りか

バツ2子持ちのアラフィフ そしてCrossfitter

りか

バツ2子持ちのアラフィフ そしてCrossfitter

最近の記事

不倫の代償 ②

子供の頃は気づかなかった… というより、わからなかったが 母親は男性がいないと生きていけないタイプの人だ。 昔から年齢の割には若めに見えるし 誰かに甘えるのが得意だ。 そして、人のものをすぐ欲しがる。 「それ、ちょっとちょうだい」 「それ、いいなぁ…欲しい」 と食べ物だったり物だったり 人のものを見るとすぐそういうセリフを言う。 特に何かを男性にやってもらえたりすると 「わぁ!!ありがとう!!本当にうれしい」 とかなりのオーバーリアクションをする。 実際、私が大人に

    • 不倫の代償 ①

      私の母親は長いこと不倫をしていた。 正確な期間は覚えていないが、おそらく20年前後はしていたと思う。 若くして夫(私の父親)を亡くし 専業主婦だった母親は仕事に出なければならなくなった。 当時、父親も母親もまだ30代。 私は小学生だった。 亡くなった父親の同僚であり親友の男性が 私の母親を心配して色々お世話をしてくれた。 勤め先もすぐに手配してくれた。 二人は少しずつ親しくなり いつの間にか不倫関係となった。 もちろん、父親の親友であるその男性も既婚者だ。 その当時は

      • それが条件付きの愛だと知らなかった⑨

        マッチングアプリでの出来事を引き金に 友達からの言葉で 私は深く深く自分の過去を振り返ることになった。 心の遠く遠く…奥深い場所で 12歳の私が一人小さく座っていた。 さみしそうに。 ずっと見て見ぬふりをしていたのかもしれない。 普通じゃない出来損ないの私という人間を 私自身が。 元カレと別れて出会ったクロスフィットで手に入れた自己肯定感。 自分のありのままの身体能力でのみ評価されるトレーニングは、私の中の「普通に出来ない子」という考え方を少しずつかき消していった。

        • それが条件付きの愛だと知らなかった⑧ 〜幼少期〜

          どこにでもあるような家庭で育った私。 厳しいけど休日には遊んだりしてくれる父親、 外で仕事するより家庭に籠もっていたい専業主婦の母親、 そして数歳下の弟。 12歳の時に、父親は突然亡くなった。 朝学校へ行く私を見送り、父親は会社の花見へ…そして花見の帰りの車の中で倒れてそのまま帰らぬ人となった。 専業主婦だった母親は突然フルタイムで働かなければならなくなったが、父親の務めていた会社のご厚意で、母親は同じ会社へ雇ってもらえることになった。 そこからは私に負担がかかる日々

        不倫の代償 ②

          それが条件付きの愛だと知らなかった⑦ 〜自分を削る〜

          若い頃、私は結婚して子供を出産した。 初めての結婚生活は、若くまだ未熟な私にとって大変な事の連続だった。 そこに重なる旦那さんの繰り返される借金と浮気。 数年後に離婚し、その後は子供を抱えてとにかくがむしゃらに働いた。 私は父親を早くに亡くし母子家庭で育ったので、離婚後実家に戻ったが、決して頼れる裕福な家ではなかった。 大学まで出してやりたい…お金もかかる… その為には、がんばって働いて少しでも上の地位につかないと… 時間も休日もプライベートも 勤務先から要望があれば、

          それが条件付きの愛だと知らなかった⑦ 〜自分を削る〜

          それが条件付きの愛だと知らなかった⑥ 〜記憶をたどる〜

          友達は私に言った。 「私にはりかちゃんは身体の相性を優先してるように見えるよ。 自分ではそのつもりがないだろうけど、自分でそれを認める事が出来なくて、こんがらがってるんじゃないの? 人生はセックスしてる時間より、していない時間の方が長いんだよ。 例えば… ●楽しい100点・セックス50点 ○セックス100点・楽しい50点 選ぶとしたらどっち? 私はね、どっちを選んだとしても 50点の方を築くようにしてるの。 二人で話し合ったりしながら50点が60点とか80点になるよう

          それが条件付きの愛だと知らなかった⑥ 〜記憶をたどる〜

          それが条件付きの愛だと知らなかった⑤

          Aさんに連投したLINEは、その日も次の日も既読にならなかった。 4日ほど過ぎて、さすがに何かあったのかと心配になってきた。 休みなく働いてたから、体調を崩しちゃったのかな… コロナになったのかな… 仕事中ケガでもしちゃったのかな… 「大丈夫?既読にならないから心配になっちゃって」 と送ってみたら、すぐに返事が来た。 「いやいや いっぱい入ってたからヒイただけ笑」 読んだ瞬間手が止まってしまい、しばらく返信出来なかった。 はい???? え??未読無視??未読スルー?

          それが条件付きの愛だと知らなかった⑤

          それが条件付きの愛だと知らなかった④

          新しい年が明けた。 疲れ果てていたマッチングアプリは、年末前にすべて退会した。  Aさんと出会ったアプリは、Aさんが退会した時に一緒にやめていた。 Bさんと出会ったアプリは、まだそのまま登録しているBさんに退会する旨を前もって伝えておいた。 年始にAさんと初詣デートした。 Aさんは数週間前にトレーニングで腰を痛めて、まだ良くなっていなかったらしい。 朝からかなり調子が悪かったらしいが、ドタキャンは申し訳ないとムリヤリ来たようで、歩くのもツラそうだった。 結局初詣だけして1

          それが条件付きの愛だと知らなかった④

          それが条件付きの愛だと知らなかった③

          新たにマッチングした2歳上のBさんは、とても奥手だった。 アプリでメッセージのやり取りが始まったが、文章は丁寧でとても優しそうな印象だし、会話も成り立たないワケではない。 しかしいまいち盛り上がりに欠ける… 仕事の時間帯もお互い違うので、メッセージは日をまたいでしまう事がほとんどだったけど、なんだかんだほぼ毎日やり取りしていた。 そして一週間経ったが… 一向にLINE交換とか電話とかの展開にならなかった。 今まではだいたい一週間以内にその流れだったのだが、Bさんは全く聞い

          それが条件付きの愛だと知らなかった③

          それが条件付きの愛だと知らなかった②

          Aさんから来た久々の連絡に、私はテンション下がり気味で返信していく。 それとは裏腹な彼のテンション。 そして結局会ってしまうのだ。 会ってしまうと、気持ちがじわじわ蘇ってしまう。 またそんな日々が始まり、とあるデートでの出来事。 私がプランをたてていたが、前日夜にAさんがそのプランに対してごちゃごちゃ言い出した。 車も「運転は俺がするから出して欲しい」っていうから私が出すし 私が誘ったからと思ってプランもそれとなくたてたのに… まぁお出かけの仕方は人それぞれあるから、こ

          それが条件付きの愛だと知らなかった②

          それが条件付きの愛だと知らなかった①

          長年付き合った元カレと別れて5年。 縁あって、元カレと別れてすぐにCrossfitというトレーニングと出会った。 Crossfitとは、日常動作をベースにして、歳を重ねても自分の身体で動けるように、本当に使える筋肉を鍛えて健康を目指そうというトレーニング。 運動とは無縁の生活が一変した。 恋愛から離れ、Crossfit漬けの日々になった。 楽しくて仕方なかった。人間関係も環境も。 何もかも全てが。 そしてこのCrossfitとの出会いが、後々私にとても大きな影響を与える

          それが条件付きの愛だと知らなかった①

          それが条件付きの愛だと知らなかった〜はじめに

          私がソレに気づくのに どれほどの時間と自己犠牲を重ねてきたのかわからない。 でも ネットにあふれる誰かの体験、誰かの知識、誰かのコラム…それらに助けられ そして何よりも親友に支えられながら ようやく見えてきた今。 まだまだ道は途中ではあるけれど 私の備忘録として そして 私の経験がいつか誰かの助けになればと思って ここに残していきます。 現在47歳。 父親が亡くなった12歳のあの頃の私を救いに。

          それが条件付きの愛だと知らなかった〜はじめに