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後編・オタクとバルジのあいだに

Hello, everyone. バルジはまだ
Hello, everyone. いつまでも
オタクとバルジのあいだには
今日もTakeover plan has begun.
君が笑ってくれるなら
僕は九龍にでもなる

原曲:中島みゆき「空と君のあいだに」


ついに後編に突入できた。

ここからはいよいよもって狂人の叫びということで、自分が勝手に提唱している説・もしくはそれなりに実現可能性が高いと勝手に考えている説をいくつか放り投げていこう。真面目な内容は一切ないので、皆様の暇つぶしにわずかでも貢献できれば幸いだ。

まずは、「ROCKY」が黒木啓司から来ていることなどから、「バルジ」という名前自体が「Verbal」から来ているという、バルジ=Verbal説。これは2017年9月の時点で流した自分の戯言が恐らく初出なので、決して可能性は高くないだろうが、少しだけ丁寧に解説したい。

その論拠は、決して名前からもじっただろうというだけではない。何年か妄言を繰り返していたので忘れているものもあるが、現在思いつくものだけで最低でも以下の通り、9個ほど並べられる。

1. 源治(&ジェシー)と同様、ザラでハイローバースに初顔出し。

2. 李が前振りでSWORDへの復讐を依頼したことによる大物感と暗躍感。

3. そこから曲のパフォーマンスを担当した全身LEDダンサー部隊SAMURIZEの存在感。

4. マイティのテーマのアルバム&ライブ版への参加。

5. マイティとのキャラクター・ビジュアル的な親和性。

6. プリズンギャングのテーマ「要!」各パートを歌うHONEST BOYZにおいて唯一未出演であること。

7. 「要!」のlyric。チャラめのナンパシーンを思わせるような他のメンバーのパートに比べても、ラストを担う彼のパートだけキャラクター性・具体性が異様に強い。

「I'm no good!残酷すぎるスキルレベルの上げ上手 褒め上手」

→配下を自在に操る、残酷で邪悪かつ報酬を惜しまない闇のフィクサー。

「サイボーグ並超人偉人美人すぎな個人 欲しいもの狙いget busy 登場するときだけhold up!テヲアゲテクダサイ!」

→並の人間とは異なる上位存在である。欲しいものを手に入れるために、登場前から暗躍している。登場するときは全てが終わり、降伏して手を上げるしかない。

8. PKCZとしての曲の提供を含めハイロープロジェクトにそもそも深く関わっている。

9. 見た目がそこそこイカつい。


ただし、この説には弱点が複数存在していることもまた、無視できない事実である。

まず、実際に出演した際のVerbal氏自身の演技力・存在感が不明なこと。あのビジュアルで無言キャラというわけにはいかないだろうから、バルジには相当な演技力と存在感の双方が求められる。

加えて、「大人の喧嘩」ならば問題にならないかもしれないが、もしバルジとSWORDサイドが拳を交えて決着をつける場合、アクションシーンへの適性も不明。さすがにいきなりコブラクラスと戦わせるには酷すぎる気もする。

この2点から、バルジがVerbal氏「一人であること」については、現在の自分はいささか懐疑的でもあることを明記しておく。

そして必然的に、ここで本記事において一貫して強調したい点も述べなくてはならない。

バルジが「一人である場合」については、上記に挙げた「演技力」「存在感」「アクション適性」、加えて「ハイローの世界観に馴染むかどうか」という点が、極めて重要だ。

ザラ出演や曲についての深読みなどよりもこちらの方が、バルジ中心の映画を制作する場合には遥かに大切である。

一言でまとめるならば、「ラスボスとしての説得力」と言い換えられよう。

したがって、申し訳ないがここでは単純な「推しグループ・アーティストのAくん」「LDHのグループ○○でハイロー未出演のBくん」などの予想については、その総数をとても把握できないこともあり、全てを割愛させていただく。

もしも美形・若手俳優およびアーティスト(含むパフォーマー)が上記「説得力問題」を全て解決できる可能性があるとすれば、演技力・アクションの洗練は元より、林遣都→日向紀久、中村蒼→林蘭丸、志尊淳→上田佐智雄、といった歴代俳優陣が飛躍していったケースをも超えるような、過去出演作のイメージから脱皮どころか完全変態するレベルの役作りが、初登場のハイロー世界で存在感を発揮するための必須条件だ。

そしてそれに加えて、ここまでのハイローバースの展開への深い理解、何よりバルジという存在自体の特異性を自身に落とし込む役作りもMustだ。単に「念願のハイローに出られて光栄です!シリーズ通しての大ボスということで、精一杯演じたいと思います!」では足りないのだ。

若手キャストを大量投入するならば、やはりその若さとエネルギーを活かして、たとえばバルジ軍団の戦闘部隊として各チームとぶつかるような、そういった活躍が期待される。

では逆に、日本が誇るベテラン俳優がバルジならどうか。この場合、「演技力」「存在感」は文句なしだろう。また多くの場合はその経験によった「世界観に馴染む」も◎だろうし、九龍の会長たちのように強烈すぎるスパイスとなってくれる可能性さえ期待できる。

一方で何が不安かというと、やはり一人で演じる場合のアクション適性、それとハイローシリーズやバルジ自体への理解だろう。

前者についてはあくまでも裏のフィクサーとして大人の喧嘩・Takeover planに徹する姿勢を貫き、実戦ではジェシー・マイティや、ここまでアクションが少なかった一方で因縁の残っている二階堂・キリンジなどを活躍させればカバーできるかもしれない。当然ながら、新たに動ける幹部を大量に登場させるのもありだ。

ただ、「もう拳じゃ解決できねえ」というテーマがあったとはいえ、実質九龍の会長たちの横っ面をブン殴るようなカタルシスは最後までなかったこと、特に「大人の喧嘩」であれだけ暴威を撒き散らした善信派が半ば勝ち逃げ・やり逃げに近い形で撤退したことが、俳優の年齢と格的に仕方ないとは重々理解しつつも、個人的に不満だったことはどうしても思い出してしまう。九世に至っては寿命退場だったし。

源治以外は若頭クラスも個人で目立ったアクションはなかったことも、この印象に輪をかけているかもしれない。あれほど存在感に長けた顔揃いで、武田幸三のような本物の元格闘家も混じっていたのに……

と、前者は少々自分の好みが入りすぎた気もするのでこの辺にしておこう。ただ、後者を要求するのもいささか酷な気もする。S1から続くハイローとはどのような物語なのか。子供の喧嘩、大人の喧嘩。九龍をも超える謎の存在であり、ジェシーらを駒としてTakeover planを推し進める闇の巨魁が、6年越しで初登場する重み。

それらを、シリーズのクライマックスで初めて参戦するベテラン俳優が全て自らのものとして演じきるのは、たとえば元々よほどのシリーズファンであったなどの特別な理由がない限り、容易なことではない。

よってこのケースも、ベテランとはいえ役者一人でトータルでの「説得力」を全てカバーするのは、困難と言わざるを得ない。

さて今度は、その間を取って、十分なキャリアを積みつつも日本屈指のレベルで格闘・殺陣に極めて長けた俳優、たとえば岡田准一などはどうだろう。演技力、アクションはもう非の打ち所がなさそうだ。ただ、これもあくまで自分の偏見だが、単独のボスキャラとしての存在感・言ってしまえば、「」にやや欠ける感が否めない。

スケールを極限までダウンさせて劉会+マイティのクーデターとかいう話にしない限り、バルジ軍が対峙する相手は、順当に行けばこれまでの物語を経て成長したSWORD連合軍だ。雨宮兄弟と琥珀さん九十九さんも静観はしていないかもしれない。

そうなると、よほど凄まじい面々を幹部・実働隊長に据え、その上で絶対的な帝王として君臨する格を示さない限り一人ではバルジという大役は務まらないのではないか。

最も、この辺りはとにかく芸能界事情に疎い自分のことなので、この人なら問題ないです!悪の親玉ピッタリで格闘でも無双できるし演技力は受賞レベルです!みたいな俳優もいるかもしれない。

続いてはさらに派生して、一部から熱烈なリクエストが絶えない、海外の有名俳優というケース。

これなら「演技力」「存在感」に加え、「アクション適性」もクリアできる可能性が高い。相互フォロワーのツイートからだけでも、キアヌリーヴスとかマッツミケルセンとか、アジアならドニーイェンとか、それから韓国との提携が発表されたことで可能性が急上昇したマ・ドンソクとか、無数に名前が上がっている。

これも漠然としたイメージに過ぎず恐縮ながら、海外俳優(と一口で言うことが間違っているのは承知の上なのでご容赦頂きたい)は年齢が40〜50代を超えてもなおハードな肉体改造とストイックなアクションの鍛錬を続け、激しい作品にも自分を進化させて適応していく、むしろそのパフォーマンスで自ら作品と業界を牽引していくような、そんな印象を抱いている。

実際はどうかと、ざっと検索してみた。キアヌ・リーブス、57歳。マ・ドンソク、51歳。マッツ・ミケルセン、56歳。デンゼル・ワシントン、67歳。ドニー・イェン、58歳。ダニエル・クレイグ、54歳。ジェイソン・ステイサム、54歳。ドウェイン・ジョンソン、50歳。デイヴ・バウティスタ53歳。ヤヤン・ルヒアン、53歳。ベン・アフレック、49歳。若いイメージのあるマックス・チャンでさえ47歳、トニー・ジャーが46歳だ。パワーアクション&貫禄系で調べた中だとジェイソン・モモアの42歳が最若手だった。

キリがないのでここでストップするが、ギャラやら大人の事情を完全に無視したとして、こうこた面々ならば巨悪でありながら本人もアクションで無双するというのは、十二分に可能だろう。むしろ今度はSWORD側が相当に頑張らないと、殴り合いで勝つ説得力の方が無くなってしまう。

ただ、「世界観に馴染むか」「作品とバルジへの理解」が問題になってはこないか。言葉を選ばずに言えば、このタイミングでいきなり海外の超大物俳優がポンと出てきてはいバルジです、というのはどうだろうか?という話だ。

あるいはハイローバースの懐の深さなら、どんな俳優が来てもその一員として受け入れられるかもしれない。

韓国マフィア・張城も少なくともEOS時点では活動を継続していることが確認されているし、例の琥珀さん海外の問題、または(公式に忘れられていなければ)太田・古西のアメリカ格闘界関連とも絡められるかもしれない。

ただ、後者はもう本当にキャスト個人への期待という話になってしまう。もちろん向こうはプロだ。しっかりバックグラウンドを理解して、作品に合ったキャラ作りをしてきてくれることを最後は信じるしかない。

しかしそれが成しえなかった場合、もしくは脚本と噛み合わなかった場合、SWORDサイドとの強さや存在感の描写に歪みが感じられた場合……あるのは「超大物が参戦しながらもバルジとしては浮いていて解釈違い」という、考えるだけでも背筋が凍るほど恐ろしい結果だ。いや、そんなことを心配しているのは世界で俺一人かもしれないが。

よって、海外大物俳優バルジ説、これもいったん保留とする。


さて、スマホを打ち込む側も目眩がしてくるほど無駄に高カロリーな話題が続いたので、ここらで少し軽く短い話に切り替えていこう。

◆バルジ=Bulge、英単語5つの頭文字説。

→SWORDのように、あるいは現実の組織(ASEAN、NGO、WBC……)のように、複数単語の頭文字を取る場合、of and or などの接続詞、場合によってはaやtheなどの冠詞、等を除けば、各英単語が同等に重要性であるという思想からか、全体を大文字で統一するケースが多い。次作でしれっとBULGEになっていればこれも可能性ありだが、現時点でのBulgeはB以外小文字なので、可能性はゼロではないにしても低いと見る。

それでもこじつけor大文字化する可能性があると考えるなら、uはunion(連合)という分かりやすい単語があるので当てはめられそう。今パッと思いつく限りだと、たとえばこんな感じか?

Blessed Union of the Largest and the Greatest Expansionists

→祝福されし、最大にして最も偉大な、拡大主義者たちの連合

……ダッセえ!!クソダセえ!!!時間なくて「bから始まる英単語」とかでググったので許してください……

とりあえず、バルジはBulgeで一つの単語ということにします。

◆バルジ、既に登場してる説。

→九龍の誰かである可能性は極めて低い。論じない。

→チハル説はギャグ。チハル・ハルチ・バルジ。さすがにDTCが成立しない。

→各チームの副官、その他モブキャラについても検討しない。高橋ヒロシバースのキャラクター(ラオウ等)も同様。

等々の理由により、検討候補からは外すこととする。

◆バルジ、人間じゃない説。

→コンピュータ、プログラム、システム、上位存在、神、意識集合体、異星人、異次元人。

現実世界の乗っ取り?SWORDの特別視?人の可能性の限界の確認?その一つのケースが琥珀九十九雨宮?若者のエネルギーへの執着?成長・変化の観察者?進化を期待する者?

漫画的にはありえそうだし強引に色々と説明をこじつけることはできるが、さすがに飛躍しすぎてこの方面で考察していくとキリがないので、検討はやめておく。

◆バルジ、プロジェクト横断説。

BOTとの関係?LiveやMVでバルジを想起させる演出がある、または存在を示唆されている?

→BOTおよびほとんどのMVとLive未履修のため考察不可。深い知見のある人がいれば意見求む。


と、ここまでいくつか頻繁に見る説を振り返ってきたが、どうだっただろうか。

最後に、現時点の自分が本命だと考えている持論を提唱してみよう。それは、

◆バルジ複数人説。

先述してきた、役者が一人で演じることによる諸問題を、バルジ=複数人が構成するチームとすることで強引に解消してしまい、かつストーリーの妄想へ繋げてしまう。

これが灰色の考える、2022年時点でのバルジ像だ!!

さて、こうして後編では、真剣なんだかふざけてるんだか分からない支離滅裂な文章を通じて、ひたすら自分のバルジ業火担としての主張と、解釈違いへの心からの恐怖を綴ってきた。もはやnoteとしての体を成していないが、今年のバルジ今年のうちにということで、ご容赦いただきたい。

これにて、三つの記事をまたいで展開してきたバルジの軌跡の振り返り、そして未知の展開への予想は終わりだ。果たして一人でもいるのか分からないが、ここまでお付き合いいただいた読者のあなたへ、最大限の感謝と共にこの言葉を贈りたい。


So, who is Bulge?

Next year〜♪

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