秋田麻早子

『絵を見る技術:名画の構造を読み解く』を朝日出版社さんから発売しました。絵のデザイン、…

秋田麻早子

『絵を見る技術:名画の構造を読み解く』を朝日出版社さんから発売しました。絵のデザイン、いわゆる「造形的な特徴」を見るための技術をお伝えする本ですが、はからずもその技法を、出版業界のいろんな方のデスクを批評する際に駆使することに。

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5月11日にはじめた「私のおススメ美術書シリーズ」、7月8日に10冊になったので、一旦まとめます。最初はポップに導入し、急角度で趣味に走るさまをご覧ください。 私がおススメする美術本1:『天使と悪魔』ダン・ブラウン 私がおススメする美術の本、という呟きを始めようと思います。まずは、ご存知の方も多い、ダン・ブラウンの『天使と悪魔』。内容は、ローマの名作美術案内をしつつの冒険活劇です。とくに、ベルニーニが頻出してます。聖テレサ像の前で大変なことが! 私がおススメする美術本2

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