尊敬と嫉妬が入り混じる朝

2019年4月14日 08:57

目が覚めてツイッターを見たら後輩バンドの活躍が飛び込んできた。

居酒屋でバイトをしていた頃、他店からヘルプが来た。顔を合わせた瞬間に2人で爆笑してムービーを撮ってバンド仲間に送った。Saucy Dogのボーカルのシンだった。

「早く売れてバイト辞めたい」なんて話をしたかどうかはよく覚えてないけれど、言葉にはせずとも僕らの表情にはそういう思いが現れていたと思う。

それから数年、随分と遠くに行ってしまったように感じる。大阪城野外音楽堂のワンマンはソールドで対バンツアーの相手はクリープハイプらしい。

朝一番でそんな情報を見てもっと売れてほしいって気持ちと、自分の一歩一歩がどうしようもなく小さく、動いてすらいないんじゃないかと感じる心が入り混じってなんとも言えなくなった挙句にYoutubeで曲を流しながらこの文章を書いている。

声と歌詞が本当にいい。野音とかクリープハイプとかそういうところ以前に純粋に作っているものが嫉妬するぐらい好きだと痛感する。

それと連鎖して同世代のラックライフやココロオークションを思い出す。

あの頃同じライブハウスで、路上ライブのとなりで歌っていた同世代。でも本当はとなりなんかじゃなかったのかもしれない。ラックライフはライブが良すぎるしココロオークションはメロディーと声が良すぎる。

尊敬と嫉妬が入り混じる朝、突然劇的なことが起こるはずはなくいつも通りの１日が始まる。

それでも僕は僕の一歩を踏んでいくことしかできない。前までは悔しい気持ちしか浮かんでこなかったけど、今は自分にやれることをもっと頑張ろうと思えている。ちょっとだけ前向きな生き方ができるようになてきたのかもしれないな。

Saucy Dog ラックライフココロオークション
僕の中で消すことのできない近くて遠いミュージシャンたちです。

ぜひ聴いてみてください。僕も頑張ります。
また会ったときに背筋伸ばして話ができるように。

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僕の曲も良かったら。

後藤大
「弱虫のままで理想に嘘をつかない」
音楽と文章を中心にものづくりをしています。

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