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私がベジタリアンを続ける理由

正直ベジタリアンとかヴィーガンとか
そう言うラベリングは私自身どうでもいいと思っています。
ただ食の信念のようなものを人に説明する時に分かりやすいので
コミュニケーション上そう呼んでいます。

ちなみにベジタリアンの中にも色々分類があって
私達は一応ぺスカタリアンに入ります。
ぺスカタリアンは植物性食品、魚介類、卵、乳製品は食べますが
肉類は一切食べない人のことを指します。

ちなみに我が家の場合、
乳製品はピザを作る時に使うだけで
バター、牛乳、ヨーグルト、要冷蔵の飲料や子供のおやつなどは
冷蔵庫を使っていないので基本的に買いません。
料理でどうしても必要な物があれば
量を考えてその日のうちに全て消費するようにしています。

冷蔵庫のない暮らしは思っていた以上に快適です。
食品ロスもなければ電気の消費量も大幅に下がりますし
冬の時期だけでも電源を落としてみるのもありかな?と
私は思っています。

さて私がなぜベジタリアン(ぺスカタリアン)を
3年以上も続けているかと言うと、
その理由の一つに環境問題が挙げられます。

食の信仰については賛否両論ありますが、
食肉の抱えている環境問題は非常に深刻です。
国連が発信する気候変動に関する資料の中にも

“動物性タンパク質と乳製品は
栄養が充分でない発展途上国において
微量栄養素の重要な供給源になる可能性があるが、
多くの先進国では植物ベースのタンパク質に移行する事を推奨する”
と書かれています。

以下のグラフは2018年にオックスフォード大学が
学術誌サイエンス誌に発表した研究結果です。
タンパク質を含む食品の温室効果ガス排出量を食品別に表したデータです。
白い丸の部分を中央値として、
最小値と最大値にも注目してみると明らかに食肉から排出される
温室効果ガスの量が植物系タンパク質よりも多い事が分かります。

タンパク質を含む食品の温室効果ガス排出量比較


温室効果ガスが与える環境へのインパクトを知るためには
私達の食卓に並ぶ食材全体のライフサイクを理解する必要があります。
この事をカーボンフットプリント(炭素の足跡)と呼び、
原材料の調達、製造販売、使用、リサイクル、廃棄に至るまでに
どれだけ温室効果ガスが排出されているかを
二酸化炭素の排出量に換算し数値化する仕組みの事を言います。
上記のデータは正にそのカーボンフットプリンをリアルに示した物であり、
ベジタリアンで在る事をバカにされたり
植物だって生き物じゃないか!とおっしゃる方にも是非
目を通して頂きたい内容です。

その前にそもそも二酸化炭素が増え続けると最終的に
私達の暮らしがどう変化するのか?
この辺りは個々のリサーチでお調べ下さい。

さて私がなぜベジタリアン(ペスカタリアン)を続けるのか?
話しを再びここに戻してまとめると、
食肉が及ぼす環境汚染の問題がまず第一の理由。
それと肉以外の食材からでも
タンパク質を摂取できる環境で生活しているから。

肉だけを特別に毛嫌いしている訳ではなくて
自分の食べている物がこんなにも多くのプロセスを経て
地球にダメージを与え続けているのかと思うと
食べる=生きると言う生命のサイクルや社会道徳そのものに
疑問を抱かずにはいられません。

オーガニック、天然、国産、添加物不使用、
地産地消、小麦粉から米粉になどと言うマーケティングも含めて
これらは消費者側の単なる選択基準でしかなく
食と環境を学ぶサスティナブルには入りません。

健康的な食生活と環境問題をイコールで考えた時
私達ができる事はまず、自分が選ぶ食材について
全体のサイクルを知る事です。

先進国と言われてきた日本や欧米では
動物性タンパク質と乳製品の摂取量が多く病気が減りません。
またそれらの食肉や加工品の肥料になる穀物が
本来提供されるべき発展途上国に食糧として回らず
飢餓問題にも繋がっています。

さてこれから何を学んでどう動いて行くか。
2023年以降、
益々個々の生き方にフォーカスしていく時代がやってきました。

「自分一人が変わったくらいで何も変わらない」

そんなことはありません。

人は命が芽吹いた時から代謝をし続けてエネルギーを得ています。
一人の思考の変化や行動が代謝だとすれば
それは当然エネルギーとして
周りにも繋がって行く物なのではないでしょうか?

今回の記事がどなたかなの参考になれば嬉しいです。



グレイス






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