寿りんこ

趣味で小説を書いたり作詞をしています。下手糞な文章ですが興味のある方はご一読いただける…

寿りんこ

趣味で小説を書いたり作詞をしています。下手糞な文章ですが興味のある方はご一読いただけると幸せです。

マガジン

  • 水上リフレクション

    女子ボートレーサーと奇妙なおじさん達との物語。中原千晶をトップレーサーにする!その夢を追いかけて、いつも暇だったおじさん達は生きがいを見つけ奮闘する。しかし中原千晶はボートレーサーとしては致命的な不運を抱えていた。そして1つの出会いや様々な思惑が交差し、運命の歯車は掛け違いをおこし破滅へと向かおうとしていた・・・。

  • 麻雀プロを題材に勝手に作詞してみた!(個人的なイメージでず)

  • 曇天らいふ

    ある男の過酷な半年間を描いた物語

  • ブルズアイ

    《持ち前の美貌で男を騙し、貢がせたお金で悠々自適に暮らしている岡部美咲。ある時、美咲の行動を不審に思った弟、岡部智也からある相談を持ちかけられる。それが美咲や家族を巻き込んだ大事件に。美咲はなんとか人生設計を立て直すべく、大物に手を出していくが・・・事態は思わぬ方向へ発展していく》

最近の記事

  • 固定された記事

【小説】水上リフレクション1

《女子ボートレーサーと奇妙なおじさん達との物語。中原千晶をトップレーサーにする!その夢を追いかけて、いつも暇だったおじさん達は生きがいを見つけ奮闘する。しかし中原千晶はボートレーサーとしては致命的な不運を抱えていた。そして1つの出会いや様々な思惑が交差し、運命の歯車は掛け違いをおこし破滅へと向かおうとしていた・・・。》 第0章【救命胴衣とスローモーション】 中原千晶は真冬の水中にいた。 職業柄それには慣れているはずだった。しかしこんなに暗い水底を視界が捉えたのは初ての経

    • 【小説】水上リフレクション10

      第十章(危険と収穫) 「ここで降りればよかっちゃろ」 「そうだ。早く降りろバカ」 歳三と誠二は千晶の応援のため、JRで博多駅から折尾駅まで行き、筑豊線に乗り換えて奥洞海駅まで行った。そこから歩いて五分程の所に若松ボートレース場はある。 ここ若松は全国でも数少ない、ナイターレースのみを開催しているレース場だ。夜の水面は照明の光で煌びやかな絶景を作る。二人は奥洞海駅を降りレース場へ向かっていた。時間はまだ十三時。千晶が出場する第3レースは十六時五十二分なので、まだまだ時間はある

      • 麻雀プロをモデルに作詞④近藤誠一Ver

        『Extrasensory』 作詞 寿 宗一郎 メロディ参照 Mr.Cildren【HERO】(A) 誰もが言ってた「理論」って言葉 マジョリティが「正義」疑うことを 拒否していた 信じたものが 崩れ去る音が響く (B) そうして目の前の壁だけが透けて何かが僕をリセットしたんだ (サビ) 今日も感覚という遺伝子に刻まれている そんな武器を手にしながら夢を紡いでく 騒がしい未来にはもう慣れて麻痺しているよ そして最後の選択を無造作に天を見上げ決意をする (A) 右脳を

        • 麻雀プロをモデルに作詞③佐々木寿人Ver

          『漆黒のスティク』 作詞 寿 宗一郎 ※メロディ参照 Mr.Children【東京】(A) 歓声を背中に受け 整然と夢を並べてく さぁ始まるぞ 見せてやるさ 誰も真似できない反射神経 (A) 大いなる敗北それは 狂気の勝利へと導く そうやって どんな場面も 迷うことなく俺は手を広げる (サビ) 語りつくされた常識なんか俺が 今、そっぶっ壊すから そこいらでゆっくり指でも折ってろ そしてどんな有利な展開でも手を緩めることはない 燃えつくし灰すらも残さない (A) 引き

        • 固定された記事

        【小説】水上リフレクション1

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        • 水上リフレクション
          10本
        • 麻雀プロを題材に勝手に作詞してみた!(個人的なイメージでず)
          4本
        • 曇天らいふ
          4本
        • ブルズアイ
          2本

        記事

          麻雀プロをモデルに作詞②茅森早香Ver

          『卓上のクールな女豹』  作詞 寿 宗一郎※メロディー参照 Mr.Children 【放たれる】(A) 始動を告げる呼吸音 小さな13の夢たち クールな瞳で次の未来を迎える準備を始める (A) 高鳴る鼓動を抑えて 指先に力を込めてく 伸ばしたその手が運命を決める 私はそれすら楽しむ  (B) 何かを捨てる その行為は 希望に満ちたアクション そのか細い糸を頼りに 私は覚悟する (サビ) 仲間との夢果たすため 私は今日も戦場の卓につく 誰もいない 今はそれでいい 私は違う 

          麻雀プロをモデルに作詞②茅森早香Ver

          麻雀プロをモデルに作詞①多井隆晴Ver

          『オオクワガタ(仮)』  作詞 寿 宗一郎※メロディ参照 Mr.Children 【君がいた夏】(A) 東に差し込む 小さな光を見て 最速で 最強の 眠ってた血が騒ぐ (A) 親になれば分かる 子供たちの思い その仕草 その目線 もう見逃しはしない 積み重ねた経験 (B) 落とした希望の 色は心配ない いつかどこかで 埋めることができる (サビ) この世界だけをずっと追い続け 決して派手じゃない 道を歩んできた いつも孤独でも ここまできたんだ そして もう少し oh焦

          麻雀プロをモデルに作詞①多井隆晴Ver

          【小説】水上リフレクション9

          第九章【天使の血と悪魔の血】  あの【華美】での出来事から丸一日が過ぎた。歳三は今日、図書館にもレース場にも行っていない。朝早く起きて、コーヒーを飲みながら部屋で考え事をしていた。もちろん昨日の出来事についてだが、まだ何も理解できなかった。理由は分からないが、たったあれだけのことであんなに同様を見せた千晶が、歳三には少し怖く感じていた。そして、いつも冷静で笑顔の美鈴の態度。腑に落ちないことばかりだった. 歳三にも似たような経験があった。歳三がまだ小さい時に、滑り台の下をく

          【小説】水上リフレクション9

          【小説】曇天らいふ4

          《ホームレス生活3日目》ロープ とうとう、時刻は二十一時半。夜がやってきた。今日は昨日よりもかなり寒い。昨日も寒さのせいで眠れていないが・・・睡魔は襲ってこない。俺は公園内をウロウロし、寝床をさがした。体を休めたかった。 壁に囲まれた駐輪場・・・吹き抜けの風が余計にきつい。 公園内の遊具の中・・・狭すぎて腰が折れそうだ。 公園近くのビルの間・・・全然だめだ。隙間風どころではない。暴風だ。 しかたなく俺は魚ロードへ行くことにした。ちらほらと同業者が、段ボールを敷いて仮眠を

          【小説】曇天らいふ4

          【小説】曇天らいふ3

          (ホームレス生活2日目)自販機 昨晩、学習した。この季節でも寒さは最大の敵だ。甘くみていた。さて今日はどうする。そう自分に問いかける。時間はたっぷりある。タバコは昨日の深夜散歩である程度、確保した。まる一日、水しか摂っていない。とりあえず飯か・・・。といっても、もちろんあてはない。 俺はもう一度、魚ロードに行くことにした。普段はあまり気にならなかったが、自動販売機が結構な数ある。俺はつり銭口に目をやった。俺も経験があるが、1000円札や500円玉を入れ、ジュースだけ取って

          【小説】曇天らいふ3

          【小説】水上リフレクション8

          第八章【レモンと手紙】 歳三と誠二はレース場で練習を見た後【華美】で軽く食事を取っていた。 「このなんとかグラタンは不味かばい」 「お前は何食っても分からないんだから贅沢言うな」 歳三は注文した不味いホットドックをかじりながら誠二に言った。。 その時、自動ドアが開き背中越しに声がした。 「あっ、ひまじぃに誠二さん!」 紛れもなく美鈴の甲高く大きな声だった。 「丁度、良かった。話があるんだ」 そう言って美鈴は俊三のとなりに座った。その横には、色は違うが美鈴と似たようなジャージ

          【小説】水上リフレクション8

          【小説】水上リフレクション7

          第七章【博多弁と危ない女】 午後五時四十五分。千晶は博多駅南口の玄関付近で和也を待っていた。しばらくして和也がやってきた。 「ごめん、待った?」 「私も今、来たところだから」 それはドラマのベタな台詞のように思えて二人で小さく笑った。 「とりあえず、どこかでご飯でも食べようか」 「そうだね」   和也は値のはりそうな白のTシャツに薄いブルーのジーンズ。スラッとした体型にそれがとてもマッチしていた。すれ違う女性がみんな振り向くぐらいのイケメンオーラーを出していた。 「あっで

          【小説】水上リフレクション7

          【小説】水上リフレクション6

          第六章【もつ鍋とゴールデンバット】 昨日【華美】を出た後、【アトリエ】で飲み会をした。誠二は酔っぱらって歳三のアパートに泊まっていた。汚いケツをボリボリ掻きながら、まだ歳三のベットで寝ている。 「おい、早く起きろ」 歳三は誠二のケツを蹴飛ばしてやった。 「痛ってーなんばすっとか!」 誠二は悲鳴らしき声を上げ、、ベットから飛び起きた。目をパチパチさせながら歳三を見ている。その顔は、昨日【華美】で美鈴にやられたビンタの後がまだくっきりついていた。そのマヌケさはもう漫画の世界だ。

          【小説】水上リフレクション6

          【小説】曇天らいふ2

          《ホームレス生活1日目》たばこ 今日は雲一つない快晴の空だ。バカでかい公園のベンチで俺は空を眺めていた。暑くもなく寒くもない。風も気持ちがいい。まさに春の陽気だ。そばでは猫が日向ぼっこをしている。手を差し出すと逃げていった。(ごめん) 俺は財布の中を確認した。880円。この土地にきて一週間で持ち金を使い果たした。 もう少し節約するべきだったと反省した。 さぁこれからどうするか。俺は自分の中で悩んだふりをした。俺は立ち上がりフラフラと商店街へと向かった。途中のコンビニでタバ

          【小説】曇天らいふ2

          【小説】ブルズアイ2

          【第二章 家族】  岡部美咲は横浜で生まれ今年で二十八歳になる。父の転勤でここ福岡に引っ越してきたのは十年前のことだ。ちょうど高校を卒業間近で、専門学校か短大を探しているところだった。当然、地元で進学を考えていたのだが、父がそれを許さなかった。成人するまでは面倒をみるという自己満足のような考えだった。しかし学費を負担するのは両親だ。美咲は渋々、福岡の短大に進学し卒業した。その後、美咲は福岡市内で一人暮らしを始めた。自由を手にしたかったのではない。家族と一緒にいるのが嫌だった

          【小説】ブルズアイ2

          【小説】曇天らいふ

          《ホームレス生活0日目》ネカフェ 土砂降りの中、列車は順調に俺を運んでいるはずだった。俺は車窓を流れる雨粒を眺め、お茶を一口、飲んだ。 福光駅に停車した。仮の目的地へはあと50分程度だろうか?しばらくすると車内アナウンスが流れた。 「お急ぎのところ大変申し訳ありません。現在、豪雨のため運行を一時、見合わせております」 どうやら進まないらしい。30分ほど待った。すると車掌らしき人物が前から歩いてきた。 「すいません。あとどれくらいかかりますか?」 「申し訳ありません。まだ見通

          【小説】曇天らいふ

          【小説】水上リフレクション5

          第五章【赤文字と将棋】 昨日【華美】を出た後、【アトリエ】で飲み会をした。案の定、千晶は酔っぱらい、散々絡んだあげく美鈴のマンションにいた。 「千晶、もう九時よ」 美鈴の声が前日に続き千晶の耳に響いていた。 「おはよう」 「そこにトースト焼いといたけん、食べなっせ」 「でもとりあえずシャワー浴びてくる」 千晶は下着姿のまま、お風呂へ向おうとした。 「あんた昨日、お風呂入ったけんもういいやん」 「でも、なんだか頭が痛いから、すっきりしたい」 千晶は洗面台の鏡でボサボサの髪を直

          【小説】水上リフレクション5