月の費用とのコスパが見合っているような気がする。

❻シャワーには、ボディシャンプー・シャンプーなどが置いてあるところとない店舗があるので、事前に調べてから行った方がよい。

❼基本一人でいるのが好きな人にはエニタイムが合う。(二人組がいても、本当にトレーニングしたい人たちなんだろうな〜という人が多い)逆にいつも仲間と一緒になって行動する人は、ティップネスの方がよいかも。

❽たまにプールやサウナがないのが寂しくなる。東京体育館、目黒区民センター、田町にある港区スポーツセンターに行こうか検討中。

❾イケテル(基本おひとりさま)会員が多い、ような気がする。

館内はアメリカの(スーパーやドラッグストアのような)匂いがする(笑)。→私の好きな匂いです。

私の結論としては、エニタイムに移行してよかったと思っています。というかかなり幸せ度数が上がりました。鍛える日数が増えたことで、自分への肯定感が向上しましたし、基本的にジム通いは結果が全てですので、とにかく通う回数を増やす工夫が大切なんだと感じています。

その点、エニタイムはちょこちょこ細切れに通うのに適していますので、私のライフスタイルには合っていました。店舗によって色々と違いがあるので、機会があれば他の店舗にも出向き、トレーニングを楽しんでいきたいなと思っています。(また気が変わってTipnessに戻ることもあるかもしれませんが。)

いかがでしたでしょうか?現在総合型のジムにいて、エニタイムについて検討していたり迷っている方がいたら、参考にしていただければと思います。

*ティップネスもエニタイムもコロナ対策を徹底しています。コロナに関するマナーをしっかり守ってトレーニングを楽しんでくださいね。

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