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【株式会社 三越伊勢丹ホールディングス】歴史があるから、物語が綴られる三越アンソロジー小説「時ひらく」

人気作家6人が紡ぐ三越をめぐる物語-柚木麻子さん、恩田陸さん、阿川佐和子さん、辻村深月さん、東野圭吾さん、伊坂幸太郎さんによる6つのストーリー


『時ひらく』発刊

2024年2月6日(火)の発刊から一週間で重版決定となった、三越アンソロジー小説 『時ひらく』文庫本。

この三越アンソロジー「時ひらく」は、三越創業350周年を記念し、文藝春秋が出版する小説雑誌 『オール讀物』に掲載された柚木麻子さん、恩田陸さん、阿川佐和子さん、辻村深月さん、東野圭吾さん、伊坂幸太郎さんの6人の人気作家による三越を題材にしたオリジナル短編小説をまとめたものです。

三越は日本最古の百貨店で、江戸時代の「三井越後屋呉服店」がはじまりになります。また1904年に「デパートメントストア宣言」(百貨店宣言)をして大きな話題となったそうです。
そんな三越だからさまざまな物語が綴られ、エモーショナルで不思議なお話も生まれてくるのでしょうね。

発刊前日の2024年2月5日(月)には、『時ひらく』の発刊を記念して、作家の阿川佐和子さんと『オール讀物』編集長の石井一成さんによるトークショーを日本橋三越本店で開催。
阿川さんご自身の百貨店での思い出や、本作品の執筆にあたり日本橋三越本店店内ツアーに参加されたエピソードなどをお話しされました。

なんなの~っ!?
不思議な国指定重要文化財『日本橋三越本店』

ルネッサンス様式の威容を誇る日本橋三越本店の現在の建物は、昭和10年(1935)、6年の歳月を費やし増築改修されたもので、完成当時は「国会議事堂」「丸ビル」に次ぐ大建築でした。なかでも、採光天井の下にフランス産赤斑大理石とイタリア産卵黄色大理石を張りつめた中央ホールは花園のような美しさです。平成28年(2016年)7月、本館は国の重要文化財に指定されています。

しかし、この日本橋三越本店は、玄関口に狛犬ならぬ「ライオン像」が居座り、中に入ると大きな「天女(まごころ)像」がドーン!!その天女像が鎮座するホールは吹き抜けの天井になっており、これからオペラでも始まるのかーっ!てな雰囲気なのです。洋式?いやいや、どこかしら和も感じる不思議な空間です。あっ、名匠・高村光雲作の「活動大黒天」(かつどうだいこくてん)が祀られている三囲神社(みめぐりじんじゃ)や漱石の碑がある屋上へも足を運んでみてはいかがでしょう。

来月、4月23日は「サン・ジョルディの日」です。この日本最古の百貨店を題材にした物語を大切な人に美と教養、愛と知性の印として花を添えてプレゼントしても良し!自分で読んでも良し!きっと日本橋三越本店へ足を運びたくなりますよ。

『時ひらく』(文春文庫)について


著者:辻村深月、伊坂幸太郎、阿川佐和子、恩田陸、柚木麻子、東野圭吾
発売日:2024年2月6日(火)
出版社:文藝春秋
ISBN:978-4-16-792167-5
ページ数:256ページ
販売価格:770円(税込価格) 全国の書店、オンラインストアにて販売

■表紙とタイトル

表紙には、三越の包装紙「華ひらく」のデザインを採用。タイトル「時ひらく」は、「華ひらく」と同じ韻を踏み、「350年の時がひらき、未来へ続いていく」という想いが込められています。

【目次】

辻村深月 「思い出エレベーター」
階下を見下ろしている泣きそうな顔の子どもがもし、いたら。

伊坂幸太郎 「Have a nice day!」
三越のライオン、知ってる? あれに跨ると夢が叶うんだって。

阿川佐和子 「雨あがりに」
三越でしか買い物をしないなんて、どこかのお嬢様のすることだ。

恩田陸 「アニバーサリー」
ざわざわするというか、ウキウキするというか。

柚木麻子 「七階から愛をこめて」
私の本当の願いはね。これから先の未来を見ることなの。

東野圭吾 「重命(かさな)る」
草薙は思わず声をあげて笑った。「いいねえ、湯川教授の人生相談か」


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