サワーハート #2 #3
【空っぽ、空っぽ、空っぽ】と【母以前の母たち】を読んだ。移民の話というより、親にコントロールパネルされる子どもの話としてスッと入ってきた。
親と子の関係性
理不尽な親に対して、こどもが一番に思うのは「愛されたい」と願い続けている姿が印象的だった。
親が世間体や権威を気にしているのに対して、子どもはずっと小さな世界で生きている。子どもは優先順位がはっきりとしていて、一番大切なのは家族だとわかっている。
母以前の母たちではそんな親も、何十年か前には子どもだったことに気づかされ、複雑な気持ちになる。
子どもの怖さ
一方で子どもは天使ではない。空っぽ、空っぽ、空っぽのラストは本当に恐ろしかった。
子どもの世界のヒエラルキーは恐ろしい。
フランジーの全く抵抗を見せない姿も恐ろしい。
本当はこんなことを望んでいないと気がついても、ルーシーは友だちを止めることができない。フランシーンだって、本当はこんなこと望んでいたのだろうか?
小さな世界でしか生きられない子どとの弱さを、支配しようとするのではなく、サポートしてあげられる大人が必要なのかもしれない。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?