おままごと

「ご飯だよ〜」
「わぁ、美味しそうだな!」
「いただきまーす」
とんだ茶番劇が始まる。
毎回毎回、家族4人揃って食卓を囲む。

次女の機嫌を損ねた私は、
旦那さんから責められ、
長女は次女の行いにブチ切れる。

“自分が悪い"と旦那さん以外、
各々と思い、バラバラになった。
恒例の感情が各自を取り巻く。

長女の怒号。
次女の自分が悪い、死にたい。

自然と作られた、家庭内でのカースト。

次女を落ち着かせ食卓につく。
ご飯が喉を通らない。
昔を思い出す。

「美味しかった!ご馳走様」
旦那さんが長女ないない食卓で言い放つ。
次女は何事もなかったがの様に、ご飯を食べた。

私は気付かれないように、
ご飯を流しに持っていき、捨てた。

ここには私の感情があってはならない。
親という勤めを果たさなくてはいけない。
次女と同じ病気でも、優先はされない。

透明人間でいたくてもいれない。
自分を守る事も許されない。

何をしても許されない。
こんな、おままごと、本当に茶番でしかない。
次女の為だけの茶番劇。

心を持つのは無意味だ。
人形になろう。
操られればいい。
傷つけられればいい。

みんなが幸せになった時、
解放されて壊れてしまえばいいんだ。
それが、私への罰で、私には自由はない。

何も考えるな。
何も感じるな。
期待を捨てろ。

その時が来れば終わればいい。

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