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わかっちゃいるんだけど

バレンタインデーもおかげさまでたくさんのお客様にご来店いただき、無事に終えることができました。ありがとうございます。

まあ、「義理チョコ」ってのがほぼ無くなってしまっているので、そういったものを大量に買われる事はないのですが。

でも、「感謝チョコ」というのか、普段お世話になっているのでそのお礼にというお客様は多く、コミュニケーションツールのひとつとしてまだまだ存在感はあるよなあ、という気がします。

各地のデパートでもニュースでもご存知の通りバレンタイン商戦は凄いことになっていたようで。

でもその一方で、こういうイベントをやれば必ず発生するのが「ロス」問題。

クリスマスケーキしかり、恵方巻しかり。マスコミとかで「今年の〇〇はすごい!」とかで散々煽っておいて、大量のロスが発生したら「いやー、この量のロスは酷いですねー」とか。

まあ、僕も当事者なので、作らないと売れないというのは真実なのでよくわかるんです。「そんなに作らなくても適正な量を」っていうのが一番大変で、お客様の数や動向をドンピシャで当てることなんざできっこないんですよ。

で、今朝食事しながらTVを見ていたら、デパートで恒例?の「お歳暮解体セール」のニュースと一緒にバレンタインチョコの大幅値引き販売をしているという。

ハート❤️の絵のPOPに「2・15」って入れて、「遅くなっても気持ちは一緒」って「いやいや、それはちゃうやろ!」って一人でツッコミを入れていたんですが。

「このパッケージではもう売れないので、このようなカタチにしてお買い求めいただけたら」と、デパートの担当者さんはおっしゃってましたが、これこそが

わかっちゃいるんだけどねえ


こうなる事がわかっているんだったら初めからこんなイベントやめときゃいいのに、って。でも、そうはいかないんですよねえ。やっぱり、「売上」欲しいじゃないですか。


しかし、バレンタイン商戦の「勝者」と「敗者」の現実を突きつけられているようで辛いですなあ。もっとも、販売しているデパートさんはそんな気はなく単純に売れ残りでロスにするくらいなら、という気遣いなのでしょうが。

作り手側からすると、叩き売られているのは辛い(僕の感覚では。そう感じてないかもしれない。とりあえず売れるんならいいや、的な)

あれだけのお店の数があれば「勝者」になったお店もあれば「敗者」になったお店もあるワケですが、これは「美味しい」「美味しくない」の差ではないんですよ。「美味しい」のはどこも美味しいですよ。口に合う合わないはあるでしょうが。

自分の店の商品がこうなっていると、「虚しさ」と「やるせなさ」で疲れが倍増するんだろうなあ、ってTVを観ながら朝食をいただいていたのでありました。

#チョコレート #バレンタイン #ケーキ屋  





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